焦点:米国債投資ためらう国内勢、膨らむ含み損 一部銀行は積極化 News

焦点:米国債投資ためらう国内勢、膨らむ含み損 一部銀行は積極化

[東京 17日 ロイター] - 米国債利回りが急上昇しているが、日本の機関投資家は米国債投資に二の足を踏んでいる。為替ヘッジコストを差し引いても、利回りが確保できるようになったものの、低金利時に購入した債券は含み損が膨らみ、金利が一段と上昇(価格は下落)すれば、傷口が拡がりかねないためだ。

コラム:トランプ相場の賞味期限と円安余地=鈴木健吾氏 News

コラム:トランプ相場の賞味期限と円安余地=鈴木健吾氏

[東京 17日] - 正直、その奔放な言動と過激な政策などから共和党ドナルド・トランプ候補が当選した場合には金融市場のリスクオフ反応を予想していた。しかしこれまでのところ、トランプ氏が過激な政策の微修正や大統領職に真摯に向き合う姿勢を示していることで、期待がリスクに対する警戒感を上回る状況となっているようだ。

ロシア、国際刑事裁判所からの離脱を決定 News

ロシア、国際刑事裁判所からの離脱を決定

[モスクワ 16日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は16日、国際刑事裁判所(ICC)設立条約からロシアの署名を撤回することを決定し、大統領令に署名した。ロシアは2000年に条約に署名したが批准していないため、ICCの加盟国ではない。

予想どおりドル/円は109円へ。ここからは 調整局面。次は112円、来年は115円へ! ブログ

予想どおりドル/円は109円へ。ここからは 調整局面。次は112円、来年は115円へ!

■トランポノミクス期待で米ドル/円は109円台到達 みなさん、こんにちは。

 トランポノミクス(※)への期待から、上昇トレンドが鮮明となった米ドル/円は今週(11月14日~)も続伸。

(※編集部注:「トランポノミクス」とは、次期米大統領のドナルド・トランプ氏とエコノミクス(経済学)を合わせた造語で、トランプ氏が掲げる経済政策のこと)

 11月16日(水)には一時、110.00円に迫る109.76円まで急騰。

米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

 これで、当コラムで紹介してきた米ドル/円の目標値、109円台に到達。

【参考記事】

●レーガノミクス再来か。トランプ次期大統領のトランポノミクスのもと、ドル/円は109円へ(11月10日、西原宏一)

●原油上昇と金反落が米ドル/円をサポート。105円突破すれば109円台へ上昇濃厚!(10月13日、西原宏一)

 109円台では私も含め、2カ月近く米ドル/円のロングをキープしていたヘッジファンド勢も、いっせいに利益確定の米ドル売りに出て、米ドル/円は上げ渋り。

 本稿執筆時点では再び108円台後半に反落しています。

 今週(11月14日~)の急騰で、9月の日銀金融政策決定会合から始まった米ドル/円の上昇トレンドは、トランポノミクスを材料に109円台まで加速し、ひと相場終了。

 1週間で約9円近く急騰した米ドル/円ですので、いったん調整局面へ。

米ドル/円 日足(出所:CQG)

■米ドル/円は調整後、112円がメド。来年には115円も ここで、米ドル/円の動きをチャートで確認してみます。

 まず、今年(2016年)の米ドル/円の上値を阻んでいた2つのレジスタンスは超えています。

(1)75日移動平均線=102.88円

(2)日足・一目均衡表の雲の上限=102.45円

 そして、200日移動平均線(=106.47円)もブレイク。

米ドル/円 日足(出所:CQG)

 さらには、200週移動平均線(=108.47円)も上抜きつつあり、テクニカル分析の観点からすれば、劇的に円安方向に改善しています。

米ドル/円 週足(出所:CQG)

 では上値のメドですが、2015年の米ドル/円の高値である125.86円と、今年(2016年)の米ドル/円の安値である99.02円の38.2%戻しが109.27円。

