松田哲の「FX一刀両断!」

豪ドル安を望む豪中銀の思惑に反して、 豪ドル/円は上昇トレンドに転換しそう!? ブログ

豪ドル安を望む豪中銀の思惑に反して、 豪ドル/円は上昇トレンドに転換しそう!?

■豪ドル/円は2013年に105円台の高値から下落 今回は、豪ドル/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/円は、2013年に105円台の高値を付けた。しかし、105円台から下落に転じ、ボックス相場「紫の破線」を形成した、と考える。

豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「紫の破線」の上限は99.00円近辺、下限は86.00円近辺、と考える。

 このボックス相場「紫の破線」を上にブレイクして、「買いシグナル」を発した、と考える。

 豪ドル/円は、103.00円近辺(102円台後半)に上昇したが、前回の高値を更新することなく、下落に転じた。

 その結果として、一回り大きいボックス相場「赤の破線」を形成した、と考える。ボックス相場「赤の破線」の上限は105円台ミドル程度、下限は86.00円近辺、と考える。

■ボックス相場を次々と下抜けして下落 豪ドル/円は、下落を続け、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、82.00円近辺まで下落したが、82.00円近辺から反転、急上昇している。

 この反転急上昇で、90円台まで大きく反発したが、2016年年初の値動きで、大きく急落している。

 その結果として、豪ドル/円は、ボックス相場「茶色の破線」を形成した、と考える。

豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「茶色の破線」の上限は91.00円近辺、下限は82.00円近辺、と考える。

 ボックス相場「茶色の破線」の下限(82.00円近辺)を割り込み、安値を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」を発してからの豪ドル/円は、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。ボックス相場「ピンクの破線」の上限は87.00円近辺、下限は77.50円近辺、と考える。

 このボックス相場「ピンクの破線」の下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、豪ドル/円は、ボックス相場「緑の破線」を形成した、と考える。ボックス相場「緑の破線」の上限は82.50円近辺、下限は72.00円近辺、と考える。

■直近は81円近辺から反発してボックス相場を形成中 レジスタンス・ライン(1)「緑の破線(細線)」を表示した。

 豪ドル/円は、102円台の高値(2番天井)から、このレジスタンス・ライン(1)「緑の破線(細線)」に従って下落した。

 このレジスタンス・ライン(1)「緑の破線(細線)」を上に抜けて、「買いシグナル」を発し、そして、ボックス相場「緑の破線」の上限(82.50円近辺)を上に抜けて、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、88.00円近辺に上昇したが、88.00円近辺から、81.00円近辺に急落した。

 81.00円近辺からは、反発(上昇)している。

 豪ドル/円は、ボックス相場「青の破線」を形成中、と考える。

豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「青の破線」の上限は90.50円近辺、下限は81.00円近辺、と考える。

 90円台に乗せたことで、高値を更新したのですが、90円台からは下落に転じているので、ボックス相場「青の破線」が続いている、と考える。

 週足チャートにレジスタンス・ライン(2)「緑の破線(太線)」を表示した。

 このレジスタンス・ライン(2)「緑の破線(太線)」を上に抜けた時点で、「買いシグナル」を発した、と考える。

 ただし、今のところ、ボックス相場「青の破線」が続いている、と考える。

 続いて、日足チャートをご覧いただき…
米バランスシート縮小発表ならユーロ/ドル は“少し”下落?押し目買いのチャンス! ブログ

米バランスシート縮小発表ならユーロ/ドル は“少し”下落?押し目買いのチャンス!

■ユーロ/米ドルは月足でヘッド&ショルダーを完成したが… 今回は、ユーロ/米ドルの分析を行なう。まずは、月足チャートをご覧いただきたい。ユーロ/米ドルの中長期のチャートの形状から、「ヘッド&ショルダー(※)」を考えていた。

(※編集部注:「ヘッド&ショルダー」はチャートのパターンの1つで、天井を示す典型的な形とされている。典型的なものは3つの山がある形で、これを人の頭と両肩に見立てて「ヘッド&ショルダー」と呼び、仏像が3体並んでいるように見えるため「三尊」と呼ぶこともある)

ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 当初は、3つの山で「ヘッド&ショルダー」を想定したのだが、3つの山では「ヘッド&ショルダー」を完成せずに、1.20ドル台から1.4000ドル近辺まで上昇した。

 しかし、1.4000ドル近辺から反転下落し、4つ目の山を作った、と考える。

 そして、1.2000ドル近辺(正確には、1.18ドル台ミドル)のネック・ラインを下に抜けて、4つの山の「ヘッド&ショルダー」を完成した、と考える。

 ネック・ライン(1.18ドル台ミドルの水平線)「紫の破線」を割り込んだ時点で、「ヘッド&ショルダー」を完成させて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 「ヘッド&ショルダー」の形状を「ピンクの破線」で表示している。

