イーサリアム財団、L2間の相互運用性を高める「Open Intents Framework」を発表
イーサリアム財団、Open Intents Frameworkを発表
イーサリアム(ETH)財団は2025年2月19日に、X(旧Twitter)を通じて、L2間の相互運用性を高めるためのプロジェクトとして「Open Intents Framework」を発表しました。
発表によると、Open Intents Frameworkは、インテントに焦点を当てたモジュール式のオープンソースフレームワークです。
Announcing the Open Intents Framework
Ecosystem-wide interop, accelerated by 30+ teams from all corners of Ethereum.
A modular, open framework to make it seamless for any chain to get intents into the hands of users & improve cross-chain UX.
https://t.co/336n5TgOtX pic.twitter.com/rEpXtTHO67
— Ethereum Foundation (@ethereumfndn) February 19, 2025
Open Intents Frameworkを発表します。エコシステム全体の相互運用性は、イーサリアムのあらゆる分野から集まった30以上のチームによって加速中です。
このプロジェクトは、あらゆるチェーンがシームレスに意図を伝達し、クロスチェーン体験を向上させるためのモジュール式のオープンフレームワークです。
ブロックチェーン業界におけるインテントとは、ユーザーの要望に応じてシームレスに資産を送金する仕組みのことです。インテントを使用することで、異なるチェーン間のスワップなどの複雑な取引を、よりスムーズに実行することができます。
特にイーサリアムのエコシステムではL2間で送金を行うケースが多く、インテントの概念が注目されてきました。
Open Intents Frameworkは、インテントを展開や構築するためのフレームワークを提供することで、インテント関連製品の開発をサポートします。
Open Intents Frameworkの開発はイーサリアム財団、Hyperlane、Bootnodeが主導しています。また、Arbitrum、Optimism、Scroll、Polygon、zkSyncといった主要なL2がサポートする方針です。
分断されたETHエコシステムを統合できるか?
Open Intents Frameworkが発表された背景には、イーサリアムエコシステムにおけるL2の課題が挙げられます。
L2関連のデータを収集するL2Beatによると、2025年2月時点においてイーサリアムのL2全体で約360億ドル(約5.4兆円)の資金が集められています。
一方、各L2間の流動性は断片化しており、エコシステムの主要な課題として長年問題視されています。
イーサリアム創設者のヴィタリック・ブテリン氏は1月に投稿したブログで、L2の主要な問題として相互運用性を指摘し、「相互運用性の改善と標準化の加速が必要」という認識を明らかにしていました。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=150.5円)
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Souce:Open Intents Framework発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用