 これが戻しの最初のメドとなり、今週(11月14日~)、まずこのレベルに到達。

 調整後の次の高値メドは50%戻しとなる112.44円。

 そして、来年(2017年)になるのでしょうが、61.8%戻しの115円。

米ドル/円 週足(出所:CQG)

 米ドル/円は調整局面に入り、いったんもみ合うものの、上昇トレンドは変わらず。

 今回のトランポノミクス相場は、リスクオン/オフの文脈ではなく…
再生可能エネ、トランプ氏の石炭回帰影響せず今後も成長との見方 News

再生可能エネ、トランプ氏の石炭回帰影響せず今後も成長との見方

[マラケシュ/フランクフルト 16日 ロイター] - 次期米大統領に選出されたドナルド・トランプ氏は、エネルギー政策に石炭や石油など化石燃料への回帰を掲げているが、投資家やアナリストは今後も再生可能エネルギーセクターの成長が続くと予想している。コストの低下や石炭利用の減少が続くとの見方が背景。

トランプ相場で「米国買い」状態だがすべて 憶測による値動き。崩れる局面あるかも… ブログ

トランプ相場で「米国買い」状態だがすべて 憶測による値動き。崩れる局面あるかも…

■トランプ相場!? 金利高・株高・米ドル高が継続 これは「トランプ相場」と言うべきなのでしょうか? トランプ氏が米大統領選挙に勝利して以来、一貫して金融市場では大きな動きが続いています。

 簡単に言えば、金利高・株高・米ドル高という流れです。「米国買い」と言っても良いような現象です。株式市場にいたっては、連日史上最高値を更新し続けています。

米長期金利(米10年債利回り) 日足 (出所:CQG)

NYダウ 日足(出所:CQG)

米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)

 前回のコラム以降、なぜこれほどまでに市場が反応しているのか? 正直、よく理解できません。

【参考記事】

●トランプ大統領誕生で暴落後に株高・円安へ!だが、トレンドを作ると考えるのは早計!?(11月10日、今井雅人)

■当初の予想と逆。NYダウ、取引時間中の最高値更新! 市場関係者の多くは、トランプ氏が勝利したら、株価は急落して米ドルも下落すると予想していました。

トランプ氏が勝利すると、株価は急落して米ドルも下落する! なんて…実際のマーケットは、そんな市場関係者の当初の予想を盛大に裏切る展開に (C)Scott Olson/Getty Images

 しかし、前回のコラムで紹介したとおり、大統領選の開票が進み、トランプ氏のリードに安定感が見えると、まったく逆の反応をしてしまっています。

【参考記事】

●トランプ大統領誕生で暴落後に株高・円安へ!だが、トレンドを作ると考えるのは早計!?(11月10日、今井雅人)

 ここ最近の動きを見ていると、世界中のヘッジファンドが一番のプレーヤーです。彼らは、債券を売り、株を買い、そして米ドル、特に米ドル/円を買いまくっています。

 米10年債利回りは、11月14日(月)に一時2.3006%まで急騰。ダウ平均も同日、1万8934.05ドルまで上昇し、史上最高値を更新しました。

 米ドル/円は、11月16日(水)のNY市場で一時109.758円まで急速に値を上げていますが、こんなに簡単に態度を変えられるものなのかと、かなりびっくりしています。

■米長期金利上昇の背景とは? ここまでの相場は、かなり憶測によるものであります。

 まず、トランプ氏は積極的な財政出動をすると言っており、これは、株式市場にも好材料と受け止められています。減税を実施するという政策を打ち出していますが、これもまた、株価にはプラス材料です。

 財政出動を積極的に行うと、長期金利は上昇する傾向にあります。また、景気が良くなれば、利上げの可能性も高まるので、ますます長期金利には上昇圧力がかかります。

 長期金利が急上昇している背景は、そうした期待によるものでしょう。

 米ドルに関しては…