ソニー銀行「ステーブルコイン発行に向けた実証実験」を正式発表|Polygon・SettleMintと協力
Polygon・SettleMintと共に実証実験検討
ソニー銀行は2024年4月8日に「Polygon Labs」や「SettleMint NV」と共にステーブルコインの発行に向けた実証実験の検討を開始したことを発表しました。
ステーブルコインとは、米ドルや日本円などと連動して価格が安定するように設計された暗号資産のことであり、日本では2023年6月施行の改正資金決済法によって「電子決済手段の一種」と定義されています。
ソニー銀行のステーブルコインでは「Polygon PoS」が採用されるとのことで、ソニー銀行はステーブルコイン発行に向けた法的整理や要件定義を実施し、SettleMintは実証実験基盤の開発・構築を担うと説明されています。
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ゼロ知識証明の技術活用も検討
今回の実証実験は、ステーブルコインの発行・償還・流通による技術的・法的な課題点を抽出し、今後のステーブルコインの普及やWeb3時代における安心安全なクリエイター・ファン層で構成される経済圏での利活用の拡大に向けた検討に継続して取り組むためのものだと説明されています。
現在はWeb3関連技術が世界的に普及してきていますが、その一方では「利用者保護、資金洗浄やテロ資金供与への対策、ステーブルコイン関連の法的整理」などといった多数の課題も残されています。
今回の実証実験はそのような技術的・法的課題を詳しく調べるためのものであり、ブロックチェーン技術を用いたステーブルコインの発行・償還・流通のしくみの構築して検証する他、本人確認などでゼロ知識証明(*1)の技術を活用することも検討していると説明されています。
(*1)ゼロ知識証明:何かを証明したい人が「自分はある事柄を知っている」という事実を誰かに伝えたい場合に、その事実以外の機密情報を明かすことなく証明できる技術のこと。
ソニー銀行は「不正な資金利用への対策を十分に行いつつ、安心安全に利用できる、利便性の高いステーブルコインの発行・流通市場を拡大すること」を計画しているとのことです。
なお、ソニー銀行はWeb3分野のクリエイター・ファン層で構成される経済圏の拡大に向けて「Sony Bank CONNECT」と呼ばれるスマホアプリを2024年夏にリリースする事も予定していますが、今回のステーブルコインはこのスマホアプリとも連携する計画だと報告されています。
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(ソニー銀行発表)