【週間海外NFTニュース】2/6〜2/12 | これだけは押さえておきたいニュース5選
製造業界の変革を進めるFinal Aim社が、ブロックチェーン技術を活用した契約書システム「Final Chain」を開発
アメリカに本社を置くFinal Aim(ファイナル・エイム)社は、家具のデザインプロジェクトにおいて、その契約から実行までをブロックチェーンで実施する、という新たなプロジェクトを進めています。
この取り組みは、イーサリアムチェーンでのスマートコントラクトを活用し、インダストリアルデザインをトークン化し、契約の管理や締結を実現するといった内容です。
従来の契約の管理及び実行は複雑でありリスクを伴い、特に設計業や製造業にとっては、契約書が難解であり、細々した条項に加え、知的財産、外注先、支払い管理などの情報を多く含んでいるため、より複雑なものとなっています。
そこでFinal Aim社は契約管理とその実行をスムーズにし、デザイナーやメーカーが真の価値創造に集中できるようにブロックチェーンプラットフォーム「Final Chain」の構築に着手したのです。
「Final Chain」は管理の追跡、不透明な下請け・サブライセンスの透明化、忘れがちな支払いやライセンスの失効を自動化することを可能にする画期的なプラットフォームです。
これによりプロジェクトは大きな利益を引き出し、限られた時間と管理リソースの中でチームとプロジェクトのリスクを最小限にすることができるようになりました。
企業:Final Aim
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【韓流ドラマNFT】「愛の不時着」や「スタートアップ」がNFTに
韓国のドラマ制作会社Studio Dragon(スタジオドラゴン)は2022年にNFTコレクションを立ち上げました。
NFTコレクションとしてStudio Dragonは、韓流ドラマが大好きなドラゴンをモチーフにしたオリジナルのキャラクター「DearRo」を制作しました。
DearRoはドラマの主人公になりきってコスプレを楽しむことが大好きなキャラクターです。
そして、2023年2月8日には、最初のコスプレコレクションとして、世界的に有名になった韓流ドラマ「愛の不時着」と「スタートアップ:夢の扉」とのコラボレーションが公開されました。
このコレクションは、Crypto.comにて取引されています。
今回のドロップには、アーティストが作成したDearRoのフィジカルアートトイを含むユーティリティが用意されています。
Studio Dragonは、大手制作会社として、年間30以上の自社独自のオリジナルシリーズを制作し、世界200カ国以上の国に配信しています。
また、サブスクリプション動画配信サービスの「Netflix」にて、グローバルTOP10に「Sweet Home-俺と世界の絶望-」がアジアシリーズとして初めてランクインして以来、「愛の不時着」や「サイコだけど大丈夫」等、多数のStudio Dragon作品が上位にランクインしています。
企業:Studio Dragon
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https://crypto.com/nft/drops-event/9b1e54cf6f59689738cd18c9b31c0031?tab=info
OpenSeaを上回るマケプレ登場?「Blurとは」
2022年10月に新しく登場したNFTマーケットプレイス「Blur」が、凄まじい勢いで成長を続けています。
Blurはマーケットプレイスの最大手として君臨していた「OpenSea」を世界市場シェアで上回っています。
そして、立ち上げたばかりにもかかわらず、Blurは週間市場シェアの46%を獲得しており、OpenSeaの36%を超えました。
また、2023年2月時点で、NFT業界の1日あたりの取引高は、OpenSeaの1130万ドルに対し、Blurは平均約1,430万ドルでトップです。
2022年12月初旬以来、Blurは常にOpenSeaの取引量を上回っています。
しかし、実施された取引の数でみると、依然としてOpenSeaがリードしている状態です。
データ分析サイト「Dune」によると、Blurは多額の取引を処理する専業トレーダーのグループが少なく、過去1週間の取引者数はOpenSeaの116,278人に対し、33,540人であることが分かっています。
これは、Blurがアグリゲーターであるため、ユーザーはBlurを含む複数のプラットフォームのNFTを1つのプラットフォームで取引することができることが原因でもあります。
OpenSeaの場合、プラットフォーム内でローカルにしか取引できないため、すべての取引は100%OpenSeaに特化したものとなっています。
そのため、全体的なシェアでは後れを取っているものの、Blurに抜かれたというのは見方によるということです。
とはいえ、Blurのアグリゲーションプラットフォームで行われた取引はOpenSeaで行われているわけではないので、OpenSeaの収益が減っているのは事実です。
企業:Blur
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https://nftnewstoday.com/2023/02/08/blur-nft-marketplace-outpaces-opensea-again/
今話題のオープンエディションNFTとは?
NFTのドロップスタイルの一つに、「オープンエディション」と呼ばれるものがあります。
最近、新しいNFTプロジェクトが相次いでオープンエディションというNFTの方式を採用して販売力を高めており、話題となっています。
オープンエディションのNFTは、制作個数に上限がなく、比較的低価格で販売することで、希少価値を生み出すのではなく、参入障壁を低くすることで売上を伸ばしているのが特徴です。
代表的なオープンエディションNFT「Checks VV Edition」は、1つあたり8ドル(約1,050円)で販売され、公開から24時間以内に16,000点以上がミントされました。
そして現在は、マーケットプレイスOpenSeaにてフロア価格1.94ETH(約387,127円)で取引されるまで価格が高騰しています。(2023年2月11日時点)
「Checks VV Edition」の価値が急上昇した理由は、このコレクションにバーン・メカニズムが組み込まれているからです。
バーンとは、一定数のNFTを削除することで数を減らし、より希少価値の高いNFTにすることができる仕組みです。
「Checks VV Edition」のホルダーは、保有するNFTをバーンすることで、オリジナルでオンチェーンNFTにすることができます。
企業:ジャック・ブッチャー氏(アーティスト)
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https://nftnewstoday.com/2023/02/08/new-open-edition-nfts-ignite-market-surge/
世界的人気を誇るブロックチェーンゲーム「The Sandbox」がサウジアラビア政府と提携
世界中で4,000万ダウンロードを突破した人気ブロックチェーンゲーム「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」が、サウジアラビアのデジタル政府機関(DGA)と提携することを発表しました。
この発表は、サウジアラビアのリアドで開催されたグローバルテックイベントLEAPにて行われました。
この提携は、メタバース活性化において共同で探索、アドバイス、サポートを行うことが目的です。
また、この発表後にThe Sandboxの独自トークンのSANDの価格は一時30%近くも高騰しました。
今後、より多くの国家政府がメタバース開発を進めていくことが考えられます。
The Sandboxとは、イーサリアムチェーン上で提供されているブロックチェーンゲームで、共通のプラットフォームであるメタバース空間を、世界中のプレイヤーとシェアしながら楽しむことができるものです。
ゲーム内の”LAND”と呼ばれる土地を購入して、そこでイベントを開催したり、プレイヤー同士で交流したりすることができます。
サンドボックスで購入・制作したLANDや施設は、改築、あるいは有料でリリースできるほか、売買することも可能です。
企業:The Sandbox
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最後に
この記事では、1週間の海外ニュースを厳選して紹介しました。
国内の話題も毎週まとめて紹介しているので、国内の動向が知りたい方は是非こちらもご覧ください。
▼週間NFTニュース
参照元:NFT Media