MAYC(Mutant Ape Yacht Club)とは?NFTの特徴や価格・購入方法をわかりやすく解説
MAYC(Mutant Ape Yacht Club)は、世界でトップクラスの人気と取引高を誇っているBAYC(Bored Ape Yacht Club)の派生プロジェクトです。
NFTのコンセプトは、BAYCが突然変異型(Mutant)の類人猿(Ape)になったというもので、BAYCとは大きく異なるデザインとなっています。
派生プロジェクトにもかかわらず、2024年1月時点の合計出来高が100万ETHを超えており、NFTの取引高ランキングでも常に上位にランクインするほどの人気です。
本記事では、MAYCの特徴や価格推移、購入方法などをわかりやすく解説していきます。
この記事を読めば、MAYCに関する情報を網羅できますので、ぜひ最後までご覧ください。
MAYC(Mutant Ape Yacht Club)とは
プロジェクト名 | MAYC(Mutant Ape Yacht Club) |
リリース日 | 2021年8月 |
発行数 | 20,000点 |
販売価格 | 0ETH(BAYCホルダーへのエアドロップ) |
フロアプライス(2024年1月11日現在) | 4.445ETH |
公式サイト | https://boredapeyachtclub.com/#/mayc |
X | https://twitter.com/BoredApeYC |
Discord | https://discord.com/invite/3P5K3dzgdB |
MAYC(Mutant Ape Yacht Club)は、2021年8月にリリースされた突然変異型(Mutant)の類人猿(Ape)がモチーフのジェネラティブNFTコレクションです。
BAYC(Bored Ape Yacht Club)ホルダーに対して、Serum(血清)と呼ばれるNFTが無料配布されたことで始まったプロジェクトです。
保有しているBAYCにSerumを適用するとMAYCを獲得できる仕組みとなっていました。Serumを適用してもオリジナルのBAYCには影響が出ないため、BAYCホルダーはMAYCを無料で獲得しています。
BAYCの人気やNFT市場の盛り上がりの影響もあり、リリース直後から非常に高額で取引が行われています。
MAYC(Mutant Ape Yacht Club)の特徴
MAYC(Mutant Ape Yacht Club)の特徴は以下の3点です。
- BAYCの派生プロジェクト
- ホルダーはエアドロップや特典を受けられる
- 商用利用が可能
順番に解説していきます。
BAYCの派生プロジェクト
MAYCの大きな特徴として、前述した通り、BAYCの派生プロジェクトという点が挙げられます。
保有しているBAYCにSerumを適用すると、MAYCを獲得できるという仕組みでした。
Serumは3種類(M1、M2、M3)あり、種類に応じて獲得できるMAYCの種類が異なります。M1とM2の場合は、元のBAYCの特徴を保持したMAYCが発行されます。
MAYCの獲得方法は、「BAYCホルダーへのエアドロップ」と「ダッチオークションによる購入」です。
ダッチオークションでは、事前の告知が無かったにもかかわらず1時間足らずで10,000体が完売しています。
MAYCリリース時には、すでにBAYCがトップクラスの知名度と人気を誇っていたため、MAYCへの期待感が高まり、人気コレクションへと成長したと言えます。
ホルダーはエアドロップや特典を受けられる
MAYCの特徴として、ホルダーがエアドロップや特典を受けられる点が挙げられます。
MAYCホルダーには、限定コミュニティへの参加、ホルダー限定イベントへの参加、トークンやNFTのエアドロップなどの特典があります。
2022年3月には、Yuga LabsがBAYCやMAYCに関連するガバナンストークン「APE(エイプコイン)」を発行しており、BAYCおよびMAYCホルダーに対してエアドロップされました。
この他にも、2023年1月にBAYCの新作ゲーム「Dookey Dash」のプレイに必要な専用NFT「Sewer Pass」がエアドロップされています。
また、MAYCホルダーはYuga Lubsが毎年開催している「ApeFest」に無料で参加できます。
MAYCは、非常に豪華なエアドロップや特典が用意されている点も人気な理由の一つです。
商用利用が可能
