西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

米ドル/円の下落は米国株の反落で鮮明に! 景気後退の影響を目にするのはこれから… ブログ

米ドル/円の下落は米国株の反落で鮮明に! 景気後退の影響を目にするのはこれから…

■新型コロナウイルス感染者数が米国でじわじわ拡大 みなさん、こんにちは。
 今月(7月)に入って、米カリフォルニア州では新型コロナウイルス感染者数が拡大していますが、ニューソム知事は13日(月)、州全域でバーの営業やレストラン、映画館、動物園、美術館などの屋内営業を禁止すると発表。
 また、州内最大の2学区は、新学期に対面授業を再開しない方針を明らかにしました。
 さらには、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な30の郡については、教会、ジム、美容院などの閉鎖も...
米株調整間近!? 米ドル/円の戻り売り継続! 懸念はバイデン優勢の大統領選や米中冷戦 ブログ

米株調整間近!? 米ドル/円の戻り売り継続! 懸念はバイデン優勢の大統領選や米中冷戦

■トランプ大統領のめいが暴露本発売へ… みなさん、こんにちは。
 早いもので、今年(2020年)も7月に入りました。
 2020年も後半戦に突入したことになります。
 そして、2020年後半のハイライトといえば、なんといっても11月3日(火)に予定されている米大統領選挙。
 その大統領選に向けて、メディアからのトランプ大統領への攻撃(?)も加速してきました。
 今月(7月)に入ってからのトランプ政権への攻撃は、トランプ大統領の...
米ドル/円は戻り売り継続! コロナ再拡大に 香港情勢、トランプ劣勢報道など懸念増大… ブログ

米ドル/円は戻り売り継続! コロナ再拡大に 香港情勢、トランプ劣勢報道など懸念増大…

■世界的に新型コロナウイルス感染者が再拡大 みなさん、こんにちは。
 今週(6月29日~)に入り、新型コロナウイルスに関する報道がグローバルで増えてきています。
 まず、豪州。
 豪州は、うまく新型コロナウイルスを封じ込めたと言われていましたが、メルボルン郊外が再びロックダウン(都市封鎖)された模様。
豪ビクトリア州、郊外をロックダウン コロナ感染者急増で。
豪ビクトリア州は、同国第2位の都市であるメルボルンで新型コロナウイルスの感染者が急増していることを受け...
トランプ大統領が習主席に再選支援懇願!? 米ドル/円は依然として100円への過程に ブログ

トランプ大統領が習主席に再選支援懇願!? 米ドル/円は依然として100円への過程に

■米雇用統計以降、米ドル/円は上値重い展開続く みなさん、こんにちは。
 前回のコラムでご紹介させていただいたとおり、米ドル/円は今月(6月)の米雇用統計で天井を形成して急落。その後は、極めて上値の重い展開が続いています。
【参考記事】
●米ドル/円は「雇用統計天井」で反落! ダウントレンド入り…中期では100円へ(6月11日、西原宏一)
米ドル/円 日足(出所:Trading View)
 その要因には、新型コロナウイルスの感染者数の増加といったものも挙...
米ドル/円は「雇用統計天井」で反落! ダウントレンド入り…中期では100円へ ブログ

米ドル/円は「雇用統計天井」で反落! ダウントレンド入り…中期では100円へ

■米雇用統計は予想外の好結果に みなさん、こんにちは。
 今月(6月)に入ってからの最初のサプライズは、5日(金)に発表された米雇用統計。
米雇用、5月は予想外の改善 就業者250万人増・失業率13.3%
米労働省が5日発表した5月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が一転増加に転じ、失業率も予想外に改善した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が招いた景気低迷からの回復には時間がかかる可能性があるものの、底打ちの兆しを示した。
出所:ロイター
 この...
全米でデモ拡大…だけど、米国株は続伸!? 豪ドル/円は買われ過ぎ示唆で押し目狙い ブログ

