FXオプションからのスワップ投資(FX+FXオプションでダブルパワー)の概観
2019-12-11
前回までFXオプションの仕組みと基本となる4つのポジションの特長や使い方について説明させていただきました。今回より、運用法の中身に入っていきます。FXオプションからのスワップ投資 全体イメージこの「FXオプションからのスワップ投資」では、場面に応じて4つのポジション全てを使っていきます。4つのポジションについての特長などはは、それぞれ以下で説明しています。コールオプション買いコールオプション売りプットプション買いプットプション売りこれまで様々な実験売買をしながら、「FXオプションが有効そうな局面」の研究を続けてきました。4種類のポジションには、それぞれ「メリット」「デメリット」があります。「利益が出しやすい」というメリットのあるポジションでも、いつも使っているとデメリット部分がでて利益を減らしてしまったりすることもあります。状況に合わせて使い分けていかねばなりません。今回は、この運用法の全体イメージをまとめておきます。基本的な考え方この運用法の基本部分は「米ドル円のスワップ投資」です。FXであれば、安値時期を探しながら米ドル円買いポジションを作ってスワップポイントを受け取っていくだけです。そして、上昇すれば利益確定して一区切りというのが一般的なスワップ投資です。このやり方は、低レバレッジで放置すればかなり安全に出来ますが、利益率は安全性を高くすればするほど低くなります。「FXオプションからのスワップ投資」では、随所随所でFXオプションを絡めていくことで「利益の上乗せ」をはかっていきます。FXオプションを活用する代表的なポイント買いポジションを安値で作っていく。下げ相場転換しそうな時の仕掛け上げ相場転換しそうな時の仕掛け「スワップポイントを受け取りながら上昇を待つ」だけでなく、「下げ相場でも利益を上乗せしていく」ポジションも作っていきます。こんな感じですので、「買ってスワップポイントを受取りながら上げ相場を待つ」という一般的なスワップ投資とは大分違う運用になる予定です。米ドル円相場の上げ下げを的確に把握することなんてできません。なので、たまに損きりも入れながらやっていくことになります。この運用法での収益源は、大きく4つあります。4つの収益源(FX+FXオプションでダブルパワー)この運用法で期待できる収益源は以下の種類があります。4つの収益源FXポジションからのスワップポイント受取FXポジション決済による利益FXオプションからのプレミアム受取FXオプション途中決済による利益上2つは、FXでおなじみの損益です。下2つが、FXオプションでで利益上乗せとして機能するであろう部分です。損きりとなることもあるものの、FXオプションの特長をうまく使っていくことで、長期的には利益上乗せとして活躍してくれるだろうと期待しています。現在の収支はこんな感じになります。参考記事:2019年12月5日運用状況 この運用状況目次の「FXオプション効果の測定+全体のまとめ」の部分をご覧ください。各項目を抜き出してみましょう。FXオプション損益 916,595円FX損益(確定) -1,026,427円FX+FXオプション含み損益 668,280円総合損益(含み損益考慮) 509,388円4つの項目に綺麗に分けても良かったのですが、この方が見やすいだろうと思ってこの形式にしています。この運用がFXでの単純なスワップ投資であれば、利益が大分減ります。既に、FXオプション利益が貢献している部分がかなりあるからです。FXオプション 利益貢献額計算FXオプション損益 916,595円FXオプション部分の含み損 ー49,060円FXオプション部分の利益貢献額 867,535円現時点の総合損益が509,388円です。FXオプションを使っていなければ「現在の総合損益は30万円以上のマイナス」だったかもしれないのです。こういう差は、今後運用を続けていくことでさらに大きくなっていきます。今後の運用状況で、その辺をお見せできるはずです。この運用法での公開口座収支は、「含み損益を考慮した総合損益」でいきます。なので、大きな円高期には大きなマイナス成績となるかもしれません。見た目がよくない時期もあると思います。おそらく、長い目でみればこの方が透明性も高まり「資産を大きく増やしていける」という目論見でやっています。
参照元:お気楽FX 相場生活入門編