 この1.18ドル台ミドルを割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、ユーロ/米ドルは、1.04ドル台ミドル(1.0460-65水準)の安値を付けた。

 1.04ドル台からは、1.17ドル台に大きく反発(上昇)した。しかし、1.17ドル台からは、再び下落に転じている。

 ユーロ/米ドルは、1.17ドル台から1.05ドル台に下落したが、1.05ドル台から1.16ドル台にまで再度、上昇している。

■直近は「買いシグナル」を続けて点灯 月足チャートに1.04ドル台ミドルの水平線「ピンクの破線」を表示した。

ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 昨年末(2016年12月中旬)の値動きで、従来の最安値である1.04ドル台ミドル(1.0460-65ドル水準)を下に抜けた。

 最安値の更新で、「売りシグナル」を発した、と考える。

 しかし、最安値を更新して、1.03ドル台ミドル(1.0350ドル)も割り込んだが、その後、大きく反発上昇しているので、この「売りシグナル」は、フェイル(失敗)と考える。

 1.0350ドル割れの安値から反発(上昇)して、レジスタンス・ライン「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 1.17ドル台の高値を上に抜けるまでは、このレジスタンス・ライン「緑の破線」の傾きを緩やかにして、下落トレンドが持続している、と考えることも可能だったが、今年(2017年)の7月下旬の値動きで、1.17ドル台の高値を更新した。それで、このレジスタンス・ライン「緑の破線」を上に抜けた時点で、「買いシグナル」を発したことを確認した、と考えた。

■1.17ドル台の高値を更新したので、トレンド転換したと考える 1.17ドル台の高値を更新したので、トレンド転換を考える必要がある、と考える。

 1.17ドル台の高値を更新した時点で(つまり、7月下旬の時点で)この上には、1.18ドル台ミドル、1.2000ドルと、チャート・ポイント(重要な節目)があった。

 上昇トレンドに転換したのならば、それらを意識する必要がある。

 8月上旬(8月2日)に、1.18ドル台ミドルを上に抜けたので、「紫の水平線」を上にブレイクした。

 「買いシグナル」を発した、と考える。

 先月末(8月29日)の値動きで、次のチャート・ポイントだった1.2000ドルを上に抜けた。

 この月足チャートには表示していないが、1.2000ドルを上に抜けた時点で、「買いシグナル」を発した、と考える。

 表示した「ヘッド&ショルダー」に着目して、その値幅が最大になる場合のターゲットを「茶色の破線(両端矢印)」で示している。

ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 その場合のターゲットは、週足チャートを見てのとおりに、0.8000ドル近辺になる。

一番右の低い山に注目すると、その値幅は約2000ポイントだ。

 今回の安値は、1.0350ドル近辺だから、ネック・ライン(=1.18ドル台ミドル)から、2000ポイント下のターゲットを達成できなかった、と考える。

 最小限のターゲットも達成しなかった、と考える。

 ユーロ/米ドルは、「ヘッド&ショルダー」を完成したが、7月下旬に1.17ドル台の高値を上に抜けたことで、上述の「ヘッド&ショルダー」によるユーロ/米ドルの下落局面が、終了したと考える。

■週足では「窓」を開けて急落し、「売りシグナル」を発していた 続いて、週足チャートを覧いただきたい。週足チャートに、長期のレジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」を表示している。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ユーロ/米ドルは、2012年の安値1.20ドル台ミドルから、2014年の高値1.4000ドル近辺(高値は、「1.3990-95ドルレベル」)まで、上昇した。

 この上昇は、サポート・ライン「紫の破線(太線)」に従っていた、と考える。

 そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、サポート・ライン「紫の破線(太線)」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、ユーロ/米ドルは大きく下落した。

 ユーロ/米ドルは、1.2000ドルを割り込んだ時点で、「窓(Gap)」を開けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、1.18ドル台ミドルの水平線「赤の破線(太線)」を割り込み、従来の安値を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、ユーロ/米ドルは下落して、週足チャートに「緑の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。

 ボックス相場「緑の破線」の上限は1.17ドル台前半程度、下限は1.0350ドル近辺、と考える。

 レジスタンス・ライン「ピンクの破線」を表示し…
ユーロ/円は上昇トレンドに転換!目先の 戦術は「買い」だが、損切りはどこに置く? ブログ

ユーロ/円は上昇トレンドに転換!目先の 戦術は「買い」だが、損切りはどこに置く?