全米でデモ拡大…だけど、米国株は続伸!? 豪ドル/円は買われ過ぎ示唆で押し目狙い

■全米で経済活動がリスタートする中、大事件発生! みなさん、こんにちは。
 全米で猛威をふるった新型コロナウイルスですが、各地で行われたロックダウン(都市封鎖)が効いて、徐々に沈静化。呼応して、ロックダウンも徐々に解除され、経済活動をリスタートする都市が増えてきました。
 ところが、それに水を差す大事件が勃発。
 黒人男性が白人警官に首を押さえつけられて死亡したという、ミネソタ州での事件をきっかけに起こった全米各地での抗議デモです。事件から8日目となった6月2...
巨額コロナ復興基金案公表でユーロ反発! 香港情勢巡る米中関係悪化で豪ドル失速… ブログ

巨額コロナ復興基金案公表でユーロ反発! 香港情勢巡る米中関係悪化で豪ドル失速…

■7500億ユーロのコロナ復興基金でユーロが反発 みなさん、こんにちは。
 米国や日本のコロナ復興計画が注目を浴びる中、今週(5月25日~)は欧州の復興計画が話題に。
欧州委、7500億ユーロのコロナ復興基金案 3分の2を補助金で

欧州連合(EU)の欧州委員会は27日、新型コロナウイルスの流行で打撃を受けた域内経済への支援策として7500億ユーロの復興基金案を公表した。
市場から調達する資金を融資や補助金として提供する。
出所:ロイター
 今月(5月)に入り...
続伸する豪ドル/円に反落の警戒感を抱く! 快進撃続いた豪ドル/NZドルが、じり安に ブログ

続伸する豪ドル/円に反落の警戒感を抱く! 快進撃続いた豪ドル/NZドルが、じり安に

■続伸する豪ドル/円に、反落の警戒感を抱く みなさん、こんにちは。

 「セル・イン・メイ」も意識され、神経質な動きを続けている米ドル/円ですが、今月(5月)に入ってからの値動きは、わずか2円幅。ほぼ106.00円~108.00円の狭いレンジでのもみ合いが続いています。

米ドル/円 日足(出所:IG証券)

 一方、本コラムで注目している豪ドルは、今週(5月18日~)も続伸。

【参考記事】

●マイナス金利導入も? 注目は主要中銀の金融政策。豪ドルは押し目買いの好機か(5月14日、西原宏一)

 豪ドル/米ドルは0.6616ドル、豪ドル/円は71.03円まで急騰する場面も見られています。

豪ドル/米ドル 日足(出所:IG証券)

豪ドル/円 日足(出所:IG証券)

 豪ドルが強い要因は、過去に当コラムで何度もご紹介してきましたが、先週(5月11日~)末、ブルームバーグが興味深い記事を報じていましたので、ご紹介させていただきます。

【参考記事】

●マイナス金利導入も? 注目は主要中銀の金融政策。豪ドルは押し目買いの好機か(5月14日、西原宏一)

●新型コロナ治療薬への期待が相場押上げ!銅価格上昇は将来的なリスクオンを示唆!?(4月30日、西原宏一)

米投資家がオーストラリアのETFの底堅さに寄与している。

4~6月期に入って、米国の投資家はスイスを除くどこよりもオーストラリアに注力するファンドに資金を入れている。

Bloombergのまとめによれば、オーストラリアへの純流入のうち約1.82億ドルが米国籍のファンドから流れている。

出所:Bloomberg

 豪州への資金の流入が増えていると、現地にいる友人も言っていましたが、このブルームバーグの記事も、そうしたことを表しています。

 ただ、このところ一貫して豪ドルに強気な筆者にとっても上げ渋るだろうと想定していた、豪ドル/円の70円台を、マーケットがあっさり通過したことには少々驚かされました。

豪ドル/円 日足(出所:IG証券)

 マーケット関係者によれば、豪ドル/円の70円台は、本邦からとウワサされる買いが、断続的にマーケットに持ち込まれていたとのこと。

 この豪ドル/円上昇の過熱感が、筆者には逆に「豪ドル反落」の警戒感を抱かせるようになってきました。

 前述のように…
マイナス金利導入も? 注目は主要中銀の 金融政策。豪ドルは押し目買いの好機か ブログ

マイナス金利導入も? 注目は主要中銀の 金融政策。豪ドルは押し目買いの好機か

■マーケットは主要中銀の金融政策の行方に注目 みなさん、こんにちは。

 マーケットの注目は、引き続き、新型コロナウイルスの収束ではありますが、今週(5月11日~)は、主要中央銀行の金融政策の行方も大きな話題となっています。

 まず、RBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])。

 5月13日(水)、RBNZの金融政策決定会合が開催されました。

 政策金利は、0.25%に据え置きとなっています。

(出所:Bloombergのデータを基にザイFX!編集部にて作成)

