コラム:中国の不動産税実現早まるか、習主席の個人権力集中で
[ワシントン 26日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 中国の習近平国家主席は政策を立案する既存の省庁から、自身に忠実な一部のグループへ権力移管を進めている。こうした試みは財政省を弱体化させ、(日本の固定資産税に当たる)不動産税の実現を早めるかもしれない。
日経平均は小反発、安寄り後切り返す 東証1部出来高6年ぶりに10億株割れ
[東京 27日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小反発。安寄り後に切り返す展開だった。米国市場でアップルが下落したものの、国内の関連株は高安まちまち。石油関連株の上昇が目立った。12月期決算企業の配当権利落ちの影響を受けながらも指数は底堅く推移したが、積極的な売買は手控えられ、東証1部の出来高は2011年12月30日以来、6年ぶりに10億株を下回った。
ドル113円前半、実需の買い一巡後は動意薄
[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の113円前半だった。仲値公示にかけて輸入企業のドル買い/円売りが優勢となったが、一巡した後はやや上値が重くなった。
米ドル/円は2018年も引き続き難しい相場に なる?ユーロはECB政策に最大限注意を!
■2017年の米ドル/円の値幅はわずか11円だった 今年(2017年)も、あとわずかで終了である。
2017年年内の重要イベントは、ほとんど終了しているので、驚くような大きなニュースがなければ、今年のマーケットも終わりを迎えるばかり、といった状況だ。
振り返ってみて、2017年のマーケット(外国為替相場)は、非常にやり難い相場だった、と考えている。
たとえば、米ドル/円を考えてみよう。
今年(2017年)の高値は、年初(2017年1月)に付けた118円台であり、安値は9月に付けた107円台だった。
その値幅はわずか11円であり、その11円の範囲内で上下動を繰り返しただけにすぎない相場だった、と言える。
米ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
特に、今年(2017年)の3月以降の米ドル/円は、高値114円台、安値107円台のさらに狭いレンジ内で、上下動を繰り返している。
値幅が狭ければ、それだけ狙える利益も少なくなるのは当然で、つまり、2017年は利益を上げにくい相場だった、ということだ。
本コラムを執筆時(12月27日東京時間午後)の米ドル/円の水準を見ても、当然のことながら、上記の範囲内で小動きに推移しているわけだ。
■米ドル/円は2018年も当面、難しい相場になりそう 来年(2018年)の相場が、「引き続き、やり難い相場になるのか?」「それとも、やり易い相場になるのか?」を考えてみても、今のところ、気分の良い答えは導けそうにない。
正直なところ、「当面のところ、引き続き、やり難い相場になるのだろう」と考えている。
マーケット(相場)が活況になるには、ある程度のボラティリティ(変動性)が必要なのだが、上述の「高値114円台、安値107円台のさらに狭いレンジ」をまずはブレイクしないと、ボラティリティは上がらないだろう、と考えるからだ。
本コラム執筆時(12月27日東京時間午後)の米ドル/円の水準は、高値114円台に近い水準だが、仮に、114円台ミドルの高値を更新して、115円台に乗せるとしても、劇的にボラティリティが高まる結果にはならないだろう、と考えている。
そう考えると、来年(2018年)の年初の相場も、難しそうだ、という結論になる。
あえて、「来年(2018年)の年初の相場」としたのは、「来年(2018年)の1年間の相場」が活況になることに期待を込めて、そのように表現している。
■2017年のユーロ/米ドルは上昇トレンドだった 次に、ユーロ/米ドルを振り返ってみよう。
大局で俯瞰すると、2014年から2015年にかけて、ユーロ/米ドルは、高値1.4000ドル近辺から、安値1.0500ドル近辺に、大きく急落した。この期間は、明白なダウン・トレンド(下落トレンド)だった、と断定できる。
その後の2015年から2017年の現在に至るまで、高値1.2100ドル近辺、安値1.0350ドル近辺のゾーンで、大きなボックス相場を作っている。
特に、今年(2017年)の1年間に注目するならば、安値1.0350ドル近辺から、高値1.2100ドル近辺へ、単純に上昇した1年、と言える。
ユーロ/米ドル 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足)
つまり、別の言い方をするならば、今年(2017年)の1年間は、その結果を振り返るならば、アップ・トレンド(上昇トレンド)だった、と言える。
