「仮想通貨の時代が遂に到来」とマイケル・ノボグラッツ氏が断言する背景とは?
仮想通貨投資会社ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)の最高経営責任者(CEO)であるマイケル・ノボグラッツ(Michael Novogratz)氏は、ビットコイン価格が今年末までに10万ドル(約1,090万円)に達するだろうと見る、強気相場の積極的な支持者の1人です。同氏は2月11日のツイッターに「遂に暗号資産(仮想通貨)の時代が到来した」と投稿し、その背景を分析しています。
マスターカードが仮想通貨を受け入れる決定に「大ニュースだ」
ノボグラッツ氏は2月11日、マスターカード(Mastercard)が今年第4四半期(Q4)までに仮想通貨を自社決済ネットワークに登録することを発表したことに触れて、「それは大ニュースだ」と断じて、次のようにツイッターに投稿しました。
「数カ月前、すべての仮想通貨コミュニティーは、その後続くだろう数カ月に注目してきた。今や見逃せないほど大きな朗報に接している。繰り返しになるが、これは大ニュースだ。仮想通貨の受け入れが目前にある」。
ノボグラッツ氏は同日のツイッターでまた、ニューヨークメロン銀行がビットコインに投資して、資産運用顧客に代わって仮想通貨を保管(カストディ)すると発表したことの大きな意義を強調して、「機関投資家集団が参入していることに何か疑問があるならば、心配することはない。仮想通貨時代の到来を歓迎する」と語りました。
同氏はそれ以前に、ビットコインは「機関投資家(向けの)商品である」と断言して、資産受け入れに向けて「ルビコン川を渡った(賽は投げられた)」ことを強調していました。
ビットコイン(BTC)が年末に10万ドルと予測
ブルームバーグ(Bloomberg)によるとノボグラッツ氏は2月8日、ビットコイン価格は今年末までに10万ドルまで倍増するだろうと予測しました。同氏は特に、電気自動車開発で急伸しているテスラ社(Tesla)のイーロン・マスク( Elon Musk)CEOについて、人々特にZ世代の若者が仮想通貨に抱く意見を聞いて、ビットコインに15億ドルを投資したことを指摘して、「彼は天才である」と賞賛しました。
同氏によると、「ビットコインとテスラさらには太陽光発電株、ESG(環境、社会、ガバナンス)への投資を結び付ける事態の1つは、ミレニアム世代とZ世代であり、若者は将来に目を向けて買っている。彼らはビットコインやその他仮想通貨が、自分たちの通貨であると見ている」と説明しています。
ビットコイン(BTC)を受け入れる企業集団が増えつつある
ノボグラッツ氏は、ビットコイン価格が10万ドルになると予測する根拠として、仮想通貨による決済がより広く受け入れられるようになるためと語ります。ブルームバーグとのインタビューで同氏は、「米国のすべての企業が歩調を合わせるようになるだろう。多数の企業がそうする必要はない。問題なのはそのメッセージであり、そうする多くの企業を目撃することになる」と語っています。
ノボグラッツ氏の考え方を支持するのは、コインベース(Coinbase)の元最高財務責任者(CTO)のバラジ・スリニヴァサン(Balaji Srinivasan)氏です。同氏はツイッター上で、「ビットコインはすでに、ペイパル(PayPal)よりはるかに価値があり、最終的には金(ゴールド)より価値を持つことになろう」とつぶやいています。
参考
・Here’s why the ‘age of crypto’ is finally here
・Here’s why Bitcoin will become ‘more valuable than gold’
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参照元:CoinChoice