ヴィタリック・ブテリン氏、イーサリアムL2の新たなロードマップを提案
ヴィタリック・ブテリン氏のL2関連技術提案
イーサリアム(ETH)創設者のヴィタリック・ブテリン氏は2025年3月29日に、イーサリアムのL2におけるセキュリティ関連のロードマップを提案しました。
同氏はイーサリアムコミュニティのフォーラムにおいて、予定されているアップグレードによりL2のセキュリティとファイナリティ(※1)保証が大きく改善されると指摘しています。
※1:送金などの取引が「完全に承認されて、絶対に覆らない」と保証される状態のこと
その上で、L2関連の開発テーマとしてブロブスペースの拡張、2-of-3証明システムなどを提案しました。
ブロブスペースとは、L2のデータを効率的に格納する領域のことで、コミュニティではブロブスペースへの需要に応えるため、拡張を求める声が見られていました。
同氏は次期アップグレードである「ペクトラ(Pectra)」および「フサカ(Fusaka)」によって、段階的にブロブスペースを拡張することでL2のニーズに対処できると指摘しています。
また、同氏は新たなファイナリティ保証の技術として、2-of-3証明システムを提案しました。同システムでは、OP(オプティミスティック)・ZK(ゼロ知識証明)・TEE(信頼された実行環境)のうち、2つが承認した場合にファイナリティが得られます。
具体的には、ZKおよびTEEの両方が承認した場合は即時にファイナリティを得られます。ZKまたはTEEのどちらかが承認した場合は、OPによる7日間のチャレンジ期間を経て、異議がなければファイナリティが確定する仕組みです。
同氏は、上記のシステムを導入することによって「即時で有効なファイナリティが得られる」「ZKへの過度な依存を下げられる」などのメリットが期待できると指摘しました。
ペクトラの最終テストを実行
次期アップグレードを4月末に予定
ブテリン氏の提案において言及されていた次期アップグレードのペクトラは、近日中にメインネットで実行される予定になっています。
イーサリアムの開発者であるティム・ベイコ氏は3月末に、ペクトラの実装が4月30日に予定されていると明らかにしました。
Short summary of big ACD:
– Pectra tentatively scheduled for April 30
– EOF still in Fusaka, full scope by April 10. P0: ship PeerDAS ASAP
– Pre-merge history dropping from Sepolia on May 1st, and mainnet ~1 month after Pectra
– Protocol Research Call #001 next weekhttps://t.co/YHAOMIBPUh pic.twitter.com/aKR6CBhF7u
— timbeiko.eth (@TimBeiko) March 27, 2025
ペクトラは、4月30日に実装される予定です。過去の履歴は、5月1日にセポリアから削除され、ペクトラの実装から1ヶ月後を目処にメインネットから削除されます。
ペクトラの主な変更点として、ステーク上限を現状の32 ETHから2,048 ETHへ引き上げる点などが挙げられます。
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Souce:Ethereum Magicians
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:AIによる生成画像