■ユーロ/円日足は日銀マイナス金利導入で「売りシグナル」 今回はユーロ/円の分析を行なう。まず、日足チャートをご覧いただきたい。2016年1月29日(金)の日銀政策決定会合で、マイナス金利の導入が発表されて、急激な「円売り」になった。

ユーロ/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 それで、ユーロ/円は132円台に急上昇している。

 しかし、日銀が、マイナス金利を導入したにもかかわらず、132円台を高値にして、ユーロ/円は下落した(この日足チャートには、132円台の高値は表示されていない)。

 上述のとおりに、ユーロ/円は、マイナス金利を導入したにもかかわらず下落した。

 日足チャートを見てのとおりに、ユーロ/円はその下落過程で120円台ミドルを割り込み、安値を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。

 ユーロ/円は、この「売りシグナル」に従い下落して、ボックス相場「茶色の破線」を形成した、と考える。

ユーロ/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このボックス相場「茶色の破線」の上限は123.00円近辺、下限は115.50円近辺、と考える。

■英国国民投票を材料に急激に下落後、反発 昨年(2016年)6月23日(木)に実施された英国の国民投票の結果が、6月24日(金)の東京市場で報道された。

 英国民が、EU(欧州連合)からの離脱を選択したことから、「リスク回避(リスク・オフ)」の思惑が広がり、安全通貨とみなされる「円買い」になった。

 ユーロ/円は、ボックス相場「茶色の破線」の下限(115.50円近辺)を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、パニック気味に大きく急落して110.00円も割り込んだ。

 109円台からは、反発している。

 115円を割り込んでからのユーロ/円は、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。

ユーロ/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「ピンクの破線」の上限は118.50円近辺、下限は109.00円近辺、と考える。

 レジスタンス・ライン(1)「緑の破線」と…
<i style=”font-style:normal;font-size: 97%;”>ドル/円は108円を割込み「売りシグナル」に!? 米金融政策は重要だが雇用統計は価値低下</i> ブログ

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■米ドル/円は2016年6月の「英国国民投票」を材料に乱高下 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まず、日足チャートをご覧いただきたい。

 昨年(2016年)の6月16日(木)の日銀政策決定会合で、「現状維持(=変更なし)」が発表されると、それまでの安値(105円台ミドル)を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 昨年(2016年)の6月23日(木)に実施された「英国の国民投票」を材料に、米ドル/円は、大きく乱高下をしている。

 「英国の国民投票」の結果が出る直前は、英国がEUに残留するだろう、という思惑が強く、米ドル/円は、106円台後半の高値を付けている。

 ところが、英国のEU離脱が確実になると、それを材料に、米ドル/円は急落して、99.00円割れ(98円台後半)を付けた。

 99.00円割れ(98円台後半)からは、103円台までリバウンドして、そして、再度100.00円割れ(99円台後半)を見ている。

 この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、米ドル/円は、大きく上昇している。

 大きく上昇した理由は、バーナンキ前FRB(米連邦準備制度理事会)議長が来日した際に、同氏が安倍首相、黒田日銀総裁と会談をしたことから、日銀が追加の金融緩和策を打ち出すのではないか、といった思惑が広がったこと、と考える。

 いわゆる「ヘリコプター・マネー」を想像したのだろう、と考える。

 昨年(2016年)の6月頃からの米ドル/円は、ボックス相場「茶色の破線」を形成していた、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「茶色の破線」の上限は108.00円近辺、下限は99.00円近辺、と考える。

■ボックス相場上抜け後のターゲットを達成したが… 日足チャートを俯瞰すると、昨年(2016年)の1月下旬以降の相場は、レジスタンス・ライン(1)「赤の破線」に従って下落した、と考える。 

を形成していた、と考える。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 昨年(2016年)の(10月)初旬の値動きで、米ドル/円が上昇して、このレジスタンス・ライン(1)「赤の破線(細線)」を上に抜けた。「買いシグナル」を発した、と考える。「売り方」(=米ドル売り・円買いのポジション)は、いったん撤退と考える。 

 ただし、この時点では引き続き、米ドル/円はボックス相場「茶色の破線」を形成中だ。

 このボックス相場に着目すれば、上値のメドは108.00円近辺だが、米ドル/円の上値抵抗も強いだろう、と考えていた。

 ところが、日足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「茶色の破線」の上限(108.00円近辺)を上抜けして、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、相場は大きく急騰している。

 ボックス相場を上抜けした場合のセオリーでは、ボックス相場の上限から、ボックス相場の値幅分を上昇したところがターゲットになる。

 ボックス相場「茶色の破線」の上限が108.00円近辺で、ボックス相場「茶色の破線」の値幅が約9円であるから、ターゲットは、117.00円近辺になる。

 日足チャートを見てのとおりに、すでにターゲットを達成した(「茶色の破線(両端矢印)」で表示した)。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 米ドル/円は、上述のターゲットを達成してからも上昇を続けて、118円台の高値を付けている。