今年(2017年)のユーロ/米ドル相場が難しかった理由は、2014年から2015年にかけてのダウン・トレンド傾向が、現在(2017年)も持続している、といった思惑があったからだ、と考えている。
上述の思惑が、今年(2017年)1年間のアップ・トレンド(上昇トレンド)に気が付くことを遅らせた原因と考える。
■ユーロ/米ドルは2018年も上昇トレンドが維持されるだろう 来年(2018年)のユーロ/米ドルに関しては、今年(2017年)1年間のアップ・トレンド(上昇トレンド)が、維持されるだろう、と考えている。
今年(2017年)の秋以降は、ECB(欧州中央銀行)が「テーパリング(金融緩和策からの出口戦略)」に向かう、と見る向きが多数派だったのだが、ドラギECB総裁は、テーパリングではない、と否定的なコメントを発している。
しかし、ドラギECB総裁の発言は、マーケットの思惑が一方に偏りすぎないように配慮したのではないか、とも考えられる。
2018年のECBの金融政策に、最大限の注意を払いたい、と考える。来年(2018年)のECBの金融政策が、結局は、テーパリングに向かうだろう、と考えるからだ。
■ユーロ/円の2018年は緩やかな上昇傾向持続? ユーロ/円についても、簡単に述べておこう。
すでに述べたとおりに、来年(2018年)の米ドル/円は大きく動かない、来年(2018年)のユーロ/米ドルは上昇傾向が持続する、と考えている。
ユーロ/円は、米ドル/円とユーロ/米ドルを掛け算することで裁定されるのだから、来年(2018年)のユーロ/円は、緩やかな上昇傾向が持続する、と考える。
ユーロ/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 週足)
2017年年末の時点で、考えられること(=想定できること)は、非常に限定的であり、来年(2018年)が始まれば、思いつきもしなかった出来事が、また多数起こるのだろう、と考えている。
その都度、実際のマーケットにしがみついて、自らに修正を加える必要があるのだろう、と覚悟している。
(2017年12月27日 東京時間13:00記述)
2017年年内の重要イベントは、ほとんど終了しているので、驚くような大きなニュースがなければ、今年のマーケットも終わりを迎えるばかり、といった状況だ。
振り返ってみて、2017年のマーケット(外国為替相場)は、非常にやり難い相場だった、と考えている。
たとえば、米ドル/円を考えてみよう。
今年(2017年)の高値は、年初(2017年1月)に付けた118円台であり、安値は9月に付けた107円台だった。
その値幅はわずか11円であり、その11円の範囲内で上下動を繰り返しただけにすぎない相場だった、と言える。
米ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
特に、今年(2017年)の3月以降の米ドル/円は、高値114円台、安値107円台のさらに狭いレンジ内で、上下動を繰り返している。
値幅が狭ければ、それだけ狙える利益も少なくなるのは当然で、つまり、2017年は利益を上げにくい相場だった、ということだ。
本コラムを執筆時(12月27日東京時間午後)の米ドル/円の水準を見ても、当然のことながら、上記の範囲内で小動きに推移しているわけだ。
■米ドル/円は2018年も当面、難しい相場になりそう 来年(2018年)の相場が、「引き続き、やり難い相場になるのか?」「それとも、やり易い相場になるのか?」を考えてみても、今のところ、気分の良い答えは導けそうにない。
正直なところ、「当面のところ、引き続き、やり難い相場になるのだろう」と考えている。
マーケット(相場)が活況になるには、ある程度のボラティリティ(変動性)が必要なのだが、上述の「高値114円台、安値107円台のさらに狭いレンジ」をまずはブレイクしないと、ボラティリティは上がらないだろう、と考えるからだ。
本コラム執筆時(12月27日東京時間午後)の米ドル/円の水準は、高値114円台に近い水準だが、仮に、114円台ミドルの高値を更新して、115円台に乗せるとしても、劇的にボラティリティが高まる結果にはならないだろう、と考えている。
そう考えると、来年(2018年)の年初の相場も、難しそうだ、という結論になる。
あえて、「来年(2018年)の年初の相場」としたのは、「来年(2018年)の1年間の相場」が活況になることに期待を込めて、そのように表現している。
■2017年のユーロ/米ドルは上昇トレンドだった 次に、ユーロ/米ドルを振り返ってみよう。
大局で俯瞰すると、2014年から2015年にかけて、ユーロ/米ドルは、高値1.4000ドル近辺から、安値1.0500ドル近辺に、大きく急落した。この期間は、明白なダウン・トレンド(下落トレンド)だった、と断定できる。
その後の2015年から2017年の現在に至るまで、高値1.2100ドル近辺、安値1.0350ドル近辺のゾーンで、大きなボックス相場を作っている。
