世界の仮想通貨取引所でアクセス増加、7月は前月比で平均13%増加
新しい仮想通貨を中心にニュースやその分析を発表しているICOアナライティックス(ICO Analytics)が10日、主要な仮想通貨取引所の公式サイト訪問者数、および6月と7月の比較を調査、ツイッター上にある同社のアカウント上でその結果を発表している。
バイナンス(Binance)の2,490万人がトップ
今回の発表によると、7月の各取引所の公式サイトへの訪問者数は、バイナンス(Binance)の2,490万人がトップだった。2位がコインベース(Coinbase)で2,250万人で、この2社が2,000万人を超えている。3位以下は100倍レバレッジで知られるビットメックス(BitMEX:690万人)、OKEX(670万人)、インドダックス(Indodax:540万人)となっている。
Web traffic dynamics of some of the most popular crypto exchanges in July 2020 vs June 2020. In July in average web traffic of cryptocurrency exchanges increased by 13%. pic.twitter.com/gSz3JTSj9f
— ICO Analytics (@ICO_Analytics) August 9, 2020
6月からの訪問者増加率の比較では、ヨービット(YoBit)が64%でトップとなった。2位はクーコイン(KuCoin)で60%、この2社は60%を超えている。3位以下はフォビ(Huobi:37%)、クラーケン(Kraken:28%))ポロニエックス(Poloniex、27%)となった。なお訪問者数で首位となったバイナンスのトラフィックは、9.8%増加している。逆に減少している取引所は、ビットメックス(-1.6%)、OKEX(-6.2%)、ZB.com(-9.0%)だった。これらの結果に対してICOアナライティックスは、「7月の仮想通貨取引所の平均トラフィックは13%増加している」とコメントしている。
分散型取引所(DEX)でも7月のトラフィック増加
ICOアナライティックスのアカウントは、分散型取引所(DEX)の訪問者や増加率の比較も行っている。この発表によると分散型取引所への訪問者は、ユニスワップ(Uniswap)の143万人がトップだった。2位以下はIDEX(70万5,000人)、コンパウンド(Compound:38万3,000人)、バランサー(Balancer:27万5,000人)、カーブ(Curve:24万8,000人)となっている。
Web traffic dynamics of decentralized trading platforms in July comparing to June. Despite significant increase of the traffic none of the DeFi platforms have reached the level of top 20 centralized exchanges. pic.twitter.com/MYv4Q3u2Z5
— ICO Analytics (@ICO_Analytics) August 9, 2020
6月からの増加率の比較では、バランサーでは193%増加、カーブでは152%増加している。この2社が100%越えだった。3位以下は1inch(98%)、Aave(63%)、オアシス(Oasis:62%)となっている。一方減少している取引所はループリング(Loopring)の-25%だった。
なおこれらの結果に対してICOアナライティックスは、「トラフィックの大幅な増加にも関わらず、分散型取引所のプラットフォームはいずれも、集中型取引所上位20社のレベルに達していない」とコメントしている。
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文:かにたま
参照元:CoinChoice