【前編】シリコンバレー最高峰VC「a16z」が投資をするクリプトプロジェクト10選

シリコンバレー最高峰VC「a16z」が投資をするクリプトプロジェクト10選(前編)

a16z(Andreessen Horowitz)は、シリコンバレーの最高峰のベンチャーキャピタルです。FacebookやTwitter、ピンタレスト(Pinterest)、エアビーアンドビー(Airbnb)、スラック(Slack)などが主要な投資先で、現在では暗号通貨に精力的です。同ファンドは2018年に「a16z crypto」というクリプト専門のファンドを立ち上げ、3億5,000万ドル(約380億円)という最大規模のクリプトファンドとして存在感を示しています。

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さらに2020年4月には、a16zは「a16z crypto」の2号ファンドとして新たに5億1,500万ドル(約550億円)のファンドを設立することを発表しました。本コラムではa16zがこれまで投資してきたクリプトプロジェクトで特に注目するものを10つ取り上げます。シリコンバレーのVCでもトップティアの同ファンドがどのようなプロジェクトに投資をしているか知ることは、個人の投資戦略を立てる上でも役に立つでしょう。

コインベース(Coinbase)

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コインベース(Coinabse)は言わずと知れたアメリカ最大の暗号通貨取引所です。a16zは2013年から同社に投資をしています。同社はこれまで約5億5,000万ドルの資金を調達しており、2018年10月のラウンドでの評価額は80億ドルとなっています。暗号通貨領域に限らず、米国のスタートアップ全体でも有数の企業です。同社は長らくビットコインやイーサリアムなど主要な銘柄のみを扱ってきましたが、2019年頃からさまざまな銘柄を取り扱うようになりました。

リブラ(Libra)

リブライメージ
リブラ(Libra)はFacebookが主導するステーブルコインのプロジェクトです。当初、Libra Investment Tokenを発行しており、a16zも投資を行っておりました。構想発表後にさまざまな規制当局から反発もあり、2020年4月時点でLibraは当初予定のバスケット通貨ではなく、USドルやユーロなどのステーブルコインを構想しています。

ディフィニティ(Dfinity)

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ディフィニティ(Dfinity)は2020年にローンチをする予定のネットワークです。Dfinityはいわゆるイーサリアム(Ethereum)などの汎用的なスマートコントラクトプラットフォームではなく、ブロックチェーンでもありません。同社は分散ネットワークでありながらAWSと競合するようなものを構想しています。Dfinityは独自トークンDFNでガバナンスされ、a16zはこのトークンに投資をしています。

メイカーダオ(MakerDAO)

メイカーダオイメージ

メイカーダオ(MakerDAO)は暗号資産を担保にしたステーブルコイン(Stablecoin)です。執筆時点でイーサリアム上で最も規模の大きいプロジェクトの一つと言ってよいでしょう。DeFi(分散型金融)のトレンドの中でも中心に位置するプロジェクトです。

ステーブルコインであるDAIをユーザーは利用し、システム全体をガバナンスするトークンとしてMKRが存在します。a16zはこのMKRトークンに2018年に1500万ドルの投資をしています。

ファイルコイン(Filecoin)

ファイルコインイメージ
ファイルコイン(Filecoin)は分散型ファイルシステムのプロジェクトです。Filecoinは、IPFSプロトコルを開発したチームによって発足されたプロジェクトで、トークンエコノミクスを利用し検閲されないファイルシステムを実現することを 目指します。

個人は余剰PCで暗号化されたファイルをホスティングすることで、Filecoinをマイニングできます。Filecoinは取引所などで売却ができ、余剰ストレージをマネタイズできることになります。2020年前半でのローンチが期待されます。

今回は前編ということで、a16zがこれまで投資してきた5つのプロジェクトをご紹介しました。残りの5つは後編で紹介します。

参考
ANDREESSEN HOROWITZ

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参照元:CoinChoice

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