■トランプ政権の貿易不均衡是正が米ドル安・円高圧力に しかし、118円台の高値を付けてからの米ドル/円は、下落に転じている。

 米国のトランプ政権が、貿易不均衡を是正するために、米ドル安・円高政策を採るのではないか、といった思惑が働いていた、と考える。

 米ドル/円は、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「ピンクの破線」の上限は118円台ミドル程度、下限は111円台ミドル程度、と考える。

 米ドル/円は、このボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、米ドル/円は、108.00円近辺まで下落した。しかし、108.00円近辺からは、反発(上昇)に転じている。

 109円台では、「窓(Gap)」を開けて、上昇している。

 それで、現在の米ドル/円は、一回り大きなボックス相場「青の破線(太線)」を形成中、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「青の破線(太線)」の上限は118円台ミドル程度、下限は108.00円近辺、と考える。 

 そして、ボックス相場「青の破線」の内側で、米ドル/円はボックス相場「緑の破線」を形成中、と考える。

 ボックス相場「緑の破線」の上限は114円台ミドル程度、下限は108.00近辺、と考える。

 このボックス相場「緑の破線」に注目すれば良い、と考える。

 つまり、このボックス相場「緑の破線」の上限近くで「売り」、下限近くで「買い」、そして、上限を上に抜ける場合は「買いシグナル」、下限を下に抜ける場合は「売りシグナル」、と考える。

 サポート・ライン「ピンクの破線」を…
<i style=”font-style:normal;font-size: 97%;”>ドル/円は108円を割込み「売りシグナル」に!? 米金融政策は重要だが雇用統計は価値低下</i> ブログ

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■米ドル/円は2016年6月の「英国国民投票」を材料に乱高下 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まず、日足チャートをご覧いただきたい。

 昨年(2016年)の6月16日(木)の日銀政策決定会合で、「現状維持(=変更なし)」が発表されると、それまでの安値(105円台ミドル)を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 昨年(2016年)の6月23日(木)に実施された「英国の国民投票」を材料に、米ドル/円は、大きく乱高下をしている。

 「英国の国民投票」の結果が出る直前は、英国がEUに残留するだろう、という思惑が強く、米ドル/円は、106円台後半の高値を付けている。

 ところが、英国のEU離脱が確実になると、それを材料に、米ドル/円は急落して、99.00円割れ(98円台後半)を付けた。

 99.00円割れ(98円台後半)からは、103円台までリバウンドして、そして、再度100.00円割れ(99円台後半)を見ている。

 この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、米ドル/円は、大きく上昇している。

 大きく上昇した理由は、バーナンキ前FRB(米連邦準備制度理事会)議長が来日した際に、同氏が安倍首相、黒田日銀総裁と会談をしたことから、日銀が追加の金融緩和策を打ち出すのではないか、といった思惑が広がったこと、と考える。

 いわゆる「ヘリコプター・マネー」を想像したのだろう、と考える。

 昨年(2016年)の6月頃からの米ドル/円は、ボックス相場「茶色の破線」を形成していた、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「茶色の破線」の上限は108.00円近辺、下限は99.00円近辺、と考える。

■ボックス相場上抜け後のターゲットを達成したが… 日足チャートを俯瞰すると、昨年(2016年)の1月下旬以降の相場は、レジスタンス・ライン(1)「赤の破線」に従って下落した、と考える。 

を形成していた、と考える。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 昨年(2016年)の(10月)初旬の値動きで、米ドル/円が上昇して、このレジスタンス・ライン(1)「赤の破線(細線)」を上に抜けた。「買いシグナル」を発した、と考える。「売り方」(=米ドル売り・円買いのポジション)は、いったん撤退と考える。 

 ただし、この時点では引き続き、米ドル/円はボックス相場「茶色の破線」を形成中だ。

 このボックス相場に着目すれば、上値のメドは108.00円近辺だが、米ドル/円の上値抵抗も強いだろう、と考えていた。

 ところが、日足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「茶色の破線」の上限(108.00円近辺)を上抜けして、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、相場は大きく急騰している。

 ボックス相場を上抜けした場合のセオリーでは、ボックス相場の上限から、ボックス相場の値幅分を上昇したところがターゲットになる。

 ボックス相場「茶色の破線」の上限が108.00円近辺で、ボックス相場「茶色の破線」の値幅が約9円であるから、ターゲットは、117.00円近辺になる。

 日足チャートを見てのとおりに、すでにターゲットを達成した(「茶色の破線(両端矢印)」で表示した)。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 米ドル/円は、上述のターゲットを達成してからも上昇を続けて、118円台の高値を付けている。

