松田哲の「FX一刀両断!」

ユーロ/米ドルはまだまだ上昇!?ターゲットは 短期的には1.265ドル、ゆくゆくは1.31ドル台!? ブログ

ユーロ/米ドルはまだまだ上昇!?ターゲットは 短期的には1.265ドル、ゆくゆくは1.31ドル台!?

■ユーロ/米ドルの月足チャートは「高値圏での乱高下」 今回はユーロ/米ドルの分析を行なう。まず、月足チャートをご覧いただきたい。

ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 月足チャートで見ると、ユーロ/米ドルは、0.8500ドル近辺(安値は、0.8200ドル近辺)から、1.6000ドル近辺まで大きく上昇している。

 1.6000ドル近辺の高値を付けて以降は、安値1.2000ドル程度-高値1.6000ドル程度のゾーンで、大きく上下動を繰り返した。

 この「安値1.2000ドル程度-高値1.6000ドル程度のゾーンでの大きな上下動」は、個人的には、「高値圏での乱高下」と、判断している。

 いつもではないのだが(=必ずではないのだが)、一般的に、「高値圏での乱高下」は、「売りのシグナル」だ。

 つまり、この大きな上下動は、いずれネック・ライン(=下限)を下に割り込むことを示唆しているのだろう、と推測していた。

 このネック・ライン(=下限)は、1.2000ドル近辺のことで、ネック・ライン(=下限)を割り込む場合は、その後で、大きく下落する、と考える。

■チャート・ポイントの1.20ドルを割り込み「売りシグナル」 上述のように考えていたところ、1.2000ドルを割り込んだ。

 重要な節目(=チャート・ポイント)である1.2000ドルを割り込んだことで、「売りシグナル」を発した、と考える。

 相場を振り返る。2012年半ばころから、2014年半ばころまでの上昇は、サポート・ライン「緑の破線」に従っていた、と考える。

 ユーロ/米ドルは、このサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ。

ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ時点で、まず、「売りシグナル」を発した、と考える。 

■長期のサポートラインを割り込みさらなる「売りシグナル」 長期のサポート・ライン「赤の破線」を表示した。

ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 月足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、この長期のサポート・ライン「赤の破線」を割り込み、その時点で、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

 中長期のチャート(この月足チャート)で判断するならば、「赤の破線」を割り込んで発せられたこの「売りシグナル」のターゲットは、「紫の破線」で表示した1.18ドル台の水平線と考える。

 月足チャートを見てのとおりに、上述のターゲット(1.18ドル台ミドル)は、達成した、と考える。

■ユーロ/米ドルの月足はウェッジを形成していた 長期のレジスタンス・ライン「紫の破線」を表示した。

ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 2008年以降のユーロ/米ドルが、下落トレンド(下落傾向)にあることを示している、と考える。

 1.18ドル台に「紫の破線」で水平線を表示した。これらの2本の「紫の破線」に注目すると、ユーロ/米ドルは、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。

 2015年1月の値動きで、重要なチャート・ポイント1.2000ドルを割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、1.18ドル台の水平線「紫の破線」を、割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

 この1.18ドル台ミドルを割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、ユーロ/米ドルは、1.04ドル台ミドル(1.0460-65ドル水準)の安値を付けた。

 1.04ドル台からは、1.17ドル台に大きく反発(上昇)した。しかし、1.17ドル台からは、再び下落に転じている。

 ユーロ/米ドルは、1.17ドル台から1.05ドル台に下落したが、1.05ドル台から1.16ドル台にまで再度、上昇している。

 月足チャートに、1.04ドル台ミドルの水平線「ピンクの破線」を…
ユーロ/米ドルはまだまだ上昇!?ターゲットは 短期的には1.265ドル、ゆくゆくは1.31ドル台!? ブログ

ユーロ/米ドルはまだまだ上昇!?ターゲットは 短期的には1.265ドル、ゆくゆくは1.31ドル台!?

■ユーロ/米ドルの月足チャートは「高値圏での乱高下」 今回はユーロ/米ドルの分析を行なう。まず、月足チャートをご覧いただきたい。

ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 月足チャートで見ると、ユーロ/米ドルは、0.8500ドル近辺(安値は、0.8200ドル近辺)から、1.6000ドル近辺まで大きく上昇している。

 1.6000ドル近辺の高値を付けて以降は、安値1.2000ドル程度-高値1.6000ドル程度のゾーンで、大きく上下動を繰り返した。

 この「安値1.2000ドル程度-高値1.6000ドル程度のゾーンでの大きな上下動」は、個人的には、「高値圏での乱高下」と、判断している。

 いつもではないのだが(=必ずではないのだが)、一般的に、「高値圏での乱高下」は、「売りのシグナル」だ。

 つまり、この大きな上下動は、いずれネック・ライン(=下限)を下に割り込むことを示唆しているのだろう、と推測していた。

 このネック・ライン(=下限)は、1.2000ドル近辺のことで、ネック・ライン(=下限)を割り込む場合は、その後で、大きく下落する、と考える。

■チャート・ポイントの1.20ドルを割り込み「売りシグナル」 上述のように考えていたところ、1.2000ドルを割り込んだ。

 重要な節目(=チャート・ポイント)である1.2000ドルを割り込んだことで、「売りシグナル」を発した、と考える。

 相場を振り返る。2012年半ばころから、2014年半ばころまでの上昇は、サポート・ライン「緑の破線」に従っていた、と考える。

 ユーロ/米ドルは、このサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ。

ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ時点で、まず、「売りシグナル」を発した、と考える。 

■長期のサポートラインを割り込みさらなる「売りシグナル」 長期のサポート・ライン「赤の破線」を表示した。

ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 月足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、この長期のサポート・ライン「赤の破線」を割り込み、その時点で、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

