ネスレ:コーヒーブランドでも「ブロックチェーン技術」活用へ
世界最大の食品・飲料会社である「Nestlé(ネスレ)」は2020年4月6日に、同社が活用していたブロックチェーン基盤のサプライチェーン管理ソリューション「IBM Food Trust」を「Zoégas(ゾエガス)」と呼ばれるコーヒーブランドでも活用していくことを発表しました。
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コーヒー豆の「生産・流通情報」が確認可能に
Nestlé(ネスレ)は2017年の時点からブロックチェーン基盤のサプライチェーン管理ソリューションを提供する「IBM Food Trust」の創設メンバーとして参加しており、これまでにも粉ミルクやピューレなどといった製品にこのソリューションを活用していました。
今回の発表では「IBM Food Trust」のソリューションを「Zoégas(ゾエガス)」と呼ばれるコーヒーブランドにも活用していくことが発表されており、これによって消費者の人々は「ブラジル・ルワンダ・コロンビア」などといった異なるコーヒー豆の生産地を追跡・確認することができるようになると説明されています。
対象となるコーヒー製品には、スマートフォンなどで読み取ることができる「QRコード」がプリントされているため、消費者の人々はそれらのQRコードをスキャンすることによって「農場・収穫時期・収穫場所・焙煎期間・出荷の取引証明書」などといった様々な情報を確認することができます。
ネスレは今回の発表の中で、信頼できる第三者機関として国際的な非営利団体である「Rainforest Alliance(レインフォレスト・アライアンス)」と提携を結んだことも発表しています。「Rainforest Alliance」は独自の認証情報を提供することによって、コーヒーのトレーサビリティを保証するとのことです。
2018年10月に公開された「IBM Food Trust」はこれまでにも様々な大手企業で活用されており、これまでにも「Walmart・Carrefour・Cermaq・Labeyrie・Raw Seafoods・伊藤忠商事」などといった様々な大手企業がこのソリューションを活用していることを報告しています。