【墨汁速報】米司法省38.7億円被害のイーサリアムMEV悪用者を逮捕で初の事例

米司法省はイーサリアムにおけるMEV(利益の最大化)を悪用し約12秒で38.7億円を盗んだ疑いでニューヨーク在住のアントン・ペパイレ-ブエノ(Anton Peraire-Bueno)とジェームズ・ペパイレ-ブエノ(James Pepaire-Bueno)容疑者兄弟をワイヤー詐欺及びマネーロンダリングで逮捕したと発表。イーサリアムのMEVに関連する逮捕は米国において初の事例となる。

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MEVに関連する初の逮捕

米司法省はイーサリアムの取引を進めるバリデータが得られる基本的な報酬とは別に得られる利益であるMEV(Maximal Extractable Value)を悪用したペパイレーブエノ容疑者兄弟をワイヤー詐欺とマネーロンダリングの容疑で逮捕したと発表した。

MEVはイーサリアム上の分散金融(DeFi)が盛んとなった2020年から問題となるフロントランニング問題とそれに伴う手数料の暴投により、通常とは異なる方法での取引実行を補助する形式となる。これらのMEVは2024年現在、多くの取引で行われており、多くの場合は価格差を利用した裁定取引やフロントランニングにおける被害を受けないための大口取引などに使用されるため一般的となっている。

これらの手法をペパイレ-ブエノ容疑者兄弟は悪用し、ブロックが生成されるわずか12秒の間にMEV取引を行うユーザーをターゲットにして38.7億円を不正に奪った。

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MEV取引自体の問題ではない

このMEVの悪用は2023年4月におきた攻撃であり、MEV取引を行う通称「MEVボット」を狙ってサンドイッチ攻撃と呼ばれる取引を挟み撃ちする方法で攻撃を行った。サンドイッチ攻撃は通常、売買を行うユーザーを意図的に狙って価格操作をして以上価格で約定させ、ポジションを整理することでその差額で利益を出す方法となる。

ペパイレ-ブエノ容疑者兄弟はMEVボットが行う取引を横取りした形となり、これらの取引を防止するために「罰金というペナルティ」が存在するも、38.7億円の利益が大きく凌駕した結果となった。MEV取引自体はそもそものフロントランニング攻撃などを防止するために必要なものであり、イーサリアムはセキュリティを高めるために開発ロードマップで取引の実行方式を大幅に変更することを予定している。

このような洗練された攻撃を行った一方、ペパイレ-ブエノ容疑者兄弟は「攻撃のキャンセル方法」や「マネーロンダリングのやり方」などとインターネット上で検索をしていたという。

 

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