■トランプ政権の貿易不均衡是正が米ドル安・円高圧力に しかし、118円台の高値を付けてからの米ドル/円は、下落に転じている。

 米国のトランプ政権が、貿易不均衡を是正するために、米ドル安・円高政策を採るのではないか、といった思惑が働いていた、と考える。

 米ドル/円は、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「ピンクの破線」の上限は118円台ミドル程度、下限は111円台ミドル程度、と考える。

 米ドル/円は、このボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、米ドル/円は、108.00円近辺まで下落した。しかし、108.00円近辺からは、反発(上昇)に転じている。

 109円台では、「窓(Gap)」を開けて、上昇している。

 それで、現在の米ドル/円は、一回り大きなボックス相場「青の破線(太線)」を形成中、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「青の破線(太線)」の上限は118円台ミドル程度、下限は108.00円近辺、と考える。 

 そして、ボックス相場「青の破線」の内側で、米ドル/円はボックス相場「緑の破線」を形成中、と考える。

 ボックス相場「緑の破線」の上限は114円台ミドル程度、下限は108.00近辺、と考える。

 このボックス相場「緑の破線」に注目すれば良い、と考える。

 つまり、このボックス相場「緑の破線」の上限近くで「売り」、下限近くで「買い」、そして、上限を上に抜ける場合は「買いシグナル」、下限を下に抜ける場合は「売りシグナル」、と考える。

 サポート・ライン「ピンクの破線」を…
ユーロ/米ドルは1.2ドル超えで買いシグナル 点灯だが一服感も…ここからの戦略は? ブログ

ユーロ/米ドルは1.2ドル超えで買いシグナル 点灯だが一服感も…ここからの戦略は?

■週足では「窓」を開けて急落し、「売りシグナル」を発していた 今回はユーロ/米ドルの分析を行なう。まず、週足チャートを覧いただきたい。

 週足チャートに、長期のレジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」を表示している。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ユーロ/米ドルは、2012年の安値1.20ドル台ミドルから、2014年の高値1.4000ドル近辺(高値は、「1.3990-95ドルレベル」)まで、上昇した。

 この上昇は、サポート・ライン「紫の破線(太線)」に従っていた、と考える。

 中長期のチャートで見ると、ユーロ/米ドルは、レジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」とサポート・ライン「紫の破線(太線)」で、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成していた、と考える。

 そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、サポート・ライン「紫の破線(太線)」を割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 ユーロ/米ドルは、1.2000ドルを割り込んだ時点で、「窓(Gap)」を開けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

ユーロ/米ドル 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、1.18ドル台ミドルの水平線「赤の破線(太線)」を割り込み、従来の安値を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この週足チャートでは、重要なチャート・ポイントである1.18ドル台ミドルの安値が表示されていないが、もう少し長い期間を見ると、それが確認できる。

 この「売りシグナル」に従い、ユーロ/米ドルは下落して、週足チャートに「緑の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「緑の破線」の上限は1.17ドル台前半程度、下限は1.0350ドル近辺、と考える。

■重要なチャート・ポイント1.2ドル超えで上昇トレンドに転換! レジスタンス・ライン「ピンクの破線」を表示した。そして、週足チャートを見てのとおりに、このレジスタンス・ライン「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」点灯の時点では、ボックス相場「緑の破線」が続いていた。

 だから、ボックス相場「緑の破線」の上限(1.17ドル台前半程度)が、レジスタンス(上値抵抗)だったが、このレジスタンス(上値抵抗)を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 そして、1.18ドル台ミドルを上に抜けて、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。

 重要なチャート・ポイント1.18ドル台ミドルを上に抜けたので、トレンド転換が起こり、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換した可能性が高い、と考えた。

 上値には、心理的に重要なチャート・ポイントである1.2000ドルが控えていたので、上記のように考えたが、昨日(8月29日)、1.2000ドルを上に抜けたことで、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換したことを確認した、と考える。

■次のターゲットは1.3150ドル近辺に! ボックス相場を上に抜けた場合のセオリーでは、その上限から、ボックス相場の値幅分上昇したところがターゲットになる。

 今回のケースは、ボックス相場の上限が1.1750ドル近辺、ボックス相場の値幅が1400ポイントだから、ターゲットは、1.3150ドル近辺になる(「緑の破線(両端矢印)」で表示した)。

 続いて、日足チャートをご覧いただき…
ユーロ/米ドルは1.2ドル超えで買いシグナル 点灯だが一服感も…ここからの戦略は? ブログ

ユーロ/米ドルは1.2ドル超えで買いシグナル 点灯だが一服感も…ここからの戦略は?

