米ドル/円は一気に目標の105円台へ到達! いったん調整後、次のステージは100円へ
■米ドル/円は目標の105円台に到達し、いったん調整に… みなさん、こんにちは
今月(2月)、下げ足を速めていた米ドル/円相場ですが、先週(2月12日~)後半から下落が加速。
節目である108.00円を割り込むと、昨年(2017年)の安値である107.32円もあっさり決壊。
2月16日(金)には、一時105.55円に到達しています。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
米ドル/円の105円台というのは、筆者も含め、多くの参加者の今年(2018年)のターゲットレベル。
【参考記事】
●2018年初頭に注目したいのはユーロ/円! 米中間選挙に向けて米ドル/円は105円へ(2017年12月21日、西原宏一)
●米ドル/円、株や米長期金利の上昇に追随できず…。111円割れなら107円台も視野!(1月11日、西原宏一)
そのため、105円台では、ヘッジファンドを中心に利益確定の米ドル買い戻しが断続的にマーケットに投入され、下げ渋り。
結果、2月16日(金)の105.55円をボトムに米ドル/円は反発。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
振り返ってみれば、日経平均がボトムをつけたのが、2月14日(水)安値の2万950円。その2日後に、米ドル/円がボトムアウトした展開です。
米ドル/円の日足では、デマーク・インディケーターの「9-13-9」(※)というサインが点灯しており、ひと相場の終焉を示唆。
(※デマーク・インディケーターで、setup=9 countdown=13 setup=9とサイクルが一巡すると、その相場の流れが終焉すると見る)
■オープン外債に絡む米ドル買いもマーケットに投入か 米ドル/円が節目の105円台でボトムをつけた展開でもあることから、このコラムで何度かご紹介させていただいた、オープン外債(為替をヘッジせず、オープンで投資する外債)に絡む米ドル買いもマーケットに投入されている模様。
【参考記事】
●ドル/円は118円への上昇過程! 注目は…!?NZドルを反落させたネガティブ材料とは?(2017年10月26日、西原宏一)
●ドル/円は110.00円の攻防が流れを決める! ドル安の流れと機関投資家の買い需要交錯(1月18日、西原宏一)
●VIX指数急騰で低ボラティリティ相場終焉! 株暴落でも底堅いドル/円も下値余地拡大(2月8日、西原宏一)
明治安田:オープン外債開始、円高進行で年度初-「我慢よかった」
明治安田生命保険は、モーゲージなどの米国の債券に為替リスクを回避せずに1月後半から投資を開始した。年明け以降の急速なドル安・円高を受けて、今年度初のオープン外債への資金投下になる。
運用企画部・運用企画グループの井上伸司氏は20日のインタビューで、今年度はオープン外債のチャンスがなく一切投資してなかったが「ようやくタイミングが来た」と話した。「1ドル=100円割れは想定していない。基本は緩やかな円安という見立て」としている。第3四半期まではあまりにボラティリティーがなさ過ぎたとして「どうしようかと思っていた。そこは我慢できてよかった」と振り返る。
今年に入り円高が加速して15日には1ドル=105円台を付け、米長期金利も上昇している。昨夏も110円を割り込む円高になったが、米長期金利はむしろ年度の最低水準に下がっていた。円高と米金利上昇を受けて1月後半にオープン外債を購入し始めた後も円高が進んだが、継続的に買い下がっており、1000億円台の投資予算があるという。105円を超えた円高は「われわれにはチャンス」と井上氏は話す。
米国の長期金利も、ヘッジ付き米国債券投資に「好ましい水準」に上昇してきたと井上氏はみている。米国の利上げで、コストに相当する日米短期金利差は拡大しヘッジ外債の積み増しを抑制してきた。年明けは金利上昇が長期金利にも波及し、米10年国債は21日には2.9%まで切り上がり投資妙味が出てきたという。
出所:Bloomberg
大手生保が、オープン外債を増やすという報道はこのコラムでも何度かご紹介させていただいたとおり。
【参考記事】
●ドル/円は118円への上昇過程! 注目は…!?NZドルを反落させたネガティブ材料とは?(2017年10月26日、西原宏一)
2月の円高局面では、数社からオープン外債に絡む米ドル買いがマーケットに投入されていると言われていましたが、米ドル/円が105円台で底堅くなったことから、今週(2月19日~)、上記のような生保からの米ドル買いが、かなり米ドル/円マーケットで散見されたと言われています。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
米ドル/円が、節目の105円台で底堅くなったことに加え、大手生保からのオープン外債に絡む米ドル買い。
結果、マーケットでは、米ドル/円が中期でもボトムアウトしたという意見も増えてきていますが、果たして、そうでしょうか?
