FXオプション基本事項その2 FXと併せて6種類の注文を把握する。

前回の続きです。前回記事:FXオプション基本事項 まとめ上げ相場狙いの攻め方は2種類あるFXオプションで「上げ相場で利益を出す」方法は2つあります。コールオプション買いプットオプション売り参考:コールオプション買い 参考:プットオプション売り 「FXの買い」も入れると、「買いで3つの攻め方」が選べることになります。2つの方法は、それぞれ「利益」「損失」「利益になりやすいかどうか」などが違ってきます。コールオプション買いの性質利益限定なし損失限定必要資金:プレミアム代金のみ確率的に利益になりにくいコールオプション買いは、大きな上げ相場となれば、大きな利益をだしていくれる可能性のあるポジションです。見込みがはずれて下落した場合でも損失は限定されていて、ポジションを保有するための必要資金も少額で済みます。権利行使価格や権利行使期日によっては、米ドル円10万通貨分のポジションを1万円程度で保有することもできます。この場合、必要資金・損失上限共に1万円で済みます。ここまでは良いことばかりですよね。無論、これらのメリットに対応するデメリットもあり、それが「確率的に利益になりにくい」という部分です。ポジションの作り方にもよるのですが、勝率50%以上のポジションを作れることはほとんどありません。ここでの確率50%というのは、「米ドル円が現在値のまま推移すれば収支トントン」という状態をいいます。コールオプション買いは、ほぼ確実に「米ドル円が現在値のまま推移すれば損失」になるという宿命を背負っています。プットオプション売りの性質利益限定損失限定なし必要資金:FXの必要証拠金と同じ確率的に利益になりやすいコールオプション買いと同様に「上げ相場で利益・下げ相場で損失」ではあるものの、利益は限定されて損失限定がないという性質になるのがプットオプション売りです。必要資金もFXで同数量のポジションを持つときと同様の証拠金が求められます。プットオプション売り10万通貨のポジションを保有するときは、FXでの米ドル円買いポジション保有時と同額の必要証拠金ということです。しかも、損失は限定されないので含み損となれば必要証拠金だけでは足らないこともあります。ここまではちっともよくない感じですよね。でも、「確率的に利益になりやすい」んです。米ドル円が現在値近辺で推移すれば、ほぼ確実に利益を確保できるようなポジションになります。利益になりやすいかどうかは、ポジション作成時の権利行使価格・権利行使期日の選択によって大きく変わります。ここでは「一般的な傾向」として説明しています。下げ相場狙いの攻め方は2種類ある。買い同様に、FXオプションで「下げ相場で利益を出す」方法も2つあります。コールオプション売りプットオプション買い参考:コールオプション売り 参考:プットオプション買い 「FXの売り」も入れると、「売りで3つの攻め方」が選べます。つまり、こういうことになります。FX+FXオプションで「下げ相場で利益を出す方法」FXでの売りポジションコールオプション売りプットオプション買い下げ相場で利益をだせるとはいっても、単純なFXの売りポジションに比べると、他の2つは様々な違いがあります。コールオプション売りの性質利益限定損失限定なし必要資金:FXの必要証拠金と同じ確率的に利益になりやすいコールオプション売りは、「利益限定・損失限定なし」で、必要となる資金もFXでと同じとなります。一見、とっても不利な感じがするのですが、その代わり「確率的に利益になりやすい」のです。例えば、米ドル円110円のときに権利行使価格110.50円でのコールオプション売りを仕掛けたりできます。仮にプレミアムが0.3だったとすれば、そのポジションは、110.50+プレミアム0.3=110.80円までは最終利益を確保できるポジションとなります。うまく使えば、軽いお小遣い稼ぎの手段としても有効です。その逆の性質を持つのがプットオプション買いです。プットオプション買いの性質利益限定なし損失限定必要資金:プレミアム代金のみ確率的に利益になりにくいプットオプション買いは、「利益限定なし・損失限定」であり「必要資金はプレミアム代金のみ」です。コールオプション買いと同じように、1万円で10万通貨の仕掛けをすることも可能です。大きなリスクを取らずに、お手軽に少額で勝負できるのですが、最終的に利益を確保するのは難しいポジションが多くなります。確率的に利益になりにくいのです。個性豊かな6種類のポジションFX+FXオプションで作れる6種類のポジションは、それぞれがとても特長的で個性豊かです。相場局面に合わせて使いこなしていければ、私達投資家の大きな力になってくれます。実際の運用で、その辺をお見せしていくつもりでいます。

参照元:お気楽FX 相場生活入門編

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