■週足では「窓」を開けて急落し、「売りシグナル」を発していた 今回はユーロ/米ドルの分析を行なう。まず、週足チャートを覧いただきたい。

 週足チャートに、長期のレジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」を表示している。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ユーロ/米ドルは、2012年の安値1.20ドル台ミドルから、2014年の高値1.4000ドル近辺(高値は、「1.3990-95ドルレベル」)まで、上昇した。

 この上昇は、サポート・ライン「紫の破線(太線)」に従っていた、と考える。

 中長期のチャートで見ると、ユーロ/米ドルは、レジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」とサポート・ライン「紫の破線(太線)」で、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成していた、と考える。

 そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、サポート・ライン「紫の破線(太線)」を割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 ユーロ/米ドルは、1.2000ドルを割り込んだ時点で、「窓(Gap)」を開けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

ユーロ/米ドル 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、1.18ドル台ミドルの水平線「赤の破線(太線)」を割り込み、従来の安値を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この週足チャートでは、重要なチャート・ポイントである1.18ドル台ミドルの安値が表示されていないが、もう少し長い期間を見ると、それが確認できる。

 この「売りシグナル」に従い、ユーロ/米ドルは下落して、週足チャートに「緑の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「緑の破線」の上限は1.17ドル台前半程度、下限は1.0350ドル近辺、と考える。

■重要なチャート・ポイント1.2ドル超えで上昇トレンドに転換! レジスタンス・ライン「ピンクの破線」を表示した。そして、週足チャートを見てのとおりに、このレジスタンス・ライン「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」点灯の時点では、ボックス相場「緑の破線」が続いていた。

 だから、ボックス相場「緑の破線」の上限(1.17ドル台前半程度)が、レジスタンス(上値抵抗)だったが、このレジスタンス(上値抵抗)を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 そして、1.18ドル台ミドルを上に抜けて、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。

 重要なチャート・ポイント1.18ドル台ミドルを上に抜けたので、トレンド転換が起こり、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換した可能性が高い、と考えた。

 上値には、心理的に重要なチャート・ポイントである1.2000ドルが控えていたので、上記のように考えたが、昨日(8月29日)、1.2000ドルを上に抜けたことで、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換したことを確認した、と考える。

■次のターゲットは1.3150ドル近辺に! ボックス相場を上に抜けた場合のセオリーでは、その上限から、ボックス相場の値幅分上昇したところがターゲットになる。

 今回のケースは、ボックス相場の上限が1.1750ドル近辺、ボックス相場の値幅が1400ポイントだから、ターゲットは、1.3150ドル近辺になる(「緑の破線(両端矢印)」で表示した)。

 続いて、日足チャートをご覧いただき…
豪中銀が豪ドル高を嫌がっても豪ドル/ドル 買いで付いていきたい理由とは? ブログ

豪中銀が豪ドル高を嫌がっても豪ドル/ドル 買いで付いていきたい理由とは?

■月足の「高値圏での乱高下」が後々の下落を示唆 今回は豪ドル/米ドルの分析を行なう。まず、月足チャートからご覧いただきたい。

 月足チャートを見ると、豪ドル/米ドルは中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」を割り込み、その時点で「売りシグナル」を発したと考える。 

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 上のチャートでは、中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」の傾きを緩やかにして、実際の相場に合わせ調整している。

 豪ドル/米ドルは高値圏で「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」を形成していたと考える。

 そして、ボックス相場「紫の破線」の下限を割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」は、「高値圏での乱高下」と考えることができる。

 「高値圏での乱高下」は、後々の下落を示唆するケースが多々ある。

このボックス相場「紫の破線」の下限(0.9400ドル)を割り込んだことで、大きく下落する可能性を示唆していたと考える。

■ボックス相場下抜け後も乱高下を続ける 豪ドル/米ドルは0.9400ドルを割り込み発せられた「売りシグナル」に従い、0.88ドル台にまで下落したが、0.88ドル台から急反発して、0.97ドル台にまでリバウンド(反転上昇)した。 

豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 しかし、2013年12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、「テーパリング(量的緩和策の縮小)実施」が発表されたことを材料に、豪ドルは再度大きく下落し、0.86ドル台の安値をつけている。

 しかし、0.86ドル台の安値から今度は大きく急騰し、戻り高値は0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)をつけている。

 戻り高値の0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)から、再び大きく下落している。

 豪ドル/米ドルは、「ピンクの破線」で示した「上値0.9800ドル程度-下値0.8600ドル程度のボックス相場」を形成していた、と考える。 

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、このボックス相場「ピンクの破線」の下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、豪ドル/米ドルは、大きく下落した。それで、一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。

