「ビットコイン(BTC)を保有しない企業は無責任」米国の投資情報番組で司会者が大胆発言
CNBCで放送されている投資情報番組「マッドマネー(Mad Money)」のホストを務めるジム・クレイマー(Jim Cramer)氏が、企業はわずかな額でもビットコイン(BTC)を保有すべきだと発言して話題になっています。「企業がビットコインを保有しないことは、ほぼ無責任と呼ぶべきだろう」というのが、クレイマー氏の大胆な発言内容です。
仮想通貨の購入は法定通貨に対するリスクヘッジ
2月8日、次世代電気自動車の先駆企業であるテスラ社(Tesla,Inc.,)が約15億ドル(約1,575億円)分のBTCを購入したことが公表され、その情報は市場を揺さぶりました。元ヘッジファンドマネジャーでもあるクレイマー氏は、9日に行われたMad Moneyの放送で「企業がBTCを所有しないのは無責任に思う。財務責任者は取締役会に赴き、わずかな金額であってもビットコインを保有すべきだと進言してはどうか」と呼び掛けました。
クレイマー氏は自身がビットコインを保有していることを明らかにして、「私は、(通貨として以外)何ら有用性のない現金を所持する代わりに、ビットコインをかなりの期間保有している」と語っています。
2020年12月、同氏はTwitter上で、BTC購入を考えているとつぶやき、自らが創業者である投資ニュースサイトの「ザストリート(TheStreet)」におけるインタビューで、BTCを1万8,000ドル(約189万円)の価格で購入したが、どれほどの額を購入したかまでは明らかにしませんでした。また同氏は、BTCの購入に対して「法定通貨に対する素晴らしいリスクヘッジになるだろう」とコメントしています。
BTC価格は10万ドルに到達するという意見も多数
クレイマー氏は、BTCの買い手とプロモーターが大勢いる点に言及し、「BTCへの投資にもある種のヘッジを準備すべきではある。結果として価格が下落すれば、ドルで取引することができるというのに、なぜビットコインを使ったのだろうと思われてしまうからだ」とも述べています。同氏はBTCが多少インフレ気味であるという印象を持っており、BTC価格は10万ドル(約1,050万円)に到達する可能性があると考える人も多いと指摘しています。
仮想通貨投資会社のギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)最高経営責任者(CEO)であるマイケル・ノボグラッツ(Michael Novogratz)氏は、BTC価格が2021末までに10万ドルに達する考える一人です。クライマー氏とは意見が合い、すべての米国企業が同じことをしていると考えています。また、ノボグラッツ氏は「米国の若者は将来を見て購入している。彼らはビットコインやその他の仮想通貨が、自分たちの(将来の)通貨であると考えている」 との見解を示しています。
2020年11月24日にクレイマー氏はTwitter上で、「金(ゴールド)に代わりうる素晴らしい代替物であると、私自身は信じている。ビットコインに手を出しても遅くはない」とツイートしました。その時点におけるBTCの価格は1万9,000ドル(約199万5,500円)を上回った段階であり、そして、2021年2月現在においては5万ドル(約525万1,500円)を目指すところまで上昇を続けています。
it is not too late for Bitcoin.. great alternative to gold… which i have always believed in
— Jim Cramer (@jimcramer) November 24, 2020
参考
・CNBC Mad Money Host, Jim Cramer, Calls Companies Not Owning any Bitcoin ‘Irresponsible’
・CNBC’s Mad Money Host, Jim Cramer, Says ‘Not Too Late for Bitcoin’ Even at $19,000
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参照元:CoinChoice