 中長期のチャート(この月足チャート)で判断するならば、「赤の破線」を割り込んで発せられたこの「売りシグナル」のターゲットは、「紫の破線」で表示した1.18ドル台の水平線と考える。

 月足チャートを見てのとおりに、上述のターゲット(1.18ドル台ミドル)は、達成した、と考える。

■ユーロ/米ドルの月足はウェッジを形成していた 長期のレジスタンス・ライン「紫の破線」を表示した。

ユーロ/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 2008年以降のユーロ/米ドルが、下落トレンド(下落傾向)にあることを示している、と考える。

 1.18ドル台に「紫の破線」で水平線を表示した。これらの2本の「紫の破線」に注目すると、ユーロ/米ドルは、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。

 2015年1月の値動きで、重要なチャート・ポイント1.2000ドルを割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、1.18ドル台の水平線「紫の破線」を、割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

 この1.18ドル台ミドルを割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、ユーロ/米ドルは、1.04ドル台ミドル(1.0460-65ドル水準)の安値を付けた。

 1.04ドル台からは、1.17ドル台に大きく反発(上昇)した。しかし、1.17ドル台からは、再び下落に転じている。

 ユーロ/米ドルは、1.17ドル台から1.05ドル台に下落したが、1.05ドル台から1.16ドル台にまで再度、上昇している。

 月足チャートに、1.04ドル台ミドルの水平線「ピンクの破線」を…
2018年前半の米ドル/円相場は面白くない!? 米雇用統計にもさほど反応しない理由とは ブログ

2018年前半の米ドル/円相場は面白くない!? 米雇用統計にもさほど反応しない理由とは

■米ドル/円は2012年12月末まで2年以上ボックス相場だった 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。

 週足チャートには、「75.00円-86.00円のボックス相場」を、「赤の破線」で表示している。 下限は、歴史的最安値の75.32円と断定することもできるので、「75.32円-86.00円のボックス相場」と考えてもOKだ。

米ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 2010年半ばから2012年12月末まで2年以上にわたり、このボックス相場が続いた。このボックス相場の上限86.00円を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 米ドル/円は、急上昇して、103円台後半の高値をつけたが、その高値(103.85円)から、93円台にまで大きく急落した。

 93円台からは反転し、101円台へ大きく急上昇している。

 この乱高下で、「緑の破線」で示したように、「三角保ち合い(ウェッジ)」を作った。そして、この「三角保ち合い(ウェッジ)」「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。 

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このウェッジ「緑の破線」を上に抜けたことで発せられた「買いシグナル」に従い、米ドル/円は、大きく上昇した。

 この「買いシグナル」に従い、この時点では105円台ミドルをつけている。

 しかし、105円台ミドルの高値をつけてから、調整局面に入り、米ドル/円は、100円台後半にまで下落した。ただし、100円台後半は、底堅く推移した。

 結果的に、米ドル/円は、「ピンクの破線」で示した新たな「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。

 この三角保ち合い(ウェッジ)「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

■2014年10月31日の日銀追加緩和で急騰 そして、従来の高値であった105円台ミドルを上に抜けたことで、さらに米ドル/円は上昇して、110円台に乗せた。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 いったん110円台に乗せた後で、米ドル/円は105円台に急落している。110円台から105円台への急落は、「調整の下落」だった、と考える。

 105円台からは反転して上昇気味だったが、2014年の10月31日(金)に、「日銀の追加緩和策」が発表されると、それまでの最高値であった110円台前半を上に抜けて、大きく上昇した。

 この時の「日銀の追加緩和策」は、俗に「黒田バズーカ」と呼ばれる。

 この時点では121円台後半の高値をつけている(この時の高値は、121.80-85円水準)。

■さらに新たなウェッジを形成し、買いシグナル点灯 121円台後半の高値を付けてからの米ドル/円は、「紫の破線」で示したように、新たな三角保ち合い(ウェッジ)を形成した、と考える。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、2015年5月下旬に、高値(122.00円近辺)を明確に更新した時点で、三角保ち合い「紫の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発したと考える。

 この「買いシグナル」に従い、2015年6月初旬に、高値125.80-85円レベルをつけている。

■最高値更新後は下落に転じ、「売りシグナル」点灯 125円台をつけて最高値を更新した後の米ドル/円は、下落に転じている。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 120円台ミドルにまで急落したが、120円台ミドルから反発して125円台を回復し、三角保ち合い(ウェッジ)「紫の破線」のサポート・ラインに支えられている状態だった。

