サムスンが仮想通貨取引所ジェミニと提携、Galaxyにはウォレットアプリが搭載予定
ジェミニとサムスンのコラボレーション
ウィンクルボス兄弟(Winklevoss Twins)が設立した暗号資産(仮想通貨)取引所ジェミニ(Gemini)は5月28日、サムスン電子(Samsung)と提携したことを発表しました。サムスンが開発するブロックチェーンウォレットを、ジェミニ取引所に統合することにより、ユーザーはジェミニを通じて自身で資産運用できるようになります。
サムスンが最新のGalaxyシリーズについて、仮想通貨サービスへの対応を明らかにしたことは、通信機器業界における大きな動きだと捉えられました。世界最大のスマートフォンメーカーの一つであるサムスンが、数百万の人々にデジタル資産運用の場を提供することで、業界では仮想通貨の利用が増えていくことが予想されていました。サムスンの多くのユーザーが、デジタル資産の利用者となるにはまだ時間が必要ですが、同社がデジタル資産の運用を促進することになると考えられます。
通信業界大手であるサムスンとの提携についてジェミニは、今後サムスンのブロックチェーンウォレットをサポートし、アメリカとカナダの全ユーザーに仮想通貨運用を広める意思を表明しています。
さまざまな仮想通貨取引がいつでも可能に
ジェミニにとってサムスンとの提携は、アメリカでは初のハイテク業界大手と仮想通貨取引所の提携関係となります。ジェミニ社の最高経営責任者(CEO)であるタイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)氏は、「我々がサムスンと提携することで、世界中の多くの人々にさらなる選択肢や独立性、そして機会をもたらすことを誇りに思う。サムスンのブロックチェーンウォレットのユーザーはジェミニ取引所を通じて、シンプルで洗練され、しかも安全な方法によりデジタル資産を購入できる」と述べています。
ウォレットのユーザーはジェミニを通じて、自身のスマートフォンから直接デジタル資産の売買と取引ができるようになります。また、ジェミニ取引所が提供するカストディサービスも利用することで、ユーザーは仮想通貨を自らのコールドウォレットで管理できます。ウォレットアプリは、Galaxy S20シリーズ、Galaxy Z Flip、Galaxyノート10シリーズ、Galaxy Fold、Galaxy S10シリーズへに搭載予定となっています。
今回の提携で開発されるウォレットアプリで、どの仮想通貨がサポートされるのかは未定となっています。サムスン単体では当初イーサリアム(ETH)のみをサポートするアプリを開発していましたが、すぐにビットコイン(BTC)や、モバイルマルチメディアの分散型プラットフォーム構築を目指すコンテントス(COS:Contentos)などのマイナーなトークンにもサポートを拡張しています。今後、ウォレットアプリでは他の仮想通貨もサポート対象になることも期待されます。
参考
・Samsung’s Blockchain Wallet Integrates With Gemini Crypto Exchange
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参照元:CoinChoice