仮想通貨取引所BitMEXは「無許可営業」イギリス金融規制当局が警告


イギリスの金融規制当局である「金融行為監督機構(FCA)」は2020年3月3日、最大100倍のレバレッジ取引を提供している仮想通貨取引所「BitMEX(ビットメックス)」について”英国内で許可無く営業を行なっている”として警告を発しました。

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英金融規制当局「BitMEXユーザーに注意喚起」

BitMEX(ビットメックス)は最大100倍のレバレッジをかけることができることで知られるセーシェル共和国で登録を受けた大手仮想通貨取引所であり、「CoinMarketCap」のデータでは過去30日間の取引量は10兆円以上、報告取引量に基づくランキングで4位とされています。

ビットメックスのサービスには世界中のユーザーがアクセスすることができるため、イギリスの投資家にも利用されていたようですが、英国の金融規制当局である「金融行為監督機構(FCA)」は2020年3月3日に『英国で許可無く金融サービスまたは商品を提供していた』としてBitMEXに関する警告を発しました。

該当企業(BitMEX)は許可無く英国で金融サービスまたは商品を提供しています。この無許可の会社に注意し、詐欺師から身を守る方法を見つけてください。

英国で金融サービスまたは金融商品を提供・宣伝・販売するほぼ全ての企業及び個人は、当局による承認が必要です。ただし、一部の企業は当局の許可無く行動しており、一部の企業は故意に投資詐欺を行なっています。

この会社は当局の認可を受けていないまま英国の人々をターゲットにサービスを提供しています。当局が保有する情報では、許可を必要とする規制範囲内の活動を行なっていると考えられます。

今回の警告はBitMEXに対して処罰を与えるような内容ではないものの、仮想通貨取引所を利用する人々に詐欺の危険性があることなどを警告する内容となっており、BitMEXが”認可を受けていない取引所”であることを強調することによって注意喚起が行われています。なお、今回の警告に関する「BitMEX」側からの声明などは記事執筆時点では出されていません。

ビットメックスは2019年7月に「米商品先物取引委員会(CFTC)」から”米国ユーザー向けに取引サービスを提供していないかどうか”についての調査を受けていましたが、この調査結果は今のところ今日表されていません。

各国の規制当局から許可を得ることなくサービスを提供している仮想通貨取引所が”警告”を受ける事例はこれまでにも多数見られており、日本金融庁も記事執筆時点で
・CBASE FINTECH LAB LLC(CROSS exchange運営)
・BtcNext Company Limited
・Cielo EX Limited
・SB101
・Binance
・Blockchain Laboratory Limited
の6社を”無登録で仮想通貨交換業を行う者”として公表しています。

>>「金融行為監督機構(FCA)」の公式発表はこちら
>>「金融庁の無登録で仮想通貨交換業を行う者リスト」はこちら

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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