 ただし、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込む場合は、「売りシグナル」なので、要注意だと考えていた。

 上述のように考えていたところ、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した。

 この「売りシグナル」で、パニック気味に116円台前半まで急落したが、116円台前半からは反発急騰して、121円台を回復した。

 しかし、その後は120.00円程度を中心レートに、上下動を繰り返した。

 2015年11月6日(金)の米国雇用統計をきっかけに、米ドル/円は、121円台から123円台に急上昇している。

 2015年12月15日(火)、16日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)の直前は、120円台程度だったが、FOMCで、米国の利上げ開始が発表されてからは、123円台をつけている。

 しかし、この年(2015年)の年末相場は、円高気味に推移し、2015年年末のクローズは、120.00円近辺だった。 

 2015年末の時点では、120.00円がサポート(チャート・ポイント)に…
2018年前半の米ドル/円相場は面白くない!? 米雇用統計にもさほど反応しない理由とは ブログ

2018年前半の米ドル/円相場は面白くない!? 米雇用統計にもさほど反応しない理由とは

■米ドル/円は2012年12月末まで2年以上ボックス相場だった 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。

 週足チャートには、「75.00円-86.00円のボックス相場」を、「赤の破線」で表示している。 下限は、歴史的最安値の75.32円と断定することもできるので、「75.32円-86.00円のボックス相場」と考えてもOKだ。

米ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 2010年半ばから2012年12月末まで2年以上にわたり、このボックス相場が続いた。このボックス相場の上限86.00円を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 米ドル/円は、急上昇して、103円台後半の高値をつけたが、その高値(103.85円)から、93円台にまで大きく急落した。

 93円台からは反転し、101円台へ大きく急上昇している。

 この乱高下で、「緑の破線」で示したように、「三角保ち合い(ウェッジ)」を作った。そして、この「三角保ち合い(ウェッジ)」「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。 

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このウェッジ「緑の破線」を上に抜けたことで発せられた「買いシグナル」に従い、米ドル/円は、大きく上昇した。

 この「買いシグナル」に従い、この時点では105円台ミドルをつけている。

 しかし、105円台ミドルの高値をつけてから、調整局面に入り、米ドル/円は、100円台後半にまで下落した。ただし、100円台後半は、底堅く推移した。

 結果的に、米ドル/円は、「ピンクの破線」で示した新たな「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。

 この三角保ち合い(ウェッジ)「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

■2014年10月31日の日銀追加緩和で急騰 そして、従来の高値であった105円台ミドルを上に抜けたことで、さらに米ドル/円は上昇して、110円台に乗せた。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 いったん110円台に乗せた後で、米ドル/円は105円台に急落している。110円台から105円台への急落は、「調整の下落」だった、と考える。

 105円台からは反転して上昇気味だったが、2014年の10月31日(金)に、「日銀の追加緩和策」が発表されると、それまでの最高値であった110円台前半を上に抜けて、大きく上昇した。

 この時の「日銀の追加緩和策」は、俗に「黒田バズーカ」と呼ばれる。

 この時点では121円台後半の高値をつけている(この時の高値は、121.80-85円水準)。

■さらに新たなウェッジを形成し、買いシグナル点灯 121円台後半の高値を付けてからの米ドル/円は、「紫の破線」で示したように、新たな三角保ち合い(ウェッジ)を形成した、と考える。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、2015年5月下旬に、高値(122.00円近辺)を明確に更新した時点で、三角保ち合い「紫の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発したと考える。

 この「買いシグナル」に従い、2015年6月初旬に、高値125.80-85円レベルをつけている。

■最高値更新後は下落に転じ、「売りシグナル」点灯 125円台をつけて最高値を更新した後の米ドル/円は、下落に転じている。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 120円台ミドルにまで急落したが、120円台ミドルから反発して125円台を回復し、三角保ち合い(ウェッジ)「紫の破線」のサポート・ラインに支えられている状態だった。

 ただし、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込む場合は、「売りシグナル」なので、要注意だと考えていた。

 上述のように考えていたところ、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した。

 この「売りシグナル」で、パニック気味に116円台前半まで急落したが、116円台前半からは反発急騰して、121円台を回復した。

 しかし、その後は120.00円程度を中心レートに、上下動を繰り返した。

 2015年11月6日(金)の米国雇用統計をきっかけに、米ドル/円は、121円台から123円台に急上昇している。

 2015年12月15日(火)、16日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)の直前は、120円台程度だったが、FOMCで、米国の利上げ開始が発表されてからは、123円台をつけている。

 しかし、この年(2015年)の年末相場は、円高気味に推移し、2015年年末のクローズは、120.00円近辺だった。 

 2015年末の時点では、120.00円がサポート(チャート・ポイント)に…
米ドル/円は2018年も引き続き難しい相場に なる?ユーロはECB政策に最大限注意を! ブログ

米ドル/円は2018年も引き続き難しい相場に なる?ユーロはECB政策に最大限注意を!