ここで、米ドル/円の推移を…
今月(2月)、下げ足を速めていた米ドル/円相場ですが、先週(2月12日~)後半から下落が加速。
節目である108.00円を割り込むと、昨年(2017年)の安値である107.32円もあっさり決壊。
2月16日(金)には、一時105.55円に到達しています。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
米ドル/円の105円台というのは、筆者も含め、多くの参加者の今年(2018年)のターゲットレベル。
【参考記事】
●2018年初頭に注目したいのはユーロ/円! 米中間選挙に向けて米ドル/円は105円へ(2017年12月21日、西原宏一)
●米ドル/円、株や米長期金利の上昇に追随できず…。111円割れなら107円台も視野!(1月11日、西原宏一)
そのため、105円台では、ヘッジファンドを中心に利益確定の米ドル買い戻しが断続的にマーケットに投入され、下げ渋り。
結果、2月16日(金)の105.55円をボトムに米ドル/円は反発。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
振り返ってみれば、日経平均がボトムをつけたのが、2月14日(水)安値の2万950円。その2日後に、米ドル/円がボトムアウトした展開です。
米ドル/円の日足では、デマーク・インディケーターの「9-13-9」(※)というサインが点灯しており、ひと相場の終焉を示唆。
(※デマーク・インディケーターで、setup=9 countdown=13 setup=9とサイクルが一巡すると、その相場の流れが終焉すると見る)
■オープン外債に絡む米ドル買いもマーケットに投入か 米ドル/円が節目の105円台でボトムをつけた展開でもあることから、このコラムで何度かご紹介させていただいた、オープン外債(為替をヘッジせず、オープンで投資する外債)に絡む米ドル買いもマーケットに投入されている模様。
【参考記事】
●ドル/円は118円への上昇過程! 注目は…!?NZドルを反落させたネガティブ材料とは?(2017年10月26日、西原宏一)
●ドル/円は110.00円の攻防が流れを決める! ドル安の流れと機関投資家の買い需要交錯(1月18日、西原宏一)
●VIX指数急騰で低ボラティリティ相場終焉! 株暴落でも底堅いドル/円も下値余地拡大(2月8日、西原宏一)
明治安田:オープン外債開始、円高進行で年度初-「我慢よかった」
明治安田生命保険は、モーゲージなどの米国の債券に為替リスクを回避せずに1月後半から投資を開始した。年明け以降の急速なドル安・円高を受けて、今年度初のオープン外債への資金投下になる。
運用企画部・運用企画グループの井上伸司氏は20日のインタビューで、今年度はオープン外債のチャンスがなく一切投資してなかったが「ようやくタイミングが来た」と話した。「1ドル=100円割れは想定していない。基本は緩やかな円安という見立て」としている。第3四半期まではあまりにボラティリティーがなさ過ぎたとして「どうしようかと思っていた。そこは我慢できてよかった」と振り返る。
今年に入り円高が加速して15日には1ドル=105円台を付け、米長期金利も上昇している。昨夏も110円を割り込む円高になったが、米長期金利はむしろ年度の最低水準に下がっていた。円高と米金利上昇を受けて1月後半にオープン外債を購入し始めた後も円高が進んだが、継続的に買い下がっており、1000億円台の投資予算があるという。105円を超えた円高は「われわれにはチャンス」と井上氏は話す。
米国の長期金利も、ヘッジ付き米国債券投資に「好ましい水準」に上昇してきたと井上氏はみている。米国の利上げで、コストに相当する日米短期金利差は拡大しヘッジ外債の積み増しを抑制してきた。年明けは金利上昇が長期金利にも波及し、米10年国債は21日には2.9%まで切り上がり投資妙味が出てきたという。
出所:Bloomberg
大手生保が、オープン外債を増やすという報道はこのコラムでも何度かご紹介させていただいたとおり。
【参考記事】
●ドル/円は118円への上昇過程! 注目は…!?NZドルを反落させたネガティブ材料とは?(2017年10月26日、西原宏一)
2月の円高局面では、数社からオープン外債に絡む米ドル買いがマーケットに投入されていると言われていましたが、米ドル/円が105円台で底堅くなったことから、今週(2月19日~)、上記のような生保からの米ドル買いが、かなり米ドル/円マーケットで散見されたと言われています。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
米ドル/円が、節目の105円台で底堅くなったことに加え、大手生保からのオープン外債に絡む米ドル買い。
結果、マーケットでは、米ドル/円が中期でもボトムアウトしたという意見も増えてきていますが、果たして、そうでしょうか?
ここで、米ドル/円の推移を…