韓国大手サムスンが、暗号通貨やデジタル文書を備えたウォレットを搭載した最新機種「Galaxy S22 Ultra」を発表
2022年2月9日、韓国のテクノロジー企業であるサムスンの最新のスマートフォンに、デジタル文書や暗号通貨を備え付けた新しいウォレット機能が搭載されることが発表されました。
本記事では「Galaxy S22 Ultra」について紹介していきます。
最新機種「Galaxy S22 Ultra」に搭載される新機能とは
「Galaxy S22 Ultra」と名付けられた最新機種は、学生証、運転免許証、国民IDカード(マイナンバーカード)などのIDドキュメントをデジタル形式で保存できます。
さらに家や車の鍵までもデジタル化させてデジタルキーとして保存でき一つの端末上で管理できるのです。
これらのサービスは年内に利用可能になる予定です。
また、サムスンによるプレスリリースでは、ユーザーがクレジットカードやデビットカード、飛行機の搭乗券などといった各種チケットもID機能を使用してデジタル形式で保存できるようにすると発表しています。
これらの機能を搭載した新機種がリリースされた際には、韓国使用を可能にし全世界に広げていきたいと同社は述べています。
さらに、コロナウイルスのワクチン接種記録などのあらゆる文書も、仮想通貨と互換性のあるウォレットに保存できると報じられています。
サムスンはウォレットの新機能を「安全性が高くシームレスで日常生活を快適にする便利なもの」と呼び、日常に溢れているあらゆるデータを1つのツールに組み合わせて、普段の生活をシンプルかつ容易にすると考えています。
ブロックチェーン技術の導入を進める多くの韓国企業
Samsung を含む複数の韓国企業は近年、ブロックチェーンを利用したウォレットを含む国内ソリューションに取り組んでいます。
これらのウォレットの登場により利用者は、ブロックチェーンを利用したデジタル化された運転許可証など、多数のデジタルドキュメントを保存できるようになりました。
多くの韓国企業が、あらゆる文書のデジタルドキュメント化の導入を進めており、例えばブロックチェーンやプラットフォーム上で仮想通貨やNFTを保管するために使用されているものと同じように、デジタルドキュメントの殆どはウォレットに保管されています。
最近では、韓国で最大級の銀行の1つであるウリィ銀行が、国家警察と連携して開始されたブロックチェーンを利用した運転許可証の受け入れを開始することを明らかにしました。
サムスンの取り組むメタバース事業に対する不安な声
一方、特定のソーシャルメディアのユーザーらやメディアコメンテーターは、メタバースでの携帯電話の発売にそれほど畏敬の念を抱いていませんでした。
サムスンは、1月にラスベガスで開催されたコンシューマーエレクトロニクスショー (CES) にて、Decentralandのメタバースで「サムスン 837X」をオープンし、新しいデバイスのショーケースを開きました。
しかし、一部のビジネスメディアからはあまり高評価が得られませんでした。
あるメディアでは「急いで用意されたような不完全さが感じられた」「メタバースを活用した製品発表を行う際の良くない例として学びになった」といった内容のコメントもありました。
最後に
メタバースはまだまだ新たなジャンルであるからこそ導入の際に困難なポイントも見受けられます。
メタバースへの参入がうまくいったとは言い難いサムスンですが、過去に失敗したからこそ、今回発表された最新機種の「Galaxy S22 Ultra」でどういった影響をWeb3業界に与えるのかが注目ポイントです。
誰もが使っているスマートフォンだけで日常のほとんどが完結する日もそう遠くないでしょう。
ブロックチェーン技術は私たちの生活を快適なものにしていく可能性を秘めています。
今後も世界各国で進められているブロックチェーンの導入に関して追っていきたいです。
参照元:NFT Media