ビットコインボルト(BTCV)暗号資産取引所「Bitcoin.com Exchange」に上場
暗号資産関連の様々なサービスを展開している「Bitcoin.com」の暗号資産取引所「Bitcoin.com Exchange」は2021年2月2日に、”価値の保存手段”としての機能に特化して開発された仮想通貨「ビットコインボルト(Bitcoin Vault/BTCV)」の取り扱いを開始したことを発表しました。
こちらから読む:Braveブラウザ、1年でユーザー数が倍増「暗号資産」関連ニュース
Bitcoin.com Exchange「BTCV取り扱い開始」
Bitcoin.com Exchangeは2021年2月2日に、新しく「ビットコインボルト(Bitcoin Vault/BTCV)」の取り扱いを開始したことを発表しました。新たに追加された取引ペアは「BTCV/BTC」となっており、今後はさらに多くの取引ペアが追加される予定だと報告されています。
ビットコインボルト(Bitcoin Vault/BTCV)は「価値の保存手段」としての機能に特化して新しく開発された仮想通貨であり、「Liquid・Coineal・MXC・Hotbit」などといった複数の暗号資産取引所に上場している他、「MiningCity」でマイニングすることも可能となっています。
BTCVの価格は昨年8月に「1BTCV=50,000円」付近まで上昇したものの、その後の急落で一時的に5,000円まで価格が下落したため、一部では『BTCVは詐欺だ』と批判する意見も出ていましたが、世界的に広く知られている「Bitcoin.com Exchange」に上場したことによって、信頼性と認知度が高まり、取引の活発化にもつながると期待されます。
「Bitcoin.com Exchange」のCEOであるDanish Chaudhry氏と、「Bitcoin Vault開発チーム」の最高成長責任者であるPiotr Kozłowski氏は、今回の上場について次のようにコメントしています。
【Bitcoin.com Exchange:Danish Chaudhry氏】
ビットコインボルトの開発チームは、コミュニティのためにより高水準のセキュリティを備えた仮想通貨を開発しました。これは仮想通貨業界全体が過去10年間に渡って直面していた問題に対処するための非常に重要な取り組みです。透明性を重視しているBTCVは、私たちの取引所内でも広く繁栄し、ユーザーは彼らのチームが提供するものに多くの関心を寄せることになると確信しています。
【Bitcoin Vault開発チーム:Piotr Kozłowski氏】
私たちはかなり長い期間に渡って強固なパートナシップを探していましたが、ついに「Bitcoin.com Exchange」という完璧なパートナーを見つけることができました。彼らの大規模なコミュニティは私たちが目指していた「高い流動性・意識の向上」という目標を達成するための助けとなります。
ビットコインボルト(Bitcoin Vault/BTCV)について
ビットコインボルト(Bitcoin Vault/BTCV)はポーランドに本社を構える仮想通貨関連企業「MINEBEST(マインベスト)社」が2019年12月に独自開発した仮想通貨であり、“個人間で直接取引できる盗難防止機能を備えたデジタルゴールド”として機能することを目的として開発されています。
BTCVは基本的な部分でビットコインに類似しているものの、”価値の保存手段”としての機能性を高めるために『取引確認時間を24時間に変更・半減期を6ヶ月周期に短縮・3つの秘密鍵』といった複数の面で改良が加えられています。
ビットコインでは取引確認作業が約10分間隔で行われるため、不正な取引が行われた場合もそれらの取引をキャンセルすることができませんが、ビットコインボルトは取引確認作業が24時間間隔で行われるため、盗難などの緊急事態が発生した場合には24時間以内であれば取引をキャンセル”することができるようになっています。
BTCVは決済利用などではなく”価値の保存”に焦点をあてて設計されているため、基本設計として”送金速度”の面を犠牲にしていますが、その欠点を補うために24時間の取引確認時間を10分に短縮する「即時取引(インスタント・トランザクション)」と呼ばれる機能も搭載しています。
こちらの記事も合わせてどうぞ
2021年2月3日|ビットコインボルト(BTCV)の価格
ビットコインボルト(BTCV)の価格は昨年12月に4,000円付近まで下落したものの、その後はやや回復しており、2021年2月3日時点では「1BTCV=6,229円」で取引されています。