■直近はボックス相場を上抜けし「買いシグナル」 豪ドル/米ドルは、0.8600ドル近辺を下に抜けたことで、ボックス相場「ピンクの破線」下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 0.8600ドル近辺を下に抜けたので、新安値を更新して「売りシグナル」を発した、と考えることもできる。

 この「売りシグナル」に従い、相場は大きく下落して、0.68ドル台前半程度の安値を付けている。

 0.68ドル台前半の安値を付けてからの豪ドル/米ドルは、ボックス相場「茶色の破線」を形成した、と考える。

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「茶色の破線」の上限は0.7850ドル近辺、下限は0.6800ドル近辺、と考える。

 直近の値動きで、豪ドル/米ドルは、一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 そして、ボックス相場「茶色の破線」を上に抜けて、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。

■週足でも急落を示唆していた 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。週足チャートを見ると、豪ドル/米ドルは1.10ドル台にまで大きく上昇したが、その上昇は、サポート・ライン「緑の破線」に従っていたと考える。 

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 豪ドル/米ドルは、高値圏で「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル-上値1.1100ドルの約1700ポイント幅のボックス相場」を形成したと考える。  

 その後、2013年5月上旬にサポート・ライン「緑の破線」を割りみ、「売りシグナル」を発したと考える。

 そして、「紫の破線」で示したボックス相場の下限0.9400ドルを割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。  

 ボックス相場のセオリーに従えば、ボックス相場の下限0.9400ドルからボックスの値幅分(1700ポイント)下落したところがターゲットになる。つまり、0.7700ドル程度がターゲットだ。

 週足チャートを見てのとおりに、上記のターゲットはすでに達成したと考える。

 この「紫の破線」で示したボックス相場を下に抜けた時点で、大きく急落する可能性が高いことを示唆していた、と考える。

 2013年から2014年にかけての豪ドル/米ドルは…
豪中銀が豪ドル高を嫌がっても豪ドル/ドル 買いで付いていきたい理由とは? ブログ

豪中銀が豪ドル高を嫌がっても豪ドル/ドル 買いで付いていきたい理由とは?

■月足の「高値圏での乱高下」が後々の下落を示唆 今回は豪ドル/米ドルの分析を行なう。まず、月足チャートからご覧いただきたい。

 月足チャートを見ると、豪ドル/米ドルは中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」を割り込み、その時点で「売りシグナル」を発したと考える。 

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 上のチャートでは、中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」の傾きを緩やかにして、実際の相場に合わせ調整している。

 豪ドル/米ドルは高値圏で「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」を形成していたと考える。

 そして、ボックス相場「紫の破線」の下限を割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」は、「高値圏での乱高下」と考えることができる。

 「高値圏での乱高下」は、後々の下落を示唆するケースが多々ある。

このボックス相場「紫の破線」の下限(0.9400ドル)を割り込んだことで、大きく下落する可能性を示唆していたと考える。

■ボックス相場下抜け後も乱高下を続ける 豪ドル/米ドルは0.9400ドルを割り込み発せられた「売りシグナル」に従い、0.88ドル台にまで下落したが、0.88ドル台から急反発して、0.97ドル台にまでリバウンド(反転上昇)した。 

豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 しかし、2013年12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、「テーパリング(量的緩和策の縮小)実施」が発表されたことを材料に、豪ドルは再度大きく下落し、0.86ドル台の安値をつけている。

 しかし、0.86ドル台の安値から今度は大きく急騰し、戻り高値は0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)をつけている。

 戻り高値の0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)から、再び大きく下落している。

 豪ドル/米ドルは、「ピンクの破線」で示した「上値0.9800ドル程度-下値0.8600ドル程度のボックス相場」を形成していた、と考える。 

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、このボックス相場「ピンクの破線」の下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、豪ドル/米ドルは、大きく下落した。それで、一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。

■直近はボックス相場を上抜けし「買いシグナル」 豪ドル/米ドルは、0.8600ドル近辺を下に抜けたことで、ボックス相場「ピンクの破線」下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 0.8600ドル近辺を下に抜けたので、新安値を更新して「売りシグナル」を発した、と考えることもできる。

 この「売りシグナル」に従い、相場は大きく下落して、0.68ドル台前半程度の安値を付けている。

 0.68ドル台前半の安値を付けてからの豪ドル/米ドルは、ボックス相場「茶色の破線」を形成した、と考える。

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「茶色の破線」の上限は0.7850ドル近辺、下限は0.6800ドル近辺、と考える。

 直近の値動きで、豪ドル/米ドルは、一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 そして、ボックス相場「茶色の破線」を上に抜けて、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。

■週足でも急落を示唆していた 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。週足チャートを見ると、豪ドル/米ドルは1.10ドル台にまで大きく上昇したが、その上昇は、サポート・ライン「緑の破線」に従っていたと考える。 

