News 2017-11
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ブログ 上抜けたはずのドル/円が失速した理由は? 難しい局面はポジティブキャリーで対処を!
■円相場は混沌状態。米ドル/円はレンジ相場に ここ1~2週間の動きを見ると、円相場は混沌とした状態に入り込んできてしまっています。
世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
直近の動きで言えば、11月6日(月)に海外の短期投機筋が、114.50円にあった米ドル/円のストップロスの買い注文を狙って買いを仕掛け、その影響で一時114.736円まで上昇しました。
しかし、その後、買いについてくる者が現れず、買い上げた短期筋もあっけなく売り戻してしまい、結局、一気に元の水準まで巻き返してしまいました。
米ドル/円 1時間足(出所:Bloomberg)
米ドル/円は直近高値であった7月11日(火)の114.495円を一瞬だけ上に抜いて、ここで一気に上昇かと市場関係者の期待は高まったものの、その流れが数時間と持たなかったことで、逆に失望感が市場に広がってしまいました。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
その後は、113円台から114円台の中でのレンジ相場に入り込んでしまっています。私自身も上に抜けるかと少し期待をしていたのですが、どうも当面、その可能性は低そうだと考えざるを得ない状況になってきました。
【参考記事】
●ドル/円を取巻く環境はサンドイッチ状態!? トランプ大統領来日へ。北朝鮮の動向注意(11月2日、今井雅人)
■米ドル/円は大きく崩れる可能性は低そうだけど… 米国の長期金利も伸び悩んでいます。
直近の米国債の10年物利回りは2.3%程度で、一時は2.5%を上に抜けていくかと思われましたが、失速してしまっています。
米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
こうした状況も、米ドル/円の頭を押さえ込んでしまっている要因です。
ただ、米ドル/円は113円台半ばより下がってくると、日本の機関投資家のドル買い注文がある程度並んでいるようなので、大きく崩れることも可能性としては低いのではないかと考えています。
【参考記事】
●日経平均2倍以上なのに円安は少しだけ。2002~2007年の市況からヒントが得られる?(11月6日、陳満咲杜)
結局は、方向感のないレンジ相場に入り込んでしまう公算が高まってきてしまったということでしょう。
そんな中、注目は米国の税制改正…
世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
直近の動きで言えば、11月6日(月)に海外の短期投機筋が、114.50円にあった米ドル/円のストップロスの買い注文を狙って買いを仕掛け、その影響で一時114.736円まで上昇しました。
しかし、その後、買いについてくる者が現れず、買い上げた短期筋もあっけなく売り戻してしまい、結局、一気に元の水準まで巻き返してしまいました。
米ドル/円 1時間足(出所:Bloomberg)
米ドル/円は直近高値であった7月11日(火)の114.495円を一瞬だけ上に抜いて、ここで一気に上昇かと市場関係者の期待は高まったものの、その流れが数時間と持たなかったことで、逆に失望感が市場に広がってしまいました。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
その後は、113円台から114円台の中でのレンジ相場に入り込んでしまっています。私自身も上に抜けるかと少し期待をしていたのですが、どうも当面、その可能性は低そうだと考えざるを得ない状況になってきました。
【参考記事】
●ドル/円を取巻く環境はサンドイッチ状態!? トランプ大統領来日へ。北朝鮮の動向注意(11月2日、今井雅人)
■米ドル/円は大きく崩れる可能性は低そうだけど… 米国の長期金利も伸び悩んでいます。
直近の米国債の10年物利回りは2.3%程度で、一時は2.5%を上に抜けていくかと思われましたが、失速してしまっています。
米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)
こうした状況も、米ドル/円の頭を押さえ込んでしまっている要因です。
ただ、米ドル/円は113円台半ばより下がってくると、日本の機関投資家のドル買い注文がある程度並んでいるようなので、大きく崩れることも可能性としては低いのではないかと考えています。
【参考記事】
●日経平均2倍以上なのに円安は少しだけ。2002~2007年の市況からヒントが得られる?(11月6日、陳満咲杜)
結局は、方向感のないレンジ相場に入り込んでしまう公算が高まってきてしまったということでしょう。
そんな中、注目は米国の税制改正…
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ブログ ドル/円は高値更新なら上昇トレンド加速! 今後はクロス円よりドルストレートが狙い目
■株と為替の乖離が続いているが、今後どうなる? 株と為替の「乖離」が続いている。NYダウやS&P500、日経平均が高値更新し続けているが、米ドル全体(ドルインデックス)にしても、米ドル/円にしても伸びきれず、勢いに欠ける。
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
