ビットコインボルト(Bitcoin Vault/BTCV)とは?基本情報・特徴・購入方法などを解説


仮想通貨(暗号資産)ビットコインボルト(Bitcoin Vault/BTCV)に関する基本情報や特徴・メリット・将来性・購入方法・取り扱っている取引所などをわかりやすく解説します。過去数ヶ月間で価格上昇を続け、一部で話題となっている”BTCV”について「ビットコイン(BTC)との違い」なども交えながら詳しく説明します。

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ビットコインボルト(Bitcoin Vault/BTCV)とは?

Bitcoin-Vault-logo

ビットコインボルト(Bitcoin Vault/BTCV)は、ポーランドに本社を構える仮想通貨関連企業「MINEBEST(マインベスト)社」が2019年12月に独自開発した仮想通貨であり、”個人間で直接取引できる盗難防止機能を備えたデジタルゴールド“として機能することを目的として開発されています。

「Bitcoin Vault」の名称には”ビットコイン”の文字が入っていますが、実際にはビットコインから分岐して誕生した訳ではなく、独自開発されたブロックチェーン技術を用いて新しく発行されています。しかしながら、基本的な部分はビットコインをベースとして開発されているため「総発行枚数が2,100万枚であること」や「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)を採用していること」などの面ではビットコインに類似しています。

「ビットコイン」と「ビットコインボルト」の大きな違いは、ビットコインボルトは”価値の保存手段”として機能することに特に重点を置いているという点です。ビットコインは”個人間での直接取引が可能な電子マネー”として機能するために設計されていますが、ビットコインボルトは”より安全な価値の保存手段”として機能できるようにするために、以下のような複数の面で変更が加えられています。

「3つの秘密鍵」で高レベルのセキュリティを実現

仮想通貨には自分の資産を管理するための「秘密鍵」が存在しますが、ビットコインボルトは一般的な仮想通貨とは違い「合計3つの秘密鍵」を作成するによってより高レベルなセキュリティを実現することを目指しています。

秘密鍵が1つしか存在しなかった場合には、その秘密鍵を盗まれたり、紛失してしまったりすることで、自分の資産を失ってしまう可能性がありますが、ビットコインボルトは3つの秘密鍵を作成しているため、万が一の場合にもより柔軟な対応をとることができるようになっています。

取引確認時間を10分から24時間に

ビットコインボルトのホワイトペーパーでは「トランザクションの確認時間を10分から「24時間」へと増やすことによって、ビットコイン最大の欠陥である”盗難の可能性”に対処している」と説明されています。

これはビットコインボルトが”支払い”ではなく”価値の保存手段”としての機能を重視していることを表しています。

24時間以内で利用可能な「取引の取り消し機能」

トランザクションの確認時間が24時間に延長されていることによって、盗難などの緊急事態が発生した場合には使用されなかった修復キーを使用することによって”取引をキャンセル”することができるようになっています。

ビットコインのブロックチェーンは「改ざん不可能な状態でデータを記録することができる」という特徴を有していますが、取引所のハッキングなどによって仮想通貨が不正送金された場合にもそれらの不正取引をキャンセルすることができないため、深刻な問題となっていましたが、ビットコインボルトは24時間以内であれば取引をキャンセルすることができるため、ハッキング被害などにも対処できると期待されます。

即時取引機能(インスタント・トランザクション)

ビットコインボルトは「即時取引(インスタント・トランザクション)」と呼ばれる機能も備えているため、もしも早急に仮想通貨を送金したい場合にはこの機能を利用することによって、24時間のトランザクション確認時間を10分に短縮することが可能です。

即時取引機能のメカニズムは、複数の署名を必要とする「マルチシグウォレット」に似ています。この機能を利用する場合には、別の場所に安全に保管する必要がある別の秘密鍵からの追加の署名が必要となります。

半減期(減少期)を「6ヶ月周期」に変更

ビットコインは「およそ4年周期」で半減期を迎えるように設計されていますが、ビットコインボルトはその周期を大幅に短縮して「およそ6ヶ月周期」で半減期(減少期)を迎えるように変更が加えられています。なお、ビットコインボルトの半減期では報酬が半分になるわけではないため、正確には「減少期」ということになります。

先述したように、ビットコインボルトはハードフォークによって生まれた仮想通貨ではなく”新しく開発された仮想通貨”であるため、2020年時点ではマイニングも”初期段階”ということになります。ビットコインボルトのマイニングや半減期については以下の項目で詳しく解説します。

ビットコインボルトの「半減期・マイニング」について

Mining

ビットコインボルトの減少期周期

ビットコインボルト(BTCV)はビットコインと同じPoWを採用していますが、半減期の周期は大幅に短縮されており、以下のような周期で減少期が訪れる予定となっています。

