【売買ルール 資金管理編】NYダウー日経225サヤ取りの資金配分について

今回より売買ルールに入ります。まずは、資金管理からです。資金管理ルールは、運用資金を決めて、その枠を守って運用していくことで安定した運用を実現していくためのものです。資金管理ルール資金管理ルールでは、運用資金枠とその中で運用できる枚数・レバレッジなどを決めています。運用資金と売買枚数2020年運用元金 8,353,476円売買枚数 最大20枚(両建て1枚につき資金40万円目安)株価大変動期には、株価指数証拠金基準額に留意する通常時でも月1回くらい、株価指数証拠金基準額を確認する現状の運用資金で売買枚数は最大20枚としています。約40万円で1枚という感じです。これは、くりっく株365を使っている時の基準です。GMOクリック証券は最大レバレッジが10倍となっていて、1枚当たりの売買に必要な証拠金がくりっく株365より大きくなります。これによって、くりっく株365同様の20枚のポジションを作るのは難しいので、最大枚数の10枚程度にしています。ルール上は、「NYダウ 1枚ー日経225 1枚」の両建てで1枚とみます。ですので、「NYダウ 20枚ー日経225 20枚」の合計40枚のポジションとなったときが最大ポジション20枚です。最大レバレッジは定めていないものの、最大ポジション保有時でレバレッジ12倍くらいという感じです。 他の運用法に比べると、随分思い切っている感じがするな。 一見そういう感じがしますよね。でも、これでも2000くらいのサヤ変動に対応できるようにしているんです。 サヤ変動2000に対応・・・ってのはどういう意味があるんだ? 日経225とNYダウの中規模のサヤ変動が2000くらいなんです。。仮に仕掛けに失敗しても、我慢していれば70%くらいの確率で助かりそうな水準って感じだね。ここのところ、ご説明させていただきます。サヤ変動2000の余裕・・・の想定内容この「運用資金と売買枚数」と売買枚数は、20枚で株価指数証拠金基準額が300万円くらいの状況を想定しています。株価指数証拠金基準額は1枚のポジションに必要な最低証拠金のことで、FXの必要証拠金にあたるものです。20枚のポジションは、仕掛けた後サヤが不利に動くとサヤ変動100毎に20万円の含み損が増えます。約800万円の資金で、株価指数証拠金基準額が300万円であれば、余裕資金は約500万円ですので、約2500までのサヤ変動に対応できる勘定となります。つまり、「サヤ変動2000の余裕」を作るために2500くらいまでは強制ロスカットされずに済むような資金管理ルールとしています。この「サヤ変動2000の余裕」にも、それなりに意味があります「サヤ変動2000の余裕」が有効そうな理由これは、ここのところのサヤ変動をみて頂くことで「サヤ変動2000の余裕」の有効性が確認できるかと思います。ここのところのサヤ変動2019年12月16日 サヤ41902020年2月18日  サヤ6024 変動幅18342020年2月27日  サヤ4359 変動幅16652020年3月 4日  サヤ5528 変動幅11692020年3月23日  サヤ1219 変動幅43092020年4月17日  サヤ4590 変動幅33712020年5月13日  サヤ3027 変動幅15632020年5月21日  サヤ3912 変動幅 8852020年6月 2日  サヤ3073 変動幅 8392020年6月 9日  サヤ4390 変動幅13172020年6月26日  サヤ2755 変動幅16352020年7月31日  サヤ4398 変動幅16432019年末から、サヤ変動が転換したところでの変動幅をまとめてみました。これをみて頂くと、ほとんどの変動幅が2000以内に収まっているのがわかります。保有ポジションに、2000くらいの余裕を持たせておければ仕掛けた後に不利に動いたとしても、その後のサヤ変動の転換で損失を減らせる局面が到来する可能性が高くなります。例えば、2月18日にサヤ6024(赤字の部分)で拡大に向けた仕掛けを入れたとします。実際には、サヤはそこから大きく縮小しているので、これは「大失敗の仕掛け」です。サヤが6024まで拡大した時に拡大の仕掛けを入れたら、すぐに縮小を開始しているので非常にマズイ状況です。裁量トレードだったら「大損確定」という感じなのですが、このサヤ取りでは大損を防げる可能性を残せます。サヤは、その後4359まで縮小しています。でも、その後5528まで拡大してきています。この場合、6024⇒4359までの縮小期を我慢できれば、5528までの拡大で損きりをすることで、損失額を抑えることができます。