特に、今年(2017年)の1年間に注目するならば、安値1.0350ドル近辺から、高値1.2100ドル近辺へ、単純に上昇した1年、と言える。
ユーロ/米ドル 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足)
つまり、別の言い方をするならば、今年(2017年)の1年間は、その結果を振り返るならば、アップ・トレンド(上昇トレンド)だった、と言える。
今年(2017年)のユーロ/米ドル相場が難しかった理由は、2014年から2015年にかけてのダウン・トレンド傾向が、現在(2017年)も持続している、といった思惑があったからだ、と考えている。
上述の思惑が、今年(2017年)1年間のアップ・トレンド(上昇トレンド)に気が付くことを遅らせた原因と考える。
■ユーロ/米ドルは2018年も上昇トレンドが維持されるだろう 来年(2018年)のユーロ/米ドルに関しては、今年(2017年)1年間のアップ・トレンド(上昇トレンド)が、維持されるだろう、と考えている。
今年(2017年)の秋以降は、ECB(欧州中央銀行)が「テーパリング(金融緩和策からの出口戦略)」に向かう、と見る向きが多数派だったのだが、ドラギECB総裁は、テーパリングではない、と否定的なコメントを発している。
しかし、ドラギECB総裁の発言は、マーケットの思惑が一方に偏りすぎないように配慮したのではないか、とも考えられる。
2018年のECBの金融政策に、最大限の注意を払いたい、と考える。来年(2018年)のECBの金融政策が、結局は、テーパリングに向かうだろう、と考えるからだ。
■ユーロ/円の2018年は緩やかな上昇傾向持続? ユーロ/円についても、簡単に述べておこう。
すでに述べたとおりに、来年(2018年)の米ドル/円は大きく動かない、来年(2018年)のユーロ/米ドルは上昇傾向が持続する、と考えている。
ユーロ/円は、米ドル/円とユーロ/米ドルを掛け算することで裁定されるのだから、来年(2018年)のユーロ/円は、緩やかな上昇傾向が持続する、と考える。
ユーロ/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 週足)
2017年年末の時点で、考えられること(=想定できること)は、非常に限定的であり、来年(2018年)が始まれば、思いつきもしなかった出来事が、また多数起こるのだろう、と考えている。
その都度、実際のマーケットにしがみついて、自らに修正を加える必要があるのだろう、と覚悟している。
(2017年12月27日 東京時間13:00記述)
米ドル/円は2018年も引き続き難しい相場に なる?ユーロはECB政策に最大限注意を!
■2017年の米ドル/円の値幅はわずか11円だった 今年(2017年)も、あとわずかで終了である。
2017年年内の重要イベントは、ほとんど終了しているので、驚くような大きなニュースがなければ、今年のマーケットも終わりを迎えるばかり、といった状況だ。
振り返ってみて、2017年のマーケット(外国為替相場)は、非常にやり難い相場だった、と考えている。
たとえば、米ドル/円を考えてみよう。
今年(2017年)の高値は、年初(2017年1月)に付けた118円台であり、安値は9月に付けた107円台だった。
その値幅はわずか11円であり、その11円の範囲内で上下動を繰り返しただけにすぎない相場だった、と言える。
米ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
特に、今年(2017年)の3月以降の米ドル/円は、高値114円台、安値107円台のさらに狭いレンジ内で、上下動を繰り返している。
値幅が狭ければ、それだけ狙える利益も少なくなるのは当然で、つまり、2017年は利益を上げにくい相場だった、ということだ。
本コラムを執筆時(12月27日東京時間午後)の米ドル/円の水準を見ても、当然のことながら、上記の範囲内で小動きに推移しているわけだ。
■米ドル/円は2018年も当面、難しい相場になりそう 来年(2018年)の相場が、「引き続き、やり難い相場になるのか?」「それとも、やり易い相場になるのか?」を考えてみても、今のところ、気分の良い答えは導けそうにない。
正直なところ、「当面のところ、引き続き、やり難い相場になるのだろう」と考えている。
マーケット(相場)が活況になるには、ある程度のボラティリティ(変動性)が必要なのだが、上述の「高値114円台、安値107円台のさらに狭いレンジ」をまずはブレイクしないと、ボラティリティは上がらないだろう、と考えるからだ。
本コラム執筆時(12月27日東京時間午後)の米ドル/円の水準は、高値114円台に近い水準だが、仮に、114円台ミドルの高値を更新して、115円台に乗せるとしても、劇的にボラティリティが高まる結果にはならないだろう、と考えている。
