The Sandbox/SAND(ザ・サンドボックス)とは何か。始め方や遊び方、買い方などを徹底解説!!
The Sandbox/SAND(ザ・サンドボックス)とは
The Sandbox(ザ・サンドボックス)は、イーサリアムのブロックチェーン上で提供されているNFTゲームです。
特徴的なのはそのゲーム性で、The SandboxはLAND(ランド)と呼ばれるメタバース上の仮想の土地を使ってオリジナルのゲームの作成や、ゲームで使用するキャラクターやアイテムの作成を楽しめます。
似たゲームなら、Minecraft(マインクラフト)を思い浮かべていただければOKです。
The SandboxはMinecraft(マインクラフト)よりも更に踏み込み、ユーザーが様々なものを作成し売買できるようになっています。
ゲームのプレイヤーとなったユーザーは、不動産のようにLANDの貸し出しや作成したゲームのプレイ、作成したキャラクターの販売など、豊富なマネタイズ方法を駆使して稼ぐことが可能です。
そういったこともあって、メタバースに企業が出店することを同じように、企業がLANDを保有しオンライン上のイベントやショップの設置なども行われる流れができています。
The Sandbox内で使用できる独自通貨の「SAND」も好調なため、今後ますます賑わっていくNFTゲームと言っても良いでしょう。
The Sandbox/SAND(ザ・サンドボックス)の特徴
The Sandboxにはゲームとして様々な特徴があります。特にオリジナルの要素として以下の3つが挙げられます。
- ゲーム内の土地「LAND」を買うことが出来る
- LANDを活用した経済圏が存在
- 様々な企業の参入による活性化
それぞれどういったものか詳しく見てみましょう。
ゲーム内の土地「LAND」を買うことが出来る
The Sandboxで最も特徴的なのが、ゲーム内の土地「LAND」を買えることです。これは他のNFTゲームではなかなか見られません。
LANDは2022年6月20日現在166,464区画も提供されており、その大きさも1区画(=1LAND)96m✕96m、高さ128mとメッカ国定められています。
LANDは自分だけの土地です。
そのためLANDを持っているユーザーは現実の土地と同じように自由に使うことができ、例えばゲームを作ってLANDに来た人に楽しんでもらうゲームセンターのような使い方や、イベントを開催してみんなでわいわいと楽しむことも可能となっています。
いろんなイベントを企画してみんなで楽しみたい! という人にとっては非常に魅力的です。
一方でLANDは土地なので、どうしてもその金額が高くなってしまいます。1区画が数百〜数億円と高いのも現実世界と同様です。
非常に高額なのもあって購入できない人向けに、LANDの一部を貸し出すユーザーもいます。賃貸やレンタルスペースと同じような感覚ですね。
土地の一部を貸し出すことでThe Sandboxで活躍したいと考えているクリエイターが活用しやすい環境を提供することに、一役かっています。
以上のようにThe Sandboxで土地を買うことで、様々なビジネスチャンスに恵まれるのが特徴となっています。
LANDを活用した経済圏が存在
The Sandboxは土地だけでなく、LANDを活用した経済圏が存在しています。
先述したような土地のレンタルなどもそうですが、LAND上で提供するゲームの作成やオリジナルモデルの作成が可能なツールも提供されているのです。
例えば以下のものがあります。
- Game Maker:オリジナル3Dゲームを作れるツール
- VoxEdit:オリジナルのボクセルモデルを作れるツール
- アバター:ボクセル型のオリジナルアバターを作れるツール
- NFTマーケットプレイス:作成したボクセルモデルを取引できるマーケットプレイス
これらは全て無料で利用できます。
NFTマーケットプレイスでは、ボクセルモデルがNFTとして売買されているので、自由に販売して収益を得ることが可能です。その際は独自通貨である「SAND」を使用します。
またオリジナルの3DXゲームを作るとなると未経験の方にとってはハードルが高いように感じられますが、実際はプログラミングが不要なため誰でもゲームを作成できます。
ボクセルモデルも、Minecraftのようにブロックを組み合わせて作るので、Minecraftはもちろんレゴブロックが好きな方なら簡単に作れてしまうでしょう。
近年ではボクセルモデルを作成して売買するボクセルアーティストと呼ばれる職種すら誕生しているほどなので、興味のある方は挑戦してみることをオススメします。
このようにThe SandboxではLANDを活用した経済圏が成り立っています。
様々な企業の参入による活性化
The Sandboxには、様々な企業が参入しつつあります。
それだけ期待されている証と考えても良いでしょう。
日本だけでも以下の企業が参入しています。
- スクウェア・エニックス
- エイベックス・テクノロジーズ
- SHIBUYA109
スクウェア・エニックスはゲーム会社らしく自社のLANDに2002年に発売されたアクションRPG「ダンジョン・シージ」をプレイできる環境を提供しています。
更に同ゲームのキャラクターやアイテムをThe Sandbox内で利用可能です。
エイベックス・テクノロジーズは本格参入はしていないものの「エイベックスランド」をオープン予定です。
エイベックスと言えば多彩なアーティストが所属しているのは誰しもご存知でしょう。
