仮想通貨で月30万円の不労所得を得るには?イーサリアムDeFiでの運用実態
どうも墨汁うまい(@bokujyuumai)です。先月のコラムではユニスワップ(Uniswap)で1日で億り人になった話を解説し、8月には年間100%を超えるDeFiのイールドファーミングについて取り上げました。今回はトレーダーでありイーサリアムDeFiファーマーでもある筆者の実際の運用を例に、DeFiで得ている不労所得について詳しく解説を行います。
仮想通貨で得る不労所得は複数
一般の人の仮想通貨に対するイメージは、2017年にビットコインが240万円を記録したことやアルトコインの高騰と暴落による投機やギャンブルのイメージが強いでしょう。ですがそれはあくまで3年前の話であり、特に進展の早い「イーサリアム」では全く別物になっています。
主に仮想通貨で得る不労所得には下記のような物があります。
- イーサリアムなどのマイニング
- イーサリアム上のレンディングコントラクト
- イーサリアム上の流動性マイニング
- イーサリアム上のイールドファーミング
- (イーサリアムのステーキング)
1.マイニングはイーサリアムのネットワークを維持するために演算を行い、その仕事割合に応じて得る報酬を売却するというものです。筆者も電気工事を伴う大規模な物を法人で運用していまいしたが、日本のように世界で見て高い水準となる電気代では、現在ではマイナスとなって現実的ではありません。またそれなりの専門知識を必要とします。
また5.ステーキングは32ETH(約128万円)をコントラクトに預け入れて、マイニングの代わりに報酬をもらうというものですが、年末にローンチされる予定でまだ実装はされていません。
イーサリアム上での非中央集権金融(DeFi)
次にビットコインなどでも可能な「レンディング」がありますが、これはBlockFiのような米国企業に仮想通貨を貸付て金利をもらうものと、イーサリアム上のコントラクトで投資家がETHやBTCを担保にドルなどを借り入れ、そこで支払う手数料を金利収入として得るものがあります。後者では管理者がいないため、今話題の非中央集権金融「DeFi」と呼びます。
そして高い収益となるのは3.流動性マイニングと4.のイールドファーミングです。これらもDeFiの一部であり、レンディングのような貸付とは異なってトレーダーが取引する環境となる「流動性を提供する」というものとなります。流動性マイニングではイーサリアム上でETHやドルなどを売買できる「DEX」を使用して、トレーダーが手数料を収益として得ることができ、その流動性マイニングで提供している資産のポジションを表すLP(流動性提供)トークンをさらにロックすることで収益を得るイールドファーミングでより多く不労所得を得られます。
これは簡単に説明すると、「証券会社に自分の保有株式を貸し付けてそれを投資家が売買するときに支払う手数料を得る」のが流動性マイニング。「貸付ているという証明の『証書』をさらに預入て、その割合に対して自社の株を配当する」のがイールドファーミングということです。このイールドファーミングでは自社株に値する「ガバナンストークン」を付与され、売却することでETHやドルに換金できます。
毎日1万円の不労所得を得るには
筆者は実際にこの流動性マイニングとイールドファーミングで運用を行なっており、毎日1万円、月に30万円の不労所得を得ることを目安にDeFiで運用を行っています。現在は1日で1億円で話題になったUniswapを使用しており、「イールドファーミング年利:12%」「流動性マイニング:8〜9%」となっています。
そのため現在の推移では合計して20%〜前後となっており、月に30万円の不労所得を得るには、「(365万円/20%) * 100%=1,825万円」の運用元本を必要とします。株式の配当で年間100万円の不労所得を得るには3,000万円が必要と言われており、年利は3.3%で運用したことを想定しているため、いかに高い利回りとなる分かると思います。
資産の集中と超高利回りには注意
運用を月に30万円を目安に控えているのには訳があります。それはイーサリアム上のコントラクトであり、自分以外資産は誰もコントロールできないものの、コントラクトに脆弱性があれば全ての資産を失う可能性が0ではないからです。
そにためレンディングサービスであるBlockFiなどの固定金利かつそれなりに高い年利であるもの(ETH5.25%)に資産を分散しており、リスクを取りすぎないように運用、その他いろいろな対策を行なっています。
カーブファイナンス(Curve Finance)では年利100%超えとなっていましたが、今やDeFi上には110億ドル(約1.1兆円)が運用されているため、比較的安全なものは12〜20%を推移しています。中には未だに年利100%を超えるものや、1000%などもあります。ですが年利が異常に高すぎるものは、UniswapやCurveを理解せずにコピーしたものが乱立しており、多くがバグや脆弱性により資金トラブルに陥るものも少なくはありません。(Uniswapはローンチから2年以上安定稼働)
あとがき
大きく変化した仮想通貨、特にイーサリアムDeFiの現状はいかがだったでしょうか?いまだに仮想通貨は自転車操業やポンジスキームなどの詐欺がある一方、正しく理解して運用すればローリスクハイリターンも可能ということです。
また流動性マイニングは取引出来高に依存するため、1日で数万円の報酬を得られることもあります。出来高が急騰すれば、1日で10万円などの報酬を得ることもまれにあり、このような点が株式配当や不動産とは大きく異なる点でしょう。
今回のHarvestの攻撃でUniswapとCurveの出来高が急騰。結果として流動性提供者(LP)の利益が
Uniswap:約6.3億円
Curve:約1億円さらにイーサリアムマイナーが1000万円の収益を上げる。#Uniswap の流動性マイニングの合計報酬が1日で2倍になりました#イーサリアム #仮想通貨 #DeFi #Curve https://t.co/YhRQ5i1DiR
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) October 26, 2020
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参照元:CoinChoice