■2017年の米ドル/円の値幅はわずか11円だった 今年(2017年)も、あとわずかで終了である。

 2017年年内の重要イベントは、ほとんど終了しているので、驚くような大きなニュースがなければ、今年のマーケットも終わりを迎えるばかり、といった状況だ。

 振り返ってみて、2017年のマーケット(外国為替相場)は、非常にやり難い相場だった、と考えている。

 たとえば、米ドル/円を考えてみよう。

 今年(2017年)の高値は、年初(2017年1月)に付けた118円台であり、安値は9月に付けた107円台だった。

 その値幅はわずか11円であり、その11円の範囲内で上下動を繰り返しただけにすぎない相場だった、と言える。

米ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)

 特に、今年(2017年)の3月以降の米ドル/円は、高値114円台、安値107円台のさらに狭いレンジ内で、上下動を繰り返している。

 値幅が狭ければ、それだけ狙える利益も少なくなるのは当然で、つまり、2017年は利益を上げにくい相場だった、ということだ。

 本コラムを執筆時(12月27日東京時間午後)の米ドル/円の水準を見ても、当然のことながら、上記の範囲内で小動きに推移しているわけだ。

■米ドル/円は2018年も当面、難しい相場になりそう 来年(2018年)の相場が、「引き続き、やり難い相場になるのか?」「それとも、やり易い相場になるのか?」を考えてみても、今のところ、気分の良い答えは導けそうにない。

 正直なところ、「当面のところ、引き続き、やり難い相場になるのだろう」と考えている。

 マーケット(相場)が活況になるには、ある程度のボラティリティ(変動性)が必要なのだが、上述の「高値114円台、安値107円台のさらに狭いレンジ」をまずはブレイクしないと、ボラティリティは上がらないだろう、と考えるからだ。

 本コラム執筆時(12月27日東京時間午後)の米ドル/円の水準は、高値114円台に近い水準だが、仮に、114円台ミドルの高値を更新して、115円台に乗せるとしても、劇的にボラティリティが高まる結果にはならないだろう、と考えている。

 そう考えると、来年(2018年)の年初の相場も、難しそうだ、という結論になる。

 あえて、「来年(2018年)の年初の相場」としたのは、「来年(2018年)の1年間の相場」が活況になることに期待を込めて、そのように表現している。

■2017年のユーロ/米ドルは上昇トレンドだった 次に、ユーロ/米ドルを振り返ってみよう。

 大局で俯瞰すると、2014年から2015年にかけて、ユーロ/米ドルは、高値1.4000ドル近辺から、安値1.0500ドル近辺に、大きく急落した。この期間は、明白なダウン・トレンド(下落トレンド)だった、と断定できる。

 その後の2015年から2017年の現在に至るまで、高値1.2100ドル近辺、安値1.0350ドル近辺のゾーンで、大きなボックス相場を作っている。

 特に、今年(2017年)の1年間に注目するならば、安値1.0350ドル近辺から、高値1.2100ドル近辺へ、単純に上昇した1年、と言える。

ユーロ/米ドル 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足)

 つまり、別の言い方をするならば、今年(2017年)の1年間は、その結果を振り返るならば、アップ・トレンド(上昇トレンド)だった、と言える。

 今年(2017年)のユーロ/米ドル相場が難しかった理由は、2014年から2015年にかけてのダウン・トレンド傾向が、現在(2017年)も持続している、といった思惑があったからだ、と考えている。

 上述の思惑が、今年(2017年)1年間のアップ・トレンド(上昇トレンド)に気が付くことを遅らせた原因と考える。

■ユーロ/米ドルは2018年も上昇トレンドが維持されるだろう 来年(2018年)のユーロ/米ドルに関しては、今年(2017年)1年間のアップ・トレンド(上昇トレンド)が、維持されるだろう、と考えている。

 今年(2017年)の秋以降は、ECB(欧州中央銀行)が「テーパリング(金融緩和策からの出口戦略)」に向かう、と見る向きが多数派だったのだが、ドラギECB総裁は、テーパリングではない、と否定的なコメントを発している。

 しかし、ドラギECB総裁の発言は、マーケットの思惑が一方に偏りすぎないように配慮したのではないか、とも考えられる。

 2018年のECBの金融政策に、最大限の注意を払いたい、と考える。来年(2018年)のECBの金融政策が、結局は、テーパリングに向かうだろう、と考えるからだ。

■ユーロ/円の2018年は緩やかな上昇傾向持続? ユーロ/円についても、簡単に述べておこう。

 すでに述べたとおりに、来年(2018年)の米ドル/円は大きく動かない、来年(2018年)のユーロ/米ドルは上昇傾向が持続する、と考えている。

 ユーロ/円は、米ドル/円とユーロ/米ドルを掛け算することで裁定されるのだから、来年(2018年)のユーロ/円は、緩やかな上昇傾向が持続する、と考える。

ユーロ/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 週足)

 2017年年末の時点で、考えられること(=想定できること)は、非常に限定的であり、来年(2018年)が始まれば、思いつきもしなかった出来事が、また多数起こるのだろう、と考えている。

 その都度、実際のマーケットにしがみついて、自らに修正を加える必要があるのだろう、と覚悟している。

(2017年12月27日 東京時間13:00記述)
米ドル/円は2018年も引き続き難しい相場に なる?ユーロはECB政策に最大限注意を! ブログ

米ドル/円は2018年も引き続き難しい相場に なる?ユーロはECB政策に最大限注意を!

