イーサリアム財団、ETHのDeFi運用を本格化か|約180億円の送金を報告
イーサリアム財団、約180億円をDeFiで運用
イーサリアム(ETH)財団は、2025年2月13日にX(Twitter)を通じて、財団の資金をDeFi(分散型金融)で運用していることを報告しました。
報告された運用額は合計で約45,000ETHで、1.2億ドル(約180億円)に相当します。
EF Treasury has deployed:
– 10,000 ETH into Spark
– 10,000 ETH into Aave Prime
– 20,800 ETH into Aave Core
– 4,200 ETH into CompoundWe're grateful for the entire Ethereum security community that has worked diligently to make Ethereum DeFi secure and usable!
— Ethereum Foundation (@ethereumfndn) February 13, 2025
イーサリアム財団は、以下の運用を行っています。
Sparkに10,000 ETH、Aave Primeに10,000 ETH、Aave Coreに20,800 ETH、Compoundに4,200 ETHを入金しました。
イーサリアムのDeFiを安全かつ使いやすくするために、熱心に取り組んできたイーサリアムセキュリティコミュニティ全体に感謝します。
運用先として選定されたDeFiプロトコルには、Spark・Aave Prime・Aave Core・Compoundの名前が挙げられました。
また、イーサリアム財団は「ステーキングや新たな運用先を検討している」ともコメントしており、今後も異なる運用先が報告される可能性もあります。
ETH売却とイーサリアム財団への批判
ここ数ヶ月、コミュニティからイーサリアム財団に対するさまざまな批判的な意見が見られていました。その中でも主要なトピックの1つとして、イーサリアム財団によるETHの売却が挙げられます。
コミュニティからは「ETHを売却するのではなく、ステーキングやDeFiで運用するべき」といった代替案が出ていました。
今回のニュースのように、DeFiの運用収益によってイーサリアム財団の資金を捻出できた場合、ETHの売却を抑えられる可能性があります。
また、イーサリアム創設者のヴィタリック・ブテリン氏は1月に、ステーキングにはいくつかの課題が存在すると前置きした上で「ステーキングによる懸念を払拭するために、研究しています」というコメントをXで行っています。
2024年9月に報告されたイーサリアム財団の財務状況によると、イーサリアム財団は年間で約1億ドル(約150億円)を支出しました。同報告によると、イーサリアム財団の主要なウォレットの保有額は6億ドル(約900億円)を超えています。
ステーキングやDeFiでの運用が本格的に行われる場合、イーサリアム財団は数億ドル規模の資金を運用していく可能性があります。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=152.5円)
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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