米ドル/円は半年サイクルでトレンド転換! FOMCきっかけの米ドル高は継続か?
■FOMCの方針とともに、米ドル/円は方向性を転換 みなさん、こんにちは。
このところの米ドル/円は、FOMC(米連邦公開市場委員会)の方針とともに、方向性を転換させる傾向があります。
トランプラリーで約17円暴騰し、118.66円まで到達した米ドル/円を反転させたのが昨年(2016年)12月14日(水)のFOMCの利上げ。
【参考記事】
●豪ドルを買う理由がなくなってしまう!? 米ドル/円は「買い遅れ組」の動きに注目!(2016年12月19日、西原宏一&大橋ひろこ)
そして、米ドル/円が115円台ミドルへの上昇を反転させたのが、3月15日(水)のFOMCの利上げでした。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
そのため、6月14日(水)のFOMCにマーケットの注目が集まっていました。
結果は、マーケットのコンセンサスどおり利上げ。
(出所:FRBのデータを基にザイFX!編集部が作成)
これまでの動きを先取りするかのように、FOMC直前に米ドル/円は108.83円まで急落。
ただ、今回はFOMC後に米ドル/円は反発に転じています。
■FOMCのバランスシート縮小計画が流れを変えた 確かに、FOMCは利上げを決定したのですが、マーケットの流れを大きく変えたのが、FOMCが発表したバランスシートの縮小計画。
米FOMC、利上げ決定 年内にバランスシート縮小開始へ
米連邦準備理事会(FRB)は14日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、継続的な経済成長や労働市場の堅調さを踏まえ、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.0─1.25%に引き上げることを決定した。また年内にバランスシートの縮小に着手する方針を明らかにした。
FOMC声明は、経済は力強さを引き続き増す一方、雇用の伸びも引き続き底堅いとし、足元のインフレ軟化をFRBがおおむね一時的とみていることが示された。
年内はあと1度の利上げを見込み、足元で強弱まちまちとなっている経済指標は重視しない考えを示唆した。
また「委員会は現時点で、経済がおおむね想定通りに進展すれば、バランスシートの正常化プログラムを今年開始すると予想している」とし、償還資金の再投資縮小を通じた明確なバランスシート縮小計画を示した。
出所:ロイター
ここで、FOMCが発表したバランスシートの縮小計画は以下のとおり。
●FOMC バランスシート縮小計画
(1)米国債
米国債については、月当たりの再投資見送り額を当初60億ドルに設定。
その後、月額300億ドルに達するまで、1年をかけて3カ月おきに60億ドル増やす。
(2)MBS(=モーゲージ担保証券)
MBS(モーゲージ担保証券)については、月あたりの再投資見送り額を40億ドルに設定。月額200億ドルに達するまで1年をかけて3カ月ごとに40億ドル増やす。
加えて、FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長は「比較的早期に」バランスシート縮小を開始する可能性があるとの考えを表明。
今回のFOMCでは、足元で強弱まちまちとなっている経済指標は重視せず、金融政策の正常化に踏み切る模様。
FRBのバランスシート縮小はもちろん、金融引き締め策のひとつで、米ドル高を誘引することは間違いないところ。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
イエレン議長の英断により、多くの主要通貨に対して米ドルは急反発。
FOMC直前には、一時108.83円まで急落していた米ドル/円が、数日で一気に111円台をも回復しています。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
では、このFOMCをきっかけとした米ドル高が継続するか…
このところの米ドル/円は、FOMC(米連邦公開市場委員会)の方針とともに、方向性を転換させる傾向があります。
トランプラリーで約17円暴騰し、118.66円まで到達した米ドル/円を反転させたのが昨年(2016年)12月14日(水)のFOMCの利上げ。
【参考記事】
●豪ドルを買う理由がなくなってしまう!? 米ドル/円は「買い遅れ組」の動きに注目!(2016年12月19日、西原宏一&大橋ひろこ)
そして、米ドル/円が115円台ミドルへの上昇を反転させたのが、3月15日(水)のFOMCの利上げでした。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
そのため、6月14日(水)のFOMCにマーケットの注目が集まっていました。
結果は、マーケットのコンセンサスどおり利上げ。
(出所:FRBのデータを基にザイFX!編集部が作成)
これまでの動きを先取りするかのように、FOMC直前に米ドル/円は108.83円まで急落。
ただ、今回はFOMC後に米ドル/円は反発に転じています。
■FOMCのバランスシート縮小計画が流れを変えた 確かに、FOMCは利上げを決定したのですが、マーケットの流れを大きく変えたのが、FOMCが発表したバランスシートの縮小計画。
米FOMC、利上げ決定 年内にバランスシート縮小開始へ
米連邦準備理事会(FRB)は14日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で、継続的な経済成長や労働市場の堅調さを踏まえ、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.0─1.25%に引き上げることを決定した。また年内にバランスシートの縮小に着手する方針を明らかにした。
FOMC声明は、経済は力強さを引き続き増す一方、雇用の伸びも引き続き底堅いとし、足元のインフレ軟化をFRBがおおむね一時的とみていることが示された。
年内はあと1度の利上げを見込み、足元で強弱まちまちとなっている経済指標は重視しない考えを示唆した。
また「委員会は現時点で、経済がおおむね想定通りに進展すれば、バランスシートの正常化プログラムを今年開始すると予想している」とし、償還資金の再投資縮小を通じた明確なバランスシート縮小計画を示した。
出所:ロイター
ここで、FOMCが発表したバランスシートの縮小計画は以下のとおり。
●FOMC バランスシート縮小計画
(1)米国債
米国債については、月当たりの再投資見送り額を当初60億ドルに設定。
その後、月額300億ドルに達するまで、1年をかけて3カ月おきに60億ドル増やす。
(2)MBS(=モーゲージ担保証券)
MBS(モーゲージ担保証券)については、月あたりの再投資見送り額を40億ドルに設定。月額200億ドルに達するまで1年をかけて3カ月ごとに40億ドル増やす。
加えて、FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長は「比較的早期に」バランスシート縮小を開始する可能性があるとの考えを表明。
今回のFOMCでは、足元で強弱まちまちとなっている経済指標は重視せず、金融政策の正常化に踏み切る模様。
FRBのバランスシート縮小はもちろん、金融引き締め策のひとつで、米ドル高を誘引することは間違いないところ。
米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
イエレン議長の英断により、多くの主要通貨に対して米ドルは急反発。
FOMC直前には、一時108.83円まで急落していた米ドル/円が、数日で一気に111円台をも回復しています。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
では、このFOMCをきっかけとした米ドル高が継続するか…