この流れで、私がいつもの調子で売買をしたとすれば、5000~5300くらいのところで損きりをしているところです。結果だけ見れば、大損となるところを比較的軽い損きりで済ませられたという流れです。2020年は、サヤ変動も相当荒いのですが、それでもほとんどの変動幅は2000以内の中に入っています。「サヤ変動2000の余裕」という基準は・・・不利な仕掛けを作ってしまって損きりの判断がなかなか出来ないような時でも、運用が破綻するような事態は避けられるようにする・・・という意図があります。完璧はないが・・・勝率90%という実績でも、サヤは大規模に動くときは2000以上となるときもあります。その場合は、大損は防げません。完璧というものはありませんので、そこは現実のポジション操作で対応していけねばなりません。ここまでの運用では、売買ルールに従う限り、この事例ほど不利な状況で仕掛けるようなことはまずありません。 だからこそ、現実に勝率90%くらいの運用ができています。実際のポジション操作については、この後の「仕掛け編」で説明させていただきます。尚、くりっく株365の株価指数証拠金基準額は変動制になっています。その株価指数証拠金基準額変動に対応しないといけない時期もあります.。偶然にも、現在がその時期になっています。留意点:株価指数証拠金基準額は数倍になることもあるNYダウー日経225サヤ取りは、2020年8月現在は枚数を抑えてやっています。実は、くりっく株365の株価指数証拠金基準額が上昇中なのです。くりっく株365の株価指数証拠金基準額は、固定されておらず毎週変動する仕組みになっています。2020年3月と8月の株価指数証拠金基準額を見比べてみましょう。2020年3月2日~3月6日の株価指数証拠金基準額日経225 47,880円NYダウ  46,770円2020年8月3日~8月7日日経225 152,610円NYダウ  216,630円同じ1枚の売買に必要な株価指数証拠金基準額なのに、大きく動いていますよね。この5ヶ月で、1枚の売買に必要な株価指数証拠金基準額が3倍~4倍に増加しています。これによって、2020年8月現在のくりっく株365レバレッジは12~15倍前後くらいになってしまいました。3月時点では、60倍前後の取引ができたことを考慮すると大きく変動しています。この変動にはくりっく株365独自の株価指数証拠金基準額決定基準が影響していると思われます。参考記事:株価指数証拠金基準額について(くりっく株365公式ページ) この中で「24週HV(ヒストリカルボラティリティ)に基づいて証拠金基準額を算出する方式」を採用すると書かれています。24週間ということは約半年ですので、現在の株価指数証拠金基準額は2~7月の株価変動を元に決定されていることになります。新型コロナウイルス拡大で大きく動いている時期ですよね。これを考慮すると、少なくともあと2~3カ月は今のような株価指数証拠金基準額の高水準が続くだろうと思われます。相場変動が今くらいで落ち着けば、いずれは株価指数証拠金基準額も元の水準に戻っていくだろうと推測されます。まあ、これでもGMOクリック証券のレバレッジ10倍よりは条件が良いんですけどね。株価指数証拠金基準額変動への対応ここはあまり神経質になるところでもありません。株価指数証拠金基準額をたまにチェックしておくだけで十分です。株価指数証拠金基準額は1週間ごとに変更になるのですが、幸いなことに翌週一気に数倍になるようなことはありません。NYダウー日経225サヤ取りは、ポジション保有期間が数週間~1ヶ月程度が多いので、運用上株価指数証拠金基準額変動の影響を受けることはほとんどないのです。なので、新規ポジションを作るときなどに、株価指数証拠金基準額の水準をきっちりと確認して売買枚数を調整しておけば大丈夫です。2020年8月現在、この株価指数証拠金基準額で売買ルール通りの最大ポジション20枚を持つのはリスクが高いです。くりっく株365口座を使ったポジションでも、最大枚数は10~15枚程度に押さえた運用をしていく方針です。株価指数証拠金基準額の大きな変動は、2018年にも起きています。当時はこれほど大規模な上昇ではなかったので気にもなりませんでした。2020年は、新型コロナウイルスの影響による株価大変動という要因があったので仕組み上当然のことなのかもしれません。今回の原稿を書きながら、思いついたことではありますが・・・「株価大変動期には、株価指数証拠金基準額に留意する」「通常時でも月1回くらい、株価指数証拠金基準額を確認する」この2点を資金管理ルールに追加しておくことにしました。

参照元:お気楽FX 相場生活入門編

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