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 豪ドル/米ドルは、高値圏で「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル-上値1.1100ドルの約1700ポイント幅のボックス相場」を形成したと考える。  

 その後、2013年5月上旬にサポート・ライン「緑の破線」を割りみ、「売りシグナル」を発したと考える。

 そして、「紫の破線」で示したボックス相場の下限0.9400ドルを割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。  

 ボックス相場のセオリーに従えば、ボックス相場の下限0.9400ドルからボックスの値幅分(1700ポイント)下落したところがターゲットになる。つまり、0.7700ドル程度がターゲットだ。

 週足チャートを見てのとおりに、上記のターゲットはすでに達成したと考える。

 この「紫の破線」で示したボックス相場を下に抜けた時点で、大きく急落する可能性が高いことを示唆していた、と考える。

 2013年から2014年にかけての豪ドル/米ドルは…
豪中銀が豪ドル高を嫌がっても豪ドル/ドル 買いで付いていきたい理由とは? ブログ

豪中銀が豪ドル高を嫌がっても豪ドル/ドル 買いで付いていきたい理由とは?

■月足の「高値圏での乱高下」が後々の下落を示唆 今回は豪ドル/米ドルの分析を行なう。まず、月足チャートからご覧いただきたい。

 月足チャートを見ると、豪ドル/米ドルは中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」を割り込み、その時点で「売りシグナル」を発したと考える。 

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 上のチャートでは、中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」の傾きを緩やかにして、実際の相場に合わせ調整している。

 豪ドル/米ドルは高値圏で「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」を形成していたと考える。

 そして、ボックス相場「紫の破線」の下限を割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」は、「高値圏での乱高下」と考えることができる。

 「高値圏での乱高下」は、後々の下落を示唆するケースが多々ある。

このボックス相場「紫の破線」の下限(0.9400ドル)を割り込んだことで、大きく下落する可能性を示唆していたと考える。

■ボックス相場下抜け後も乱高下を続ける 豪ドル/米ドルは0.9400ドルを割り込み発せられた「売りシグナル」に従い、0.88ドル台にまで下落したが、0.88ドル台から急反発して、0.97ドル台にまでリバウンド(反転上昇)した。 

豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 しかし、2013年12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、「テーパリング(量的緩和策の縮小)実施」が発表されたことを材料に、豪ドルは再度大きく下落し、0.86ドル台の安値をつけている。

 しかし、0.86ドル台の安値から今度は大きく急騰し、戻り高値は0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)をつけている。

 戻り高値の0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)から、再び大きく下落している。

 豪ドル/米ドルは、「ピンクの破線」で示した「上値0.9800ドル程度-下値0.8600ドル程度のボックス相場」を形成していた、と考える。 

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、このボックス相場「ピンクの破線」の下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、豪ドル/米ドルは、大きく下落した。それで、一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。

■直近はボックス相場を上抜けし「買いシグナル」 豪ドル/米ドルは、0.8600ドル近辺を下に抜けたことで、ボックス相場「ピンクの破線」下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 0.8600ドル近辺を下に抜けたので、新安値を更新して「売りシグナル」を発した、と考えることもできる。

 この「売りシグナル」に従い、相場は大きく下落して、0.68ドル台前半程度の安値を付けている。

 0.68ドル台前半の安値を付けてからの豪ドル/米ドルは、ボックス相場「茶色の破線」を形成した、と考える。

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「茶色の破線」の上限は0.7850ドル近辺、下限は0.6800ドル近辺、と考える。

 直近の値動きで、豪ドル/米ドルは、一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 そして、ボックス相場「茶色の破線」を上に抜けて、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。

■週足でも急落を示唆していた 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。週足チャートを見ると、豪ドル/米ドルは1.10ドル台にまで大きく上昇したが、その上昇は、サポート・ライン「緑の破線」に従っていたと考える。 

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 豪ドル/米ドルは、高値圏で「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル-上値1.1100ドルの約1700ポイント幅のボックス相場」を形成したと考える。  

 その後、2013年5月上旬にサポート・ライン「緑の破線」を割りみ、「売りシグナル」を発したと考える。

 そして、「紫の破線」で示したボックス相場の下限0.9400ドルを割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。  

 ボックス相場のセオリーに従えば、ボックス相場の下限0.9400ドルからボックスの値幅分(1700ポイント)下落したところがターゲットになる。つまり、0.7700ドル程度がターゲットだ。

 週足チャートを見てのとおりに、上記のターゲットはすでに達成したと考える。

 この「紫の破線」で示したボックス相場を下に抜けた時点で、大きく急落する可能性が高いことを示唆していた、と考える。

 2013年から2014年にかけての豪ドル/米ドルは…