企業向けブロックチェーンネットワーク開発企業Kaleido(カレイド)がR3と連携し、CaaS(コンソーシアム・アズ・ア・サービス)を発表
企業向けブロックチェーンネットワーク開発企業Kaleido(カレイド)がR3と連携し、CaaS(コンソーシアム・アズ・ア・サービス)を発表
エンタープライズ向けブロックチェーンインフラ開発企業R3とエンタープライズ向けブロックチェーンネットワーク開発企業Kaleido(カレイド)が企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みを加速させるためパートナーシップを締結したことが明らかになった。
パートナーシップ締結によって、R3が開発するCordaネットワークは、金融サービス、ヘルスケア、サプライチェーン、輸送、公共部門を含むあらゆるセクターでのDXの取り組みを加速させたいと考えている組織向けに構築されたKaleidoのCaaS(コンソーシアム・アズ・ア・サービス)を通じて利用可能となった。
KaleidoのCEOでファウンダーのSteve Cerveny(スティーブ・サーベニー)氏は「一世代に一度の企業のバックオフィスシステムのデジタル化へのシフトは、パンデミックを機に発した不況の中で激化しています。現在企業はB2Bネットワークで完結していた価値を外へ解放することでリスクをチャンスに変える方法を模索しています。Kaleido(カレイド)は、R3の先進的なエンタープライズ・ブロックチェーン技術を活用したCaaS(コンソーシアム・アズ・ア・サービス)を顧客に提供することで、これらの課題を解決しビジネス・ネットワークをゼロからイチへと記録的なスピードで移行させます」とコメントしている。
R3の共同設立者であるTodd McDonald(トッド・マクドナルド)氏は「Kaleid(カレイド)とのパートナーシップ締結を嬉しく思います。今こそ、コンソーシアムがより強力なビジネスモデルを開発し、長期的に成功を収める時です。Kaleidoが発表したCaasは、これまで以上に迅速に生産に移行するビジネス・エコシステムをサポートし、より効率的なコスト構造と価値を生み出すまでの時間を短縮することを可能にします」とコメントしている。
編集部のコメント
KaleidoのCaaS(コンソーシアム・アズ・ア・サービス)は、分散型コンソーシアム・ネットワークのビジネス成果を加速するための業界初のデジタルトランスフォーメーション機能を提供していて、主な機能には、スマートコントラクト管理、ミドルウェア技術のフルスタック、ネットワークの制御を行うマルチパーティコントロールプレーン、共有されたDevOps(デブオプス)などがあるとのことです。DevOps(デブオプス)とは、ソフトウェア開発(Dev)と運用(Ops)を組み合わせた一連のプラクティスで、システム開発のライフサイクルを短縮し、ソフトウェア品質の高い継続的デリバリーを実現することを目的としています。
日本もコロナ禍において、DXを通して企業のデジタル化へのシフトが急速に起こっています。特にエンタープライズコンソーシアムの中での業務プロセスをシームレスに完結させるためのデジタル化の流れです。このトレンドは、2020年と2021年を通して地球規模で大きなものとなるのではないかと「あたらしい経済編集部」は考えています。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
イメージ:antoniokhr
参照元:ニュース – あたらしい経済