仮想通貨チリーズが新型コロナウイルスのデジタル免疫証明書の発行計画を発表
仮想通貨チリーズ(Chiliz)が4月13日、新型コロナウイルスに対する免疫を保持している証拠となるソシオスパス(Socios Pass)を発行する計画を発表した。またソシオスドットコムは、ソシオスID(Socios ID)というグローバルIDの発行を2020年2月に発表した。ソシオスIDに接続することでソシオスパスは、ブロックチェーン上で免疫の有無を証明することになる。
ブロックチェーンとQRコードを活用
今回のチリーズの発表によると、多くの医療専門家は個人が完全に「通常の生活」に戻るために保健当局によって発行された免除証明書あるいは「パスポート」が必要であると考えているとされている。サッカーの試合などの大規模な集まりに参加する場合には特に当てはまる。
大規模なクラブはテレビ放送から大きな収入を得ているが、一般的なスポーツチームはチケットの売り上げとスポンサーシップの減少という財政的に厳しい状況に耐えなければならない。ブロックチェーン技術とQRコードを使用したソシオスパスによってファンは、スタジアムに戻り、スポーツ事業の長期的な経済的未来を保護し、自身が愛するチームを見守ることができるようになるとしている。
チリーズのプラットフォームであるソシオスドットコム(Socios.com)は、これまでにパリ・サンジェルマン(Paris saint-Germain)やユベントス(Juventus)、FCバルセロナ(Barcelona)などのサッカーチームやeスポーツチームを含む合計9つのチームと提携している。これらのチームに対してチリーズは、ソシオスパスを含む新型コロナウイルスによって引き起こされる問題を克服するための長期的な解決策を提案し、チーム側の反応は肯定的だ。
約74%がソシオスパスに賛成
今回の発表に先立ちソシオスドットコムは、同社が提供しているアプリ内でソシオスパスについての賛否投票を18日まで行っている。この投票は途中経過も公開されており、約74%がソシオスパスに賛成票を投じている。
ソシオスドットコムとチリーズのアレクサンドレ・ドレイファス(Alexandre Dreyfus)最高経営責任者(CEO)兼創設者は、「一般的にサッカーをはじめとするスポーツは、人々の生活において非常に重要だ。そのため私たちは、ブロックチェーンの専門知識を活用して、ファンがスタジアムで生のスポーツを楽しみ、クラブが新型コロナウイルスの影響から回復できるようにしたいと考えている」と話している。
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文:かにたま
参照元:CoinChoice