そう考えると、来年(2018年)の年初の相場も、難しそうだ、という結論になる。
あえて、「来年(2018年)の年初の相場」としたのは、「来年(2018年)の1年間の相場」が活況になることに期待を込めて、そのように表現している。
■2017年のユーロ/米ドルは上昇トレンドだった 次に、ユーロ/米ドルを振り返ってみよう。
大局で俯瞰すると、2014年から2015年にかけて、ユーロ/米ドルは、高値1.4000ドル近辺から、安値1.0500ドル近辺に、大きく急落した。この期間は、明白なダウン・トレンド(下落トレンド)だった、と断定できる。
その後の2015年から2017年の現在に至るまで、高値1.2100ドル近辺、安値1.0350ドル近辺のゾーンで、大きなボックス相場を作っている。
特に、今年(2017年)の1年間に注目するならば、安値1.0350ドル近辺から、高値1.2100ドル近辺へ、単純に上昇した1年、と言える。
ユーロ/米ドル 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足)
つまり、別の言い方をするならば、今年(2017年)の1年間は、その結果を振り返るならば、アップ・トレンド(上昇トレンド)だった、と言える。
今年(2017年)のユーロ/米ドル相場が難しかった理由は、2014年から2015年にかけてのダウン・トレンド傾向が、現在(2017年)も持続している、といった思惑があったからだ、と考えている。
上述の思惑が、今年(2017年)1年間のアップ・トレンド(上昇トレンド)に気が付くことを遅らせた原因と考える。
■ユーロ/米ドルは2018年も上昇トレンドが維持されるだろう 来年(2018年)のユーロ/米ドルに関しては、今年(2017年)1年間のアップ・トレンド(上昇トレンド)が、維持されるだろう、と考えている。
今年(2017年)の秋以降は、ECB(欧州中央銀行)が「テーパリング(金融緩和策からの出口戦略)」に向かう、と見る向きが多数派だったのだが、ドラギECB総裁は、テーパリングではない、と否定的なコメントを発している。
しかし、ドラギECB総裁の発言は、マーケットの思惑が一方に偏りすぎないように配慮したのではないか、とも考えられる。
2018年のECBの金融政策に、最大限の注意を払いたい、と考える。来年(2018年)のECBの金融政策が、結局は、テーパリングに向かうだろう、と考えるからだ。
■ユーロ/円の2018年は緩やかな上昇傾向持続? ユーロ/円についても、簡単に述べておこう。
すでに述べたとおりに、来年(2018年)の米ドル/円は大きく動かない、来年(2018年)のユーロ/米ドルは上昇傾向が持続する、と考えている。
ユーロ/円は、米ドル/円とユーロ/米ドルを掛け算することで裁定されるのだから、来年(2018年)のユーロ/円は、緩やかな上昇傾向が持続する、と考える。
ユーロ/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 週足)
2017年年末の時点で、考えられること(=想定できること)は、非常に限定的であり、来年(2018年)が始まれば、思いつきもしなかった出来事が、また多数起こるのだろう、と考えている。
その都度、実際のマーケットにしがみついて、自らに修正を加える必要があるのだろう、と覚悟している。
(2017年12月27日 東京時間13:00記述)
2017年年内の重要イベントは、ほとんど終了しているので、驚くような大きなニュースがなければ、今年のマーケットも終わりを迎えるばかり、といった状況だ。
振り返ってみて、2017年のマーケット(外国為替相場)は、非常にやり難い相場だった、と考えている。
たとえば、米ドル/円を考えてみよう。
今年(2017年)の高値は、年初(2017年1月)に付けた118円台であり、安値は9月に付けた107円台だった。
その値幅はわずか11円であり、その11円の範囲内で上下動を繰り返しただけにすぎない相場だった、と言える。
米ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
特に、今年(2017年)の3月以降の米ドル/円は、高値114円台、安値107円台のさらに狭いレンジ内で、上下動を繰り返している。
値幅が狭ければ、それだけ狙える利益も少なくなるのは当然で、つまり、2017年は利益を上げにくい相場だった、ということだ。
本コラムを執筆時(12月27日東京時間午後)の米ドル/円の水準を見ても、当然のことながら、上記の範囲内で小動きに推移しているわけだ。
■米ドル/円は2018年も当面、難しい相場になりそう 来年(2018年)の相場が、「引き続き、やり難い相場になるのか?」「それとも、やり易い相場になるのか?」を考えてみても、今のところ、気分の良い答えは導けそうにない。
正直なところ、「当面のところ、引き続き、やり難い相場になるのだろう」と考えている。
