ジャスティン・サン氏「FTXが保有する暗号資産の購入」を検討|売却の影響を軽減する狙い

売却の影響軽減のために資産購入を検討

トロン(Tron/TRX)の創設者であるジャスティン・サン氏は2023年9月14日に、破綻した暗号資産取引所「FTX」が保有しているトークンや資産の購入を検討していることを明らかにしました。

FTXは約34億ドル(約5,000億円)相当の暗号資産を保有しており、今月13日には「裁判所がFTXの資産売却を承認したこと」も報告されていたため、一部ではこれらの資産の売却による価格への影響を懸念する声も出ていました。

ジャスティン・サン氏は今回の購入検討の理由として「仮想通貨コミュニティにもたらされる売却の影響を軽減すること」を挙げており、「仮想通貨エコシステムを強化するために団結しよう」と語っています。

仮想通貨コミュニティにもたらされる売却の影響を軽減するために、FTXが保有するトークンとアセットに購入オファーを出すことを検討しています。私たちの仮想通貨エコシステムを強化するために団結しましよう!🙏

購入検討の報告は他にも

FTXの資産購入を検討していることを明かしているのはジャスティン・サン氏だけではなく、暗号資産マーケットメーカーである「DWF Labs」のAndrei Grachev氏も13日の投稿で「DWF LabsはFTXの資産購入を検討している」と報告しています。

DWF Labsは、債権者に最適な執行価格を提供し、市場を2020年の時価総額に逆戻りさせる可能性のある大規模な売り圧力のリスクを軽減するために、FTXの資産を購入することを検討しています。

なお、FTXは全ての銘柄を一度にまとめて売却することは認められておらず、債権者委員会と特別委員会の同意を得た上で毎週最大1億ドル〜2億ドル相当の暗号資産を売却できるようになっています(最初の週は5,000万ドル)。

FTXが保有する暗号資産は巨額であるものの、売却できる資産の数量は限られており、主要仮想通貨の取引量の一部にしか満たないため、「FTXの資産売却は仮想通貨市場に大きな影響を及ぼさない可能性がある」との意見も出ています。

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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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