そのネームバリューを使って、ピコ太郎や浜崎あゆみといったアーティストのNFTアイテムやLAND内イベントに参加できるパスなどの販売が行われる予定です。
SIBUYA109は現実のSHIBUYA109のような展開を発表しており、オリジナルNFT販売やミニゲーム、広告事業など様々な展開を行うと発表しています。
以上のように様々な企業が参入し、ますますThe Sandboxは賑やかになっていくでしょう。
仮想通貨「SAND」の価格変動
SANDは仮想通貨のため、頻繁に価格変動が起こっています。
そのため価格変動を見る場合、以下の2点を押さえておく必要があります。
- 独自通貨「SAND」について
- 「SAND」の価格変動について
それぞれ詳しく解説します。
独自通貨「SAND」について
The Sandboxを遊ぶ上で必要となるのが独自通貨の「SAND」です。
2022年6月20日現在、SANDは約0.8ドルで推移しています。
仮想通貨全体の暴落の影響を受けてしましたが、少しずつ持ち直している状況です。
SANDは国内の仮想通貨取引所でも購入できるため、気になる方は購入してみることをおオススメします。
「SAND」の価格変動について
SANDは市場に出てから上下を繰り返しています。
これは仮想通貨である以上必ず起こることではあるのですが、要所要所で理由がしっかりあります。
まず2021年になって、The Sandboxが「アルファシーズン」を開始した点が挙げられます。
これは、LANDの一般販売やNFTアバターコレクションの提供といったように、SANDの流通量が増加したことが理由です。
次いで同年10月にFacebookが社名を「Meta」に変更したことなどにより世間的にメタバースが注目を集めました。
当時からThe Sandboxはメタバースでも注目されていたこともあり、SANDは価格を上昇させます。
そして決め手となったのが、同年11月に起こったビットコインのブロックチェーンアップデートによるビットコインの過去最高値更新です。
基本的に仮想通貨の基礎通貨はビットコインのため、SANDも少なからず影響を受けます。
そのため2022年5月から始まったビットコイン暴落によって価格が下がっています。
しかし中長期的に見るとビットコインは毎年60%以上の下落を経験しているため、通常運転でもあるのです。
SANDも同様に上下を繰り返しているので、価格上昇は期待しても良いでしょう。
The Sandbox内の土地を活用している企業事例
ave(エーベックス)
引用:ブロックチェーンゲーム「The Sandbox」に「エイベックスランド(仮称)」を構想
HP:https://register.sandbox.game/metavex
リリース時期:2022年3月
エイベックス・テクノロジーズ株式会社は、The Sandboxとパートナーシップ体制を構築し、「エイベックスランド(仮称)」を「The Sandbox」内にオープンしました。
ピコ太郎や浜崎あゆみ(ayupan)、AmPm、大沢伸一(MONDO GROSSO)の4組の関連NFTアイテム6点を販売。
「エイベックスランド」内で開催される初回イベント「エイベックス パス」やThe Sandbox内のLANDのセットが110組で限定販売されています。NFTアイテムはThe Sandboxのアバターに装飾したり、コレクションNFTとしてLANDに置くことも可能です。
SHIBUYA109
引用:メタバース『The Sandbox』内で「SHIBUYA109 LAND」セールを開催!2022年4月7日よりオリジナルNFTアイテムを販売開始
HP:https://www.shibuya109.co.jp/
リリース時期:2022年4月
株式会社SHIBUYA109エンタテイメントはThe Sandboxと提携し、メタバース上に「SHIBUYA109 LAND」を開設しました。
渋谷を代表するカルチャーをモチーフにしたオリジナルNFTセットの「プレミアムLAND」が100組限定で販売されました。今後はSHIBUYA109のネットワークを活かし、アーティストやキャラクターなどとのコラボによるイベントやオリジナルNFTの販売、ミニゲームの実施やメタバースでの大胆な広告発信としった体験価値を提供する予定です。
渋谷を表現したアイテムもNFTとして販売していくことから、The Sandbox内にもう1つの渋谷が作られていくでしょう。
The Sandbox/SAND(ザ・サンドボックス)の今後の展望
The Sandboxは今後も成長が期待できる市場です。
日本でいえばスクウェア・エニックスやエイベックス、SHIBUYA109といった企業が参入しているのに加え、海外ではadidasのような世界的企業がLANDを保有しています。
有名な企業が参入して様々なサービスを展開していけばいくほど、The Sandboxのユーザー数は増加していくでしょう。
また、NFTやメタバースが徐々に注目を集めているという点も見逃せません。
メタバースは黎明期ということもありコンテンツの充実度では物足りませんが、今後の展開によってはコンテンツの充実も期待できます。
The Sandboxでは既に限られた人だけはなく、全ての人がコンテンツを楽しめるようにサービスを提供予定です。
それらのことから、The Sandbox/SANDは今後も期待できるNFTと考えて良いでしょう。
参照元:NFT Media