マーケット(相場)が活況になるには、ある程度のボラティリティ(変動性)が必要なのだが、上述の「高値114円台、安値107円台のさらに狭いレンジ」をまずはブレイクしないと、ボラティリティは上がらないだろう、と考えるからだ。
本コラム執筆時(12月27日東京時間午後)の米ドル/円の水準は、高値114円台に近い水準だが、仮に、114円台ミドルの高値を更新して、115円台に乗せるとしても、劇的にボラティリティが高まる結果にはならないだろう、と考えている。
そう考えると、来年(2018年)の年初の相場も、難しそうだ、という結論になる。
あえて、「来年(2018年)の年初の相場」としたのは、「来年(2018年)の1年間の相場」が活況になることに期待を込めて、そのように表現している。
■2017年のユーロ/米ドルは上昇トレンドだった 次に、ユーロ/米ドルを振り返ってみよう。
大局で俯瞰すると、2014年から2015年にかけて、ユーロ/米ドルは、高値1.4000ドル近辺から、安値1.0500ドル近辺に、大きく急落した。この期間は、明白なダウン・トレンド(下落トレンド)だった、と断定できる。
その後の2015年から2017年の現在に至るまで、高値1.2100ドル近辺、安値1.0350ドル近辺のゾーンで、大きなボックス相場を作っている。
特に、今年(2017年)の1年間に注目するならば、安値1.0350ドル近辺から、高値1.2100ドル近辺へ、単純に上昇した1年、と言える。
ユーロ/米ドル 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足)
つまり、別の言い方をするならば、今年(2017年)の1年間は、その結果を振り返るならば、アップ・トレンド(上昇トレンド)だった、と言える。
今年(2017年)のユーロ/米ドル相場が難しかった理由は、2014年から2015年にかけてのダウン・トレンド傾向が、現在(2017年)も持続している、といった思惑があったからだ、と考えている。
上述の思惑が、今年(2017年)1年間のアップ・トレンド(上昇トレンド)に気が付くことを遅らせた原因と考える。
■ユーロ/米ドルは2018年も上昇トレンドが維持されるだろう 来年(2018年)のユーロ/米ドルに関しては、今年(2017年)1年間のアップ・トレンド(上昇トレンド)が、維持されるだろう、と考えている。
今年(2017年)の秋以降は、ECB(欧州中央銀行)が「テーパリング(金融緩和策からの出口戦略)」に向かう、と見る向きが多数派だったのだが、ドラギECB総裁は、テーパリングではない、と否定的なコメントを発している。
しかし、ドラギECB総裁の発言は、マーケットの思惑が一方に偏りすぎないように配慮したのではないか、とも考えられる。
2018年のECBの金融政策に、最大限の注意を払いたい、と考える。来年(2018年)のECBの金融政策が、結局は、テーパリングに向かうだろう、と考えるからだ。
■ユーロ/円の2018年は緩やかな上昇傾向持続? ユーロ/円についても、簡単に述べておこう。
すでに述べたとおりに、来年(2018年)の米ドル/円は大きく動かない、来年(2018年)のユーロ/米ドルは上昇傾向が持続する、と考えている。
ユーロ/円は、米ドル/円とユーロ/米ドルを掛け算することで裁定されるのだから、来年(2018年)のユーロ/円は、緩やかな上昇傾向が持続する、と考える。
ユーロ/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 週足)
2017年年末の時点で、考えられること(=想定できること)は、非常に限定的であり、来年(2018年)が始まれば、思いつきもしなかった出来事が、また多数起こるのだろう、と考えている。
その都度、実際のマーケットにしがみついて、自らに修正を加える必要があるのだろう、と覚悟している。
(2017年12月27日 東京時間13:00記述)
ミャンマーの裁判所、ロイター記者2人の勾留期間を2週間延長=弁護士
[ヤンゴン 27日 ロイター] - ミャンマーの裁判所は27日、国家機密法違反容疑で逮捕されたロイターの記者2人の勾留期間を14日間延長することを認めた。
焦点:欧州第2次金融商品市場指令、満を持して来年初めに始動
[ロンドン 22日 ロイター] - 欧州連合(EU)の金融資本市場に対する包括的な規則の最新版「第2次金融商品市場指令(MiFID2)」が来年1月3日に実施される。内容の複雑さで予定より1年遅れるが、規制当局がぎりぎりまで支援作業に携わって混乱を避けるという満を持した形の始動となる。
中国軍機の台湾周回飛行、中国側は「定例演習」と主張
[北京/台北 27日 ロイター] - 中国空軍が台湾の周囲を回る「周回飛行」を増やしている問題で、中国国務院・台湾事務弁公室の報道官は27日、「(台湾側は)いずれ慣れるだろう」との認識を示した。