KuCoin:ハッキングで影響を受けた暗号資産の「84%」を回収
暗号資産取引所「kuCoin(クーコイン)」の共同設立者兼CEOであるJohnny Lyu(ジョニー・リュー)氏は2020年11月11日に、KuCoinが2020年9月に発生したハッキング事件で影響を受けた資産の84%を回収したことを明らかにしました。
こちらから読む:GMOコイン、”法人口座の申込受付”開始「暗号資産」関連ニュース
各種トークンの取引サービスなども再開へ
kuCoin(クーコイン)では2020年9月26日にハッキングによって2億7,900万ドル(約293億円)相当の暗号資産が流出する事件が発生していましたが、同取引所のCEOであるJohnny Lyu(ジョニー・リュー)氏は2020年11月11日のツイートで今回のハッキングで影響を受けた資産の84%を回収したことを報告しています。
同氏の報告によると、回収した資金は「オンチェーンでの追跡・契約のアップグレード・法的手段」などによって回収されたとのことで、暗号資産の償還などに関する詳細は事件が解決し次第改めて発表すると説明されています。
KuCoinは事件発生時に各種暗号資産の取引サービスを一時的に停止していましたが、現在は合計176種類のトークンのサービスが再開されているとのことで、残りのトークンの関連するサービスは2020年11月22日までに再開される予定だと報告されています。
今回のハッキング事件で流出した暗号資産の詳細は明らかにされていないものの、これまでの報道ではビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、エックスアールピー(XRP)、ステラ(XLM)、ERC20トークンなどといった様々な暗号資産が盗まれたことが報告されていました。
これまでに発生した暗号資産取引所のハッキング事件では盗まれた資金の多くが回収できずにいたため、『資金の84%を回収した』という今回の発表には称賛の声が多数寄せられています。
Johnny Lyu(ジョニー・リュー)氏は一連のツイートの中で『今回の事件で私たちに協力してくれた全ての個人と機関に感謝します』と述べており、今後もユーザー保護に尽力し、より多くの暗号資産を世界に提供していくと語っています。
なお、リュー氏は2020年10月3日に『今回のハッキング事件に関与したとみられる容疑者に関する十分な証拠を発見した』とも報告しており、法執行官や警察と協力してさらなる捜査を進めていることも報告しています。
こちらの記事もあわせてどうぞ
複数の暗号資産を安全に保管することができる「TREZOR(トレザー)」の購入は、英語が苦手でも安心して購入することができる”TREZOR日本正規販売店”「RISEST COLTD」からどうぞ