トランプ大統領関連のDeFiプロジェクトWLF、戦略的準備金「マクロ・ストラテジー」を設立
主要な仮想通貨の保有と提携を強化
ドナルド・トランプ米大統領が関係するDeFi(分散型金融)プロジェクト「ワールド・リバティ・フィナンシャル(WLF)」は、主要な仮想通貨を戦略的に保有する準備金「マクロ・ストラテジー」の設立を発表しました。
同社の発表によると、この準備金はビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの主要な仮想通貨プロジェクトを支援することを目的としています。
Dear WLFI Community,
We are thrilled to announce a transformative initiative that marks a significant milestone in our journey together. World Liberty Financial (WLFI) is proud to unveil the Macro Strategy, our strategic token reserve designed to bolster leading projects like…
— WLFI (@worldlibertyfi) February 11, 2025
私たちは、WLFIの歩みにおいて重要な節目となる革新的な取り組みを発表できることを、大変嬉しく思います。World Liberty Financial(WLFI)は、マクロ・ストラテジー(Macro Strategy)を発表いたします。
これは、ビットコインやイーサリアムをはじめとする、世界の金融を変革する先進的なプロジェクトを支えるための戦略的なトークン準備金です。
また、準備金の活用はWLFの安定性向上と事業拡大、信頼性強化を支える財務基盤として機能すると説明されています。
WLFはすでに複数の仮想通貨への投資を開始しており、イーサリアム(ETH)では約5.6万ETH(約285億円相当)、ラップドビットコイン(WBTC)では647WBTC(約103億円相当)を購入しました。
さらに、アーベ(AAVE)、エセナ(ENA)、トロン(TRON)、チェーンリンク(LINK)などにも総額約46億円相当を投資し、総投資額は約434億円に達しています。
オンド・ファイナンスとの戦略的提携を発表
WLFは同日、現実資産(RWA)のデジタル化に強みを持つオンド・ファイナンス(ONDO)との協力体制の構築も明らかにしました。
この協力関係では、従来型金融のブロックチェーン化を共同で推進していく方針です。
協力の一環として、オンドが展開する米国債短期債券(OUSG)や米ドル建て運用商品(USDY)などを、WLFの準備金に組み入れることを検討しています。
資産の保管はWLFの公開ウォレットで行われ、参加機関は透明性の高い形で仮想通貨市場へのアクセスが可能になるとされています。
RWA市場が急成長
オンド・ファイナンスは先週、従来型金融商品のデジタル投資プラットフォーム「オンド・グローバル・マーケッツ」の運用を開始し、株式、債券、ETFなどへのブロックチェーン上での投資が可能になりました。
さらに同社は、大手投資家に特化した独自のブロックチェーン「オンド・チェーン」の開発を進めていく方針を示しています。
オンド・ファイナンスの運用資産残高は1年間で約2億ドル(約310億円)から6.5億ドル(約1,007億円)へと3倍以上に急拡大しており、RWA市場の拡大を示しています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=151.92円)
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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