日経平均 日足
(出所:Bloomberg)
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
(※以上のチャート画像は11月9日(木)14時前後にキャプチャしています)
もっとも、米国株と米ドルの関連性はそもそも高くないので、米株高が米ドル高に連動という発想はない。
対照的に、日本株高と円安は連動する傾向が強く、足元の日経平均の強さからすると、米ドル/円の「出遅れ」が一段と目立つと感じる。
そのわけに関しては、前回のコラムで詳説したので、ここでは重複して説明しないが、強調しておきたいのは、株高がホンモノなら、米ドル/円は早晩高値トライし、パフォーマンス上の「乖離」を縮小していく見通しということだ。これはもはや時間の問題だと思う。
【参考記事】
●日経平均2倍以上なのに円安は少しだけ。2002~2007年の市況からヒントが得られる?(2017年11月6日、陳満咲杜)
言い換えれば、株式市場が崩れない限り、米ドル/円もブル(上昇)基調を保ち、あとはスピードの問題。米ドル/円の上昇モメンタムが強くないからといって、円高トレンドに戻るのでは…といった見方は少なくとも目先杞憂である。
ゆえに、米ドル/円に関しては、引き続きロング目線で臨むのが適切であろう。
■米ドル/円が出遅れた理由とは? 米ドル/円の「出遅れ」は、テクニカル要素からみると115円の心理的大台乗せにいったん失敗しているところが大きいが、円のショートポジションが積み上げられ、米ドル/円が上昇するたびに利益確定の売りが出やすい、という側面も大きいだろう。
ファンダメンタルズにおいては、やはり、米税制改革の進捗や米長期金利の水準に影響される。こちらは米ドル/円のみでなく、米ドル全体の頭を押さえ込む要素としてフォローしていく必要がある。
米減税案の中身に関する米与野党の攻防が続いているが、ゴールドマンサックスの予想では来年(2018年)春に成立する確率は65%ほどある。米長期金利(10年国債利回り)は先々週(10月23日~)いったん2.477%まで上昇してからやや反落してきたものの、5月、7月高値のブレイクを果たしただけに、これからも切り返していくと思われる。
したがって、米ドル/円がいったん5月、7月高値を更新したものの、再度反落してきたのは、米長期金利と連動している側面があり、また、米減税案審議のゴタゴタに影響されたことが大きいからと言える。
さらに、トランプ米大統領訪日に伴い、米サイドの円安牽制や北朝鮮挑発の懸念が浮上してきたことも、米ドル/円の頭を押さえ込んでいると言える。
この意味では、米ドル/円が11月6日(月)にいったん5月、7月高値を更新したものの、その後、続かず、軟調な推移に留まっているのも仕方がない。
とはいえ、112円台前半~113円節目前後の…
NYダウ 日足(出所:Bloomberg)
日経平均 日足
(出所:Bloomberg)
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
(※以上のチャート画像は11月9日(木)14時前後にキャプチャしています)
もっとも、米国株と米ドルの関連性はそもそも高くないので、米株高が米ドル高に連動という発想はない。
対照的に、日本株高と円安は連動する傾向が強く、足元の日経平均の強さからすると、米ドル/円の「出遅れ」が一段と目立つと感じる。
そのわけに関しては、前回のコラムで詳説したので、ここでは重複して説明しないが、強調しておきたいのは、株高がホンモノなら、米ドル/円は早晩高値トライし、パフォーマンス上の「乖離」を縮小していく見通しということだ。これはもはや時間の問題だと思う。
【参考記事】
●日経平均2倍以上なのに円安は少しだけ。2002~2007年の市況からヒントが得られる?(2017年11月6日、陳満咲杜)
言い換えれば、株式市場が崩れない限り、米ドル/円もブル(上昇)基調を保ち、あとはスピードの問題。米ドル/円の上昇モメンタムが強くないからといって、円高トレンドに戻るのでは…といった見方は少なくとも目先杞憂である。
ゆえに、米ドル/円に関しては、引き続きロング目線で臨むのが適切であろう。
■米ドル/円が出遅れた理由とは? 米ドル/円の「出遅れ」は、テクニカル要素からみると115円の心理的大台乗せにいったん失敗しているところが大きいが、円のショートポジションが積み上げられ、米ドル/円が上昇するたびに利益確定の売りが出やすい、という側面も大きいだろう。
ファンダメンタルズにおいては、やはり、米税制改革の進捗や米長期金利の水準に影響される。こちらは米ドル/円のみでなく、米ドル全体の頭を押さえ込む要素としてフォローしていく必要がある。
米減税案の中身に関する米与野党の攻防が続いているが、ゴールドマンサックスの予想では来年(2018年)春に成立する確率は65%ほどある。米長期金利(10年国債利回り)は先々週(10月23日~)いったん2.477%まで上昇してからやや反落してきたものの、5月、7月高値のブレイクを果たしただけに、これからも切り返していくと思われる。
したがって、米ドル/円がいったん5月、7月高値を更新したものの、再度反落してきたのは、米長期金利と連動している側面があり、また、米減税案審議のゴタゴタに影響されたことが大きいからと言える。
さらに、トランプ米大統領訪日に伴い、米サイドの円安牽制や北朝鮮挑発の懸念が浮上してきたことも、米ドル/円の頭を押さえ込んでいると言える。
この意味では、米ドル/円が11月6日