■2017年の米ドル/円の値幅はわずか11円だった 今年(2017年)も、あとわずかで終了である。

 2017年年内の重要イベントは、ほとんど終了しているので、驚くような大きなニュースがなければ、今年のマーケットも終わりを迎えるばかり、といった状況だ。

 振り返ってみて、2017年のマーケット(外国為替相場)は、非常にやり難い相場だった、と考えている。

 たとえば、米ドル/円を考えてみよう。

 今年(2017年)の高値は、年初(2017年1月)に付けた118円台であり、安値は9月に付けた107円台だった。

 その値幅はわずか11円であり、その11円の範囲内で上下動を繰り返しただけにすぎない相場だった、と言える。

米ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)

 特に、今年(2017年)の3月以降の米ドル/円は、高値114円台、安値107円台のさらに狭いレンジ内で、上下動を繰り返している。

 値幅が狭ければ、それだけ狙える利益も少なくなるのは当然で、つまり、2017年は利益を上げにくい相場だった、ということだ。

 本コラムを執筆時(12月27日東京時間午後)の米ドル/円の水準を見ても、当然のことながら、上記の範囲内で小動きに推移しているわけだ。

■米ドル/円は2018年も当面、難しい相場になりそう 来年(2018年)の相場が、「引き続き、やり難い相場になるのか?」「それとも、やり易い相場になるのか?」を考えてみても、今のところ、気分の良い答えは導けそうにない。

 正直なところ、「当面のところ、引き続き、やり難い相場になるのだろう」と考えている。

 マーケット(相場)が活況になるには、ある程度のボラティリティ(変動性)が必要なのだが、上述の「高値114円台、安値107円台のさらに狭いレンジ」をまずはブレイクしないと、ボラティリティは上がらないだろう、と考えるからだ。

 本コラム執筆時(12月27日東京時間午後)の米ドル/円の水準は、高値114円台に近い水準だが、仮に、114円台ミドルの高値を更新して、115円台に乗せるとしても、劇的にボラティリティが高まる結果にはならないだろう、と考えている。

 そう考えると、来年(2018年)の年初の相場も、難しそうだ、という結論になる。

 あえて、「来年(2018年)の年初の相場」としたのは、「来年(2018年)の1年間の相場」が活況になることに期待を込めて、そのように表現している。

■2017年のユーロ/米ドルは上昇トレンドだった 次に、ユーロ/米ドルを振り返ってみよう。

 大局で俯瞰すると、2014年から2015年にかけて、ユーロ/米ドルは、高値1.4000ドル近辺から、安値1.0500ドル近辺に、大きく急落した。この期間は、明白なダウン・トレンド(下落トレンド)だった、と断定できる。

 その後の2015年から2017年の現在に至るまで、高値1.2100ドル近辺、安値1.0350ドル近辺のゾーンで、大きなボックス相場を作っている。

 特に、今年(2017年)の1年間に注目するならば、安値1.0350ドル近辺から、高値1.2100ドル近辺へ、単純に上昇した1年、と言える。

ユーロ/米ドル 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足)

 つまり、別の言い方をするならば、今年(2017年)の1年間は、その結果を振り返るならば、アップ・トレンド(上昇トレンド)だった、と言える。

 今年(2017年)のユーロ/米ドル相場が難しかった理由は、2014年から2015年にかけてのダウン・トレンド傾向が、現在(2017年)も持続している、といった思惑があったからだ、と考えている。

 上述の思惑が、今年(2017年)1年間のアップ・トレンド(上昇トレンド)に気が付くことを遅らせた原因と考える。

■ユーロ/米ドルは2018年も上昇トレンドが維持されるだろう 来年(2018年)のユーロ/米ドルに関しては、今年(2017年)1年間のアップ・トレンド(上昇トレンド)が、維持されるだろう、と考えている。

 今年(2017年)の秋以降は、ECB(欧州中央銀行)が「テーパリング(金融緩和策からの出口戦略)」に向かう、と見る向きが多数派だったのだが、ドラギECB総裁は、テーパリングではない、と否定的なコメントを発している。

 しかし、ドラギECB総裁の発言は、マーケットの思惑が一方に偏りすぎないように配慮したのではないか、とも考えられる。

 2018年のECBの金融政策に、最大限の注意を払いたい、と考える。来年(2018年)のECBの金融政策が、結局は、テーパリングに向かうだろう、と考えるからだ。

■ユーロ/円の2018年は緩やかな上昇傾向持続? ユーロ/円についても、簡単に述べておこう。

 すでに述べたとおりに、来年(2018年)の米ドル/円は大きく動かない、来年(2018年)のユーロ/米ドルは上昇傾向が持続する、と考えている。

 ユーロ/円は、米ドル/円とユーロ/米ドルを掛け算することで裁定されるのだから、来年(2018年)のユーロ/円は、緩やかな上昇傾向が持続する、と考える。

ユーロ/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 週足)

