コインベースCEOがアップルに苦言「世界の進歩を妨げている」
アメリカの仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)のブライアン・アームストロング最高経営責任者(CEO)が9月12日、アップル(Apple)に対し「彼らは世界の進歩を妨げている」とコメントをツイッターに投稿した。
アップストアの制限についての進展はなし
アームストロング氏のコメントは19回に分けて投稿された。冒頭の投稿では、「アップルのアップストアの制限に苦しんでいる他の企業をきっかけに、ここでコインベース自身の苦闘について少し共有したいと思います」とコメントしている。
In the wake of other companies struggling with Apple's App Store restrictions, I want to share a bit about Coinbase's own struggle here.
— Brian Armstrong (@brian_armstrong) September 11, 2020
続く2つ目の投稿では、「私たちはオープンに対話を続ける必要があると、私は感じている」と述べており、その後「この問題について私たちは、アップルと定期的に討論を試みてきた。私は対話を求めるために直接リーダーに連絡したが、どうやら進展はなさそうだ」と続けている。
iOSアプリに分散型金融アプリにアクセスする機能は追加できない
アームストロング氏は、分散型金融(DeFi)や分散型アプリケーション(Dapps)についても言及している。投稿では、「アップル側から仮想通貨でお金を稼ぐ機能、分散型金融アプリにアクセスする機能は、iOSアプリに追加できないとの説明があった」と述べている。
その後の投稿で同氏は、「DeFiとDappsは、最近急成長していると考えられる金融サービスの主要なイノベーション分野だ。例えば人々は、グローバルなクレジット市場にアクセスして、ローンを取得したり、利息を獲得したりできる」と自身の見解を発表している。
また同氏は、世界には銀行口座を持たない人や十分な金融サービスが受けられない人が多数存在することにも触れており、「この種のテクノロジーは、たとえまだ初期の段階であっても、時間をかけて世界を改善する大きな可能性を秘めている」とまとめた。
これらの機能に対するアップルの回答は、「アップストアには適切ではない」だったとしている。さらに同氏は、「DappsあるいはDeFiアプリは、基本的にはどのブラウザからもアクセスできるウェブサイトだ。したがってアップルは、ユーザーにアプリを介してアクセスできるウェブサイトのリストを提供することはできないと言っていることになる」と続けた。そして「私の見解では、特に仮想通貨に関するアップストアの制限は正当なものではない。彼らは世界の進歩を妨げている」とコメントしている。
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参照元:CoinChoice