月: 2018年2月

トランプ政権がまた米ドル安を容認した!? ドル/円は106円台~108円台へレンジ入りか ブログ

トランプ政権がまた米ドル安を容認した!? ドル/円は106円台~108円台へレンジ入りか

■大混乱はいったん、落ち着いたけど… 米国の長期金利の上昇に端を発した金融市場の大混乱は、いったん、落ち着きを見せています。

米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)

NYダウ 日足(出所:Bloomberg)

VIX指数(恐怖指数) 日足(出所:Bloomberg)

 ただ、そこから大幅に回復する気配はあまり見られない状態にあります。

 その背景にあるのは、やはり、世界中が超金融緩和政策からの脱出を順番に展開していく時期にきているという認識が、市場に広がっているからではないかと思います。

 そういう意味においては、まだまだ、市場から不安感が払しょくされることはないだろうと推測できます。

■また米ドル安誘導!? 円安へ向かうムード低下 そんな中で、いくつかのニュースも出てきています。

 まず、米国です。

 トランプ政権は、2月21日(水)に大統領経済報告を発表しました。その中に、「貿易収支の不均衡を是正する1つの重要な手法は為替相場の調整」という記述があります。

 ダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)のときに、ムニューシン米財務長官が同じような発言をしたことで円高が加速し、その後、発言の釈明に追われるということがありました。

【参考記事】

●ファンド勢は米ドル安政策への転換を察知していた!? 今後は神経質な動きに警戒を!(1月25日、今井雅人)

●ムニューシン財務長官のドル安歓迎発言はやっぱり本音? ドル/円は105円目指す過程(2月1日、西原宏一)

1月24日(水)にムニューシン米財務長官が米ドル安容認と受け取れる発言をしたため、為替相場は米ドル安・円高の展開となり、米ドル/円が110円を割り込んだ経緯があったが… (C)Bloomberg/Getty Images

 それが大統領経済報告に書き込まれたということで、今後、またトランプ政権の要人から同様の発言があるのではないかという見方が広がったと思います。

 そういう意味において、混乱が終わったので、これからまた円安へ向かう、というムードが低下してしまっています。

世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)

 2つ目は、EU(欧州連合)です。1月25日(木)に開催された…
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正午のドルは106円後半、上値限定的

[東京 23日 ロイター] - 正午のドルは前日NY市場の午後5時時点とほぼ変わらずの106円後半。実需と見られる向きの買いなどを背景に一時107.00円まで上昇したが、そうした動きが一巡した後は、再び106円後半へ反落した。

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[東京 23日 ロイター] - 麻生太郎財務相は23日の衆院財務金融委員会で、2019年10月に予定される消費税率10%への引き上げに関し「きちんとやらせていただきたい」と述べた。「消費税を上げた首相は皆辞めさせられている。消費税を上げて辞めていないのは安倍首相だけだ」とも語った。

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コラム:アベノミクス相場終焉か、ドル97円も視野=村田雅志氏

[東京 23日] - 今年に入ってから、日米金利差が開いているにもかかわらず、ドル円は上値の重い状態が続いている。日米金利差は、2年債で2.40%、10年債で2.86%と、年初より40ベーシスポイント(bp)ほど拡大(2月22日時点)。一方、ドル円は足元で106円台後半と、年初の112円台後半から6円近く低い水準にある。「日米金利差の拡大=ドル買い・円売り要因」が一般的な考え方だが、現実は逆である。

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前場の日経平均は反発、米金利低下で心理改善 円高は重し

[東京 23日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比77円87銭高の2万1814円31銭となり反発した。米金利低下を背景に前日の米株市場でダウが164ドル高と上昇。VIX指数の低下もあり投資家心理が改善した。上げ幅は一時100円を超えたが、円高基調の為替が重しとなり取引時間中は伸び悩んだ。週末を控えて上値を買う動きは乏しかった。

アングル:日銀の「物価の眼鏡」に歪み、国民の暮らし向きは悪化 News

アングル:日銀の「物価の眼鏡」に歪み、国民の暮らし向きは悪化

[東京 23日 ロイター] - 国民が日々の生活のなかで物価上昇を実感する一方で、日銀の「物価の眼鏡」で見た世界ではインフレが沈静化している。このため、今年も異次元緩和が継続される見込みが高いが、物価の眼鏡を取り換えれば、リアルなインフレの姿が見えてくる。