MAYCは、商用利用が可能な点も特徴と言えます。
MAYCホルダーは、自分が保有しているMAYCを自由に商用利用可能です。また、BAYCホルダーも同様の権利が与えられています。
これまでにBAYCを使ってオリジナルTシャツを販売したり、商品のパッケージに採用したりするなど、活発な活動が行われています。
日本でも会員制コミュニティスペース「MUTANT STAND」がMAYCアイコンを採用しており、グッズの販売やイベントなども手がけています。
従来のIPや多くのNFTは商用利用が認められていない中、ホルダーが自由に商用利用できる点はMAYCの大きな特徴です。
MAYC(Mutant Ape Yacht Club)の価格推移
上記の画像は、MAYCのリリースから現在までのフロアプライスの推移を表したものです。
リリース直後から3ETH〜5ETHのフロアプライスで推移し、2022年4月には35.58ETHまで高騰しました。
その後は、NFT市場の低迷もあり価格が下落していき、2023年7月〜2024年1月は4ETH〜5ETHのフロアプライスを維持しています。
NFTの価格は、暗号資産市場の動向に影響される傾向にあり、リリースからの約3年間で価格が大きく変動しています。
暗号資産市場は2023年末から上昇傾向にあるため、今後NFT相場も盛り上がってく可能性があります。
MAYC(Mutant Ape Yacht Club)の将来性
MAYCの将来性について、以下の2点について解説していきます。
- MAYCのメタバース展開
- ブランドとしての成長
順番に解説していきます。
MAYCのメタバース展開
MAYCやBAYCを運営しているYuga Labsは、「Otherside」と呼ばれるメタバースの開発にも力を入れています。
すでに、Otherside上の土地NFTが販売されており、2024年1月時点で61万ETH以上の取引高となっています。
また、Othersideはメタバースプロジェクトの「The Sandbox」やNFTやブロックチェーンゲーム関連のプロジェクトと提携している「Animoca Brands」が主導している点から注目度が高いプロジェクトです。
Othersideは2024年1月時点でリリースされていませんが、メタバース上でMAYCやBAYCをキャラクターとして利用できると明言しています。
今後、規模が拡大していくと言われているメタバース市場で、Othersideが人気になることで、MAYCの価値も高まっていく可能性があります。
ブランドとしての成長
MAYCとBAYCが今後ブランドとして成長していく可能性があります。
MAYCやBAYCは、持っているだけで社会的ステータスを得られるような価値があります。
ジャスティン・ビーバーやスヌープ・ドッグ、ネイマールなど世界中の著名人がBAYCやMAYCを購入しており、X(旧Twitter)のアイコンに設定したことで瞬く間に人気となりました。
将来的に、BAYCやMAYCがデジタルアート界のピカソやゴッホのような存在になる可能性があります。
MAYC(Mutant Ape Yacht Club)の購入方法
MAYC(Mutant Ape Yacht Club)の購入方法は、以下手順のとおりです。
- 暗号資産取引所のアカウント作成
- 暗号資産取引所でイーサ(ETH)を購入
- 暗号資産ウォレット(MetaMaskなど)のアカウントを作成
- 暗号資産ウォレットへイーサ(ETH)を送金
- OpenSeaと暗号資産ウォレットを接続
- OpenSea内のMAYC(Mutant Ape Yacht Club)公式ページより購入
詳しい手順については以下の記事をご覧ください。
MAYC(Mutant Ape Yacht Club)のまとめ
今回の記事では、MAYCの特徴や価格推移、将来性について解説しました。
MAYCは、世界トップクラスの人気を誇るBAYCから派生したNFTコレクションです。
ホルダーへの豪華なエアドロップや特典、商用利用が可能な点が大きな特徴と言えます。
MAYCやBAYCを運営するYuga Labsは、メタバースの開発にも力を入れており、市場の拡大とともに更に人気が高まっていく可能性があります。
将来的にはOtherside上でMAYCを利用できる予定なので、今後の動向に注目です。
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参照元:NFT Media