周期 ブロック報酬 報酬額の変更日(約) マイニングコインの枚数 マイニングコインの累積枚数
1 175 5223750 5223750
2 150 2020年5月 3990000 9213750
3 125 2020年11月 3325000 12538750
4 100 2021年5月 2660000 15198750
5 75 2021年11月 1995000 17193750
6 50 2022年5月 1330000 18523750
7 25 2022年11月 665000 19188750
8 12.5 2023年5月 332500 19521250
9 6.25 2023年11月 166250 19687500

ここで注目すべき点は「ビットコインボルトは2020年6月時点でマイニングの初期段階にある」という点です。ビットコインは同じ2020年5月時点でブロック報酬額が6.25BTCまで半減することになりますが、ビットコインボルトでは2020年5月でも「150BTCV」のブロック報酬を得ることができます。

現段階でBTCVのマイニングに参加すればより多くのマイニング報酬を得ることができるため、この点がビットコインボルトの利点の1つであると考えられます。

ビットコインと同じ「ASIC」でマイニング可能

PoW系仮想通貨のマイニングは「GPU」や「ASIC」などによって行われるのが一般的ですが、ビットコインボルトは”ビットコインのマイニング”で使用されている「ASIC」でのマイニングが可能です。

ASICを使用すれば”GPUよりも低コスト”にマイニングを行うことができるため、ビットコインボルトはその他の仮想通貨に比べるとマイニングで収益を出しやすい設計となっています。

「マイニングシティ」でマイニング可能

ビットコインボルト(BTCV)は「Mining City(マイニングシティ)」と呼ばれるサービスでマイニングすることができます。

Mining City(マイニングシティ)は「ユーザー名・氏名・メールアドレス・パスワード」を入力するだけで登録することができるようになっており、その後ビットコインを送金して、希望するマイニングプランを契約するとBTCVをマイニングすることができます。

ただしマイニングを通じてBTCVを入手する場合には”仮想通貨取引とは別の知識”が必要となるため注意が必要です。過去の事例では、広告収入を目的とした宣伝などによって新規ユーザーが急増したにも関わらず、仮想通貨市場が低迷したことによって、損失を出したユーザーが多く存在したことも報告されています。

ビットコインボルト関連の記事では「マイニングシティでの入手」を勧めている例が多く見受けられますが、マイニング関連サービスの利用に慣れていない方などは”仮想通貨取引所”を利用する方が良いと考えられます。

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ビットコインボルト(BTCV)の価格・チャート

ビットコインボルト(BTCV)の価格は、2,500円ほどで取引されていた2020年3月から順調に上昇し続けており、2020年6月1日には「1BTCV=20,000円」近くまで上昇しています。

「価値の保存手段」として機能するためには長期的に価格が安定する必要がありますが、2020年6月時点では価格も安定して上昇しているため、その条件も満たしていると考えられます。

2020年3月3日〜2020年6月1日 BTCVの価格推移(画像:Coingecko)2020年3月3日〜2020年6月1日 BTCVの価格推移(画像:Coingecko)

ビットコインボルトの「将来性・今後」について

ビットコイン関連のプロジェクトやハードフォークなどでは「決済手段」としての機能性を高めることを目的とした取り組みが数多く行われてきましたが、実際には「価値の保存手段」として使用されている傾向にあることが報告されています。

ビットコインボルトはそのような「価値の保存手段」としてのビットコインの利点を最大限に活かすための変更が加えられた新しい考え方の仮想通貨であるため、「日常的な支払いにも使える万能通貨」にはならないものの「価値の保存手段」という面では最適な仮想通貨になる可能性を秘めていると考えられます。

ビットコインに関しては現在も「交換・決済手段として優れているのか」「価値の保存手段として優れているのか」という点で議論が続けられているため、ビットコインボルトが「価値の保存手段」としての役割を担うことができれば、このような議論にも決着がつく可能性があると考えられます。

将来的にビットコインボルトのプロジェクトが成功するかどうかは「仮想通貨業界でその価値が認められ、実際に普及するかどうか」にかかっていると考えられますが、現時点ではプロジェクト誕生から間もないにも関わらず世界的に注目を集め始めているため、今後新たな取引所に上場するなど知名度向上につながるアクションが起きれば、大きな成長がみられると予想されます。

BTCVが上場している仮想通貨取引所

ビットコインボルト(Bitcoin Vault/BTCV)は、2020年6月時点で以下5つの仮想通貨取引所に上場しています。

【BTCVが取引できる仮想通貨取引所】
・Liquid(リキッド)
・Coineal(コインニール)
・MXC(エムエックスシー)
・Hotbit(ホットビット)
・BKEX(ビーケーイーエックス)

ビットコインボルト(BTCV)の関連リンク

ホワイトペーパー(英語)
ホワイトペーパー(日本語)
テレグラム
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Youtube
公式ホームページ
Bitcoin Vault Explorer
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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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