2002年の南アフリカランド最強相場研究 あの日君は強かった。
2020-11-19
ここのところ強い値動きを続けている南アフリカランド、この強さがどこまで続くのか。今回の強さは、過去20年で2番目の強さです。2番目といってもまだ継続中ですので、これからの動き次第では記録を塗り替える可能性もあります。今後の南アフリカランドの展開を考えるうえでも、過去最強相場を見直しておくことは役に立つはずです。参考までにご紹介させていただきます。2002年1月からの月足チャート200年1月を中心とするUSDZARの月足チャートです。南アフリカランドの値動きを素直にみるときは、馴染みのある南アフリカランド円よりも米ドルとの値動きを示すUSDZARの方がよくわかります。USDZARの上げ下げの見方は、南アフリカランド円(ZARJPY)とは逆になります。USDZARの見方USDZAR上昇⇒南アフリカランドが弱い時期USDZAR下落⇒南アフリカランドが強い時期米ドル円が下落しているのに、「円高」と呼んで円が強いと表現するのと同じです。USDZARは、20年くらいの長期でみれば1996年1月3.645⇒2020年11月15.504と大きく下落し続けています。*1996年~2020年ですので正確には25年ですが、大雑把にみる方が良いのでここでは20年で呼ばせていただきます。長期的には下落を続けているのですが、時折とても強い時期があります。ここ20年でもっとも強かったのが先程の画像です。時期は、2002年1月~2004年12月までの約3年間です。この期間でUSDZARは、12.650⇒5.5950と為替値が半分以下になるまでの強力な動きを示しています。この値動き、南アフリカランド円でみれば米ドルに対して為替値が2倍以上になったということです。南アフリカランド円でこの時期を見ると12円⇒18.6円と大きく上昇しています。強いには強いですが、米ドルに対して2倍以上だったにしては、南アフリカランド円の上昇力は小さく感じますよね。この時期は、米ドル円も130円⇒103円になるという大きな円高時期だったので、南アフリカランドも米ドルに対してほど日本円に対しては強くは慣れなかったようです。いずれにしても、2002年からの約3年間は南アフリカランドが相当強かったということがわかります。南アフリカランドが強い時期の特徴南アフリカランドが最強時期の特徴動き出すと5~7カ月くらい続く。一休みした後、何段階かに分けて強い時期が到来する。これに過去20年の他の時期の南アフリカランドが強かった時期を合わせてみると、いろいろと面白いことが見えてきます。強い時期にある程度共通している事項もっとも強く動くのは前半の1年~1年半くらい。強い時期は2~3年くらい最強・最弱ともに開始と終了が12月・1月になることが多いいつでもこれらと同じ特徴があるわけではないのですが、一応の参考にはできそうな特長を拾ってみました。2020年11月現在、USDZARの月足は7カ月連続陰線(南アフリカランドが強い時期が7カ月続いている)となっています。今後も強い時期が続きそうではあるものの、「そろそろ一休み」しそうなところに入ってきています。興味深いのが、最強相場の区切りが12月や1月の年度替わりになることが多いという部分です。そもそもUSDZARは、年度替わりで動きが逆になることが多い傾向があります。2019年と2020年の年度替わりもその特徴通りの動きをしています。2019年9~12月までの4カ月間の月足は陰線でした。ところが、2020年1~4月の月足は陽線と真逆の動きになっているのです。今回南アフリカランドが強い動きを始めたのは、2020年5月からですが、この特長は頭に入れておくと南アフリカランドの見通しを考えるうえで役に立ちそうです。ここで使った月足チャートは、マネーパートナーズFXで提供しています。
参照元:お気楽FX 相場生活入門編