ミームコインブームも終焉?DeFiのTVLが2025年第1四半期に大幅減|CoinGeckoレポート

ミームコインブーム終焉か?DeFiのTVLが2025年第1四半期に大幅減少|CoinGeckoレポート(DeFi TVL sees sharp decline in Q1 2025 amid fading meme coin boom - CoinGecko report)

分散型金融(DeFi)のTVLが27%減少

仮想通貨関連データを提供するコインゲッコー(CoinGecko)は2025年4月16日に、分散型金融(DeFi)のTVLが大幅に減少したと報告しました。

同社は「2025年第1四半期(1月〜3月)仮想通貨業界」と題されたレポートを公開しました。同レポート内では、仮想通貨市場の多角的な分析が行われています。

同レポートによると、DeFi市場全体の預かり資産総額は2025年第1四半期に約27.5%減少しました。2024年末に1,774億ドル(約24兆円)を記録していましたが、2025年3月末には1,286億ドル(約17兆円)まで低下しています。

同レポートでは、TVL減少の背景としてアルトコインの価格下落が挙げられています。

また、TVLの下落幅が最も大きかったのは、イーサリアム(ETH)です。2025年第1四半期においてイーサリアムの預かり資産総額は35.4%減少し、1,126億ドル(約15兆円)から727億ドル(約10兆円)まで落ち込みました。

ソラナ(SOL)やベース(Base)といったネットワークでもTVLが減少しました。一方、イーサリアムほどの減少幅は見られず、同期間における両者のドミナンスはわずかに上昇しています。

LIBRA以降、ミームコインブームが下火に

同レポートは、ミームコインブームが下火になりつつあるとも指摘しています。

同レポートによると、2025年1月にトランプ大統領とメラニア夫人がミームコインをローンチしたことで、ミームコインブームが発生しました。

同ブームによって、1月のピーク時には、ミームコイン発行プラットフォームのPump.funで1日あたり7万件以上のトークンが新規発行され、過去最高を記録しました。

同レポートは、LIBRAのローンチが同ブームを沈静化させたとも分析しています。LIBRAはアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領がSNSで取り上げたことで注目を集めたミームコインです。一時的に急騰したものの、その後大幅に下落しました。

LIBRA関連の騒動以降、Pump.funの利用状況は徐々に低下し、3月末時点での1日あたりの新規トークン発行数はピーク時から56.3%減少しています。

また、一定以上の時価総額を達成して二次流通市場に供給されたトークンの割合も減少しています。1月に1.4%だった比率が、3月末には0.7%まで下がりました。

ソラナのDEX取引量も低下

ミームコインブームの終焉は、ソラナのDEX取引量にも大きな影響を与えています。トランプ夫妻が関連ミームコインを発表した1月、ソラナは主要12ブロックチェーンの分散型取引所(DEX)取引量全体の52%を占めました。

一方、同ブームが落ち着くにつれて取引量も減少し、3月にはソラナのDEX取引量シェアは約23%に低下しました。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=142.3円)

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Souce:CoinGeckoレポート
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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