 2017年年末の時点で、考えられること(=想定できること)は、非常に限定的であり、来年(2018年)が始まれば、思いつきもしなかった出来事が、また多数起こるのだろう、と考えている。

 その都度、実際のマーケットにしがみついて、自らに修正を加える必要があるのだろう、と覚悟している。

(2017年12月27日 東京時間13:00記述)
FOMC後は、取り立てて米ドル/円を買う 理由がない! 膠着状態はいつまで続く? ブログ

FOMC後は、取り立てて米ドル/円を買う 理由がない! 膠着状態はいつまで続く?

■2016年の米ドル/円は英国国民投票などに翻弄された 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まずは、日足チャートをご覧いただきたい。

 このチャートは、2016年8月下旬以降を表示しているので表示されていないが、昨年(2016年)の6月23日(木)に実施された「英国の国民投票」を材料に、米ドル/円は、大きく乱高下をした。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 「英国の国民投票」の結果が、事前の予想に反して、「英国のEU離脱」に確定すると、それを材料に、米ドル/円は急落して、99.00円割れ(98円台後半)の安値を付けた。

 99.00円割れ(98円台後半)からは、103円台までリバウンドして、そして、再度100.00円割れ(99円台後半)を見ている。

 この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、米ドル/円は、107円台に大きく上昇している。 

 この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、107円台にまで大きく上昇した理由は、バーナンキ前FRB(米連邦準備制度理事会)議長が来日した際に、同氏が安倍首相、黒田日銀総裁と会談をしたことから、日銀が追加の金融緩和策を打ち出すのではないか、といった思惑が広がったこと、と考える。

■2016年11月にボックス相場を上抜けし、その後ターゲット達成 上述の値動きがあった結果、昨年(2016年)の6月頃からの米ドル/円は、ボックス相場「茶色の破線」を形成していた、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「茶色の破線」の上限は108.00円近辺、下限は99.00円近辺、と考える。

 日足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「茶色の破線」の上限(108.00円近辺)を上抜けして、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、相場は大きく急騰している。

 ボックス相場を上抜けした場合のセオリーでは、ボックス相場の上限から、ボックス相場の値幅分を上昇したところがターゲットになる。

 ボックス相場「茶色の破線」の上限が108.00円近辺で、ボックス相場「茶色の破線」の値幅が約9円であるから、ターゲットは、117.00円近辺になる。

 日足チャートを見てのとおりに、すでにターゲットを達成した(「茶色の破線(両端矢印)」で表示した)。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 米ドル/円は、上述のターゲットを達成してからも上昇を続けて、118円台の高値を付けている。

■トランプ政権の貿易不均衡是正が米ドル安・円高圧力に しかし、118円台の高値を付けてからの米ドル/円は、下落に転じている。

 米国のトランプ政権が、貿易不均衡を是正するために、米ドル安・円高政策を採るのではないか、といった思惑が働いていた、と考える。 米ドル/円は、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「ピンクの破線」の上限は118円台ミドル程度、下限は111円台ミドル程度、と考える。

 米ドル/円は、このボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、米ドル/円は、108.00円近辺まで下落した。しかし、108.00円近辺からは、反発(上昇)に転じている。

 109円台では、「窓(Gap)」を開けて、上昇している。

 それで、現在の米ドル/円は、一回り大きなボックス相場「紫の破線(太線)」を形成中、と考える。

米ドル/円(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「紫の破線(太線)」の上限は118円台ミドル程度、下限は107.00円近辺、と考える。

 次に説明するボックス相場「緑の破線」の下限を、108.00円近辺から107.00円近辺に修正した。

 その結果として、一回り大きなボックス相場「紫の破線(太線)」の下限も107.00円近辺に修正した。

■現在は107円近辺-114円台半ばのボックス相場を形成中 現在の米ドル/円は、ボックス相場「緑の破線」を形成中、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「緑の破線」の上限は114円台ミドル程度、下限は107.00円近辺、と考える。

 従来は、このボックス相場「緑の破線」の下限は、108.00円近辺と考えていた。

 北朝鮮問題を材料に、リスク回避の思惑が強くなり、108.00円を割り込んで、107円台前半の安値を付けたが、9月9日前後に、北朝鮮がミサイルを発射しなかったことで、米ドル/円の買い戻しが強くなり、大きく反発(上昇)している。

 それで、このボックス相場「緑の破線」の下限を、107.00円近辺と修正する。現在の米ドル/円相場は、ボックス相場「緑の破線」を維持している、と考える。

 11月6日(月)の値動きで、114.50を上に抜けたのだが、一時的だったので、ボックス相場「緑の破線」が維持されている、と考える。

 日足チャートを見てのとおりに、サポート・ライン「ピンクの破線」を表示した。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このサポート・ライン「ピンクの破線」は、実際の相場に合わせて、その傾きを緩やかに修正している。

 レジスタンス・ライン「赤の破線」を…
FOMC後は、取り立てて米ドル/円を買う 理由がない! 膠着状態はいつまで続く? ブログ

FOMC後は、取り立てて米ドル/円を買う 理由がない! 膠着状態はいつまで続く?