 ただし、QE(量的緩和策)の一貫として導入した、資産買い入れの規模を倍に。加えて、将来的なマイナス金利の可能性を示唆しました。

 オア総裁は、「マイナス金利の活用も検討していく。ただ、こうした選択肢を使う必要がないことが望まれる」としています。

 個人的に、私が豪ドル/米ドルに対して強気な理由としては、RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])がマイナス金利に対して積極的ではないことが挙げられます。

 豪州とニュージーランドの中央銀行が掲げる、金融政策のスタンスの相違から為替を考えてみると、RBAはタカ派であり、RBNZはハト派なので、豪ドル/NZドルは上昇ということになります。

豪ドル/NZドル 日足(出所:Trading View)

 豪ドル/NZドルについては、米大手銀行のゴールドマン・サックスがロングを推奨しているようです。

 本稿執筆時点で、豪ドル/NZドルは1.0760NZドル。ゴールドマン・サックスは1.1200NZドルをターゲットとしているようです。

豪ドル/NZドル 週足(出所:Trading View)

 その米国ですが…
バフェット氏が「世界は変わる」と発言! ポストコロナはユーロが主役になる相場 ブログ

バフェット氏が「世界は変わる」と発言! ポストコロナはユーロが主役になる相場

■ウォーレン・バフェット氏が「世界は変わる」とコメント みなさん、こんにちは。

 先日、著名投資家のウォーレン・バフェットさんが興味深いコメントしていたので、ご紹介させていただきます。

バフェット氏、航空株すべて売却 「世界は変わる」

著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米バークシャー・ハザウェイは2日、年次株主総会を開いた。バフェット氏は新型コロナウイルスの感染拡大によって「世界が変わる」として、保有していた米航空株を全て売却したと明かした。数々の危機を乗り越えてきた「投資の神様」は米国の明るい将来を信じつつも、コロナ後の世界を見据えて動き始めている。

出所:日経新聞

 バフェットさんのコメントを簡単にまとめると以下のとおり。

 ここでマーケットが注目したのは、彼が米航空株をすべて売却した点。

 本来、航空株はバフェットさんの「お気に入り銘柄」として有名。今回、その「お気に入り銘柄」をすべて売却したことがマーケットを驚かせたわけです。

 報道によれば、バフェット氏は「外出制限が人々の行動に与える影響は分からない。3~4年後に、昨年までのように飛行機に乗るようになるのか見通せない」と悲観的な見方を示したとのこと。

 航空需要は、数年後も戻ってこないとコメントしているわけです。

 ウォーレン・バフェット氏は、新型コロナウイルスの感染拡大によって「世界が変わる」と発言。自身が保有していた米航空株をすべて売却したことを明らかにした (C) Bloomberg/Getty Images News

 過去数十年に渡って、主要国はグローバル化を推し進め、成長してきました。

 グローバル化が意味することは「人と物の移動」。

 その「人と物の移動」から、人の移動が少なくなるということになります。

■ラリー・フィンクCEOも「状況は一変する」との見解示す そしてもうひとり、ポストコロナで「状況は一変する」とコメントしている投資家がいます。

 それは、米資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンクCEO(最高経営責任者)です。

 前述のバフェットさんは、「航空業界を中心に世界は変わる」と言いましたが、ブラックロックのフィンク氏も同じようなコメントをしています。

ブラックロックのフィンク氏、経済はやがて回復も状況は一変へ

米資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた経済が将来的には回復すると予想する一方、今回の危機によって投資家心理や事業慣行、消費者の性向は一変するとの見通しを示した。

フィンク氏は29日付の投資家宛て年次書簡で、今年に入ってからの新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の結果、人々の間でジャストインタイムのサプライチェーンや、飛行機での旅行への依存を見直す動きが生じていると指摘した。

出所:Bloomberg

 彼も、ポストコロナでは「人の移動が減る」ことを指摘しています。

 加えて、相場が底打ちしたかどうかもわからないとしています。

 実際、私も…