■2016年の米ドル/円は英国国民投票などに翻弄された 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まずは、日足チャートをご覧いただきたい。

 このチャートは、2016年8月下旬以降を表示しているので表示されていないが、昨年(2016年)の6月23日(木)に実施された「英国の国民投票」を材料に、米ドル/円は、大きく乱高下をした。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 「英国の国民投票」の結果が、事前の予想に反して、「英国のEU離脱」に確定すると、それを材料に、米ドル/円は急落して、99.00円割れ(98円台後半)の安値を付けた。

 99.00円割れ(98円台後半)からは、103円台までリバウンドして、そして、再度100.00円割れ(99円台後半)を見ている。

 この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、米ドル/円は、107円台に大きく上昇している。 

 この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、107円台にまで大きく上昇した理由は、バーナンキ前FRB(米連邦準備制度理事会)議長が来日した際に、同氏が安倍首相、黒田日銀総裁と会談をしたことから、日銀が追加の金融緩和策を打ち出すのではないか、といった思惑が広がったこと、と考える。

■2016年11月にボックス相場を上抜けし、その後ターゲット達成 上述の値動きがあった結果、昨年(2016年)の6月頃からの米ドル/円は、ボックス相場「茶色の破線」を形成していた、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「茶色の破線」の上限は108.00円近辺、下限は99.00円近辺、と考える。

 日足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「茶色の破線」の上限(108.00円近辺)を上抜けして、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、相場は大きく急騰している。

 ボックス相場を上抜けした場合のセオリーでは、ボックス相場の上限から、ボックス相場の値幅分を上昇したところがターゲットになる。

 ボックス相場「茶色の破線」の上限が108.00円近辺で、ボックス相場「茶色の破線」の値幅が約9円であるから、ターゲットは、117.00円近辺になる。

 日足チャートを見てのとおりに、すでにターゲットを達成した(「茶色の破線(両端矢印)」で表示した)。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 米ドル/円は、上述のターゲットを達成してからも上昇を続けて、118円台の高値を付けている。

■トランプ政権の貿易不均衡是正が米ドル安・円高圧力に しかし、118円台の高値を付けてからの米ドル/円は、下落に転じている。

 米国のトランプ政権が、貿易不均衡を是正するために、米ドル安・円高政策を採るのではないか、といった思惑が働いていた、と考える。 米ドル/円は、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「ピンクの破線」の上限は118円台ミドル程度、下限は111円台ミドル程度、と考える。

 米ドル/円は、このボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、米ドル/円は、108.00円近辺まで下落した。しかし、108.00円近辺からは、反発(上昇)に転じている。

 109円台では、「窓(Gap)」を開けて、上昇している。

 それで、現在の米ドル/円は、一回り大きなボックス相場「紫の破線(太線)」を形成中、と考える。

米ドル/円(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「紫の破線(太線)」の上限は118円台ミドル程度、下限は107.00円近辺、と考える。

 次に説明するボックス相場「緑の破線」の下限を、108.00円近辺から107.00円近辺に修正した。

 その結果として、一回り大きなボックス相場「紫の破線(太線)」の下限も107.00円近辺に修正した。

■現在は107円近辺-114円台半ばのボックス相場を形成中 現在の米ドル/円は、ボックス相場「緑の破線」を形成中、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「緑の破線」の上限は114円台ミドル程度、下限は107.00円近辺、と考える。

 従来は、このボックス相場「緑の破線」の下限は、108.00円近辺と考えていた。

 北朝鮮問題を材料に、リスク回避の思惑が強くなり、108.00円を割り込んで、107円台前半の安値を付けたが、9月9日前後に、北朝鮮がミサイルを発射しなかったことで、米ドル/円の買い戻しが強くなり、大きく反発(上昇)している。

 それで、このボックス相場「緑の破線」の下限を、107.00円近辺と修正する。現在の米ドル/円相場は、ボックス相場「緑の破線」を維持している、と考える。

 11月6日(月)の値動きで、114.50を上に抜けたのだが、一時的だったので、ボックス相場「緑の破線」が維持されている、と考える。

 日足チャートを見てのとおりに、サポート・ライン「ピンクの破線」を表示した。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このサポート・ライン「ピンクの破線」は、実際の相場に合わせて、その傾きを緩やかに修正している。

 レジスタンス・ライン「赤の破線」を…
ユーロ/円は131円近辺-134円台ミドルで 迷走中、抜けた方に付いていくのがセオリー ブログ

ユーロ/円は131円近辺-134円台ミドルで 迷走中、抜けた方に付いていくのがセオリー

■2011年以降のユーロ/円週足を分析 今回はユーロ/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。週足チャートに「94.00円-112.00円のボックス相場」(赤の破線)を表示した。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。 

 そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている。

■149.75-80円水準の高値をつけた後は下落に転じる この高値(145円台)をつけてからのユーロ/円は、調整局面を迎えて、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「紫の破線」の上限は145円台ミドル、下限は134.00円、と考える。

 2014年10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、ユーロ/円が急騰した。

 ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」の上限(145円台ミドル)を上に抜けて、この時点での最高値を更新して「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、上昇して、149.75-80円水準の高値をつけている。

 ユーロ/円が、高値を更新したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。

 ユーロ/円は149.75-80円水準の高値をつけてから、下落に転じている。それで、「緑の破線」で示したボックス相場を形成していると考えた。

 ユーロ/円は急落してサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

■売りシグナル点灯後、GWの特殊な状況の影響で反発 そして、134.00円を割り込んだので、ボックス相場「緑の破線」を下にブレイクし、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場のセオリーは、「ボックス相場の下限を割り込む場合は、下限から、その値幅分下落する」である。

 つまり、下限は134.00円近辺、ボックス相場の値幅は16円だから、ターゲットは118.00円近辺になる。「緑の破線(両端矢印)」で表示しているのが、その値幅だ。

 週足チャートを見てのとおりに、上述のターゲットは、ほぼ達成した。

 ユーロ/円は、134.00円を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、130円台前半(安値は130.10-15円水準)にまで急落したが、いったんそこから反発している。

 この反発で、136円台の戻り高値をつけたが、再度急落して、今度は130.00円を割り込み、新値を更新した。

 ユーロ/円は、126.00円近辺に急落したが、126.00円近辺から、反転急騰している。

 2015年のゴールデン・ウィークの直前あたりからは、ポジション調整による「ユーロの買戻し」が出ていた、と考える。

 2015年のゴールデン・ウィークが始まると、市場参加者が極端に少ない中で、スパイラルに急上昇した、と考える。

 ユーロ/円が上昇を続けたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。

 このサポート・ライン(3)「ピンクの破線」がこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」が、有効な間は、(=このラインを割り込まない場合は、)ユーロ/円が、高値圏での保ち合いを続けている、と判断した。

 この時点でのユーロ/円は、ボックス相場「青の破線」を形成した、と考える。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「青の破線」の上限は141.00円近辺、下限は126.00円近辺、と考える。

 そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/円はこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 2016年1月29日(金)の日銀政策決定会合で…
ユーロ/円は131円近辺-134円台ミドルで 迷走中、抜けた方に付いていくのがセオリー ブログ

ユーロ/円は131円近辺-134円台ミドルで 迷走中、抜けた方に付いていくのがセオリー

■2011年以降のユーロ/円週足を分析 今回はユーロ/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。週足チャートに「94.00円-112.00円のボックス相場」(赤の破線)を表示した。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。 

 そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている。

■149.75-80円水準の高値をつけた後は下落に転じる この高値(145円台)をつけてからのユーロ/円は、調整局面を迎えて、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「紫の破線」の上限は145円台ミドル、下限は134.00円、と考える。

 2014年10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、ユーロ/円が急騰した。

 ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」の上限(145円台ミドル)を上に抜けて、この時点での最高値を更新して「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、上昇して、149.75-80円水準の高値をつけている。

 ユーロ/円が、高値を更新したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。

 ユーロ/円は149.75-80円水準の高値をつけてから、下落に転じている。それで、「緑の破線」で示したボックス相場を形成していると考えた。

 ユーロ/円は急落してサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

■売りシグナル点灯後、GWの特殊な状況の影響で反発 そして、134.00円を割り込んだので、ボックス相場「緑の破線」を下にブレイクし、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場のセオリーは、「ボックス相場の下限を割り込む場合は、下限から、その値幅分下落する」である。

 つまり、下限は134.00円近辺、ボックス相場の値幅は16円だから、ターゲットは118.00円近辺になる。「緑の破線(両端矢印)」で表示しているのが、その値幅だ。

 週足チャートを見てのとおりに、上述のターゲットは、ほぼ達成した。

 ユーロ/円は、134.00円を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、130円台前半(安値は130.10-15円水準)にまで急落したが、いったんそこから反発している。

 この反発で、136円台の戻り高値をつけたが、再度急落して、今度は130.00円を割り込み、新値を更新した。

 ユーロ/円は、126.00円近辺に急落したが、126.00円近辺から、反転急騰している。

 2015年のゴールデン・ウィークの直前あたりからは、ポジション調整による「ユーロの買戻し」が出ていた、と考える。

 2015年のゴールデン・ウィークが始まると、市場参加者が極端に少ない中で、スパイラルに急上昇した、と考える。

 ユーロ/円が上昇を続けたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。

 このサポート・ライン(3)「ピンクの破線」がこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」が、有効な間は、(=このラインを割り込まない場合は、)ユーロ/円が、高値圏での保ち合いを続けている、と判断した。

 この時点でのユーロ/円は、ボックス相場「青の破線」を形成した、と考える。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「青の破線」の上限は141.00円近辺、下限は126.00円近辺、と考える。

 そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/円はこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 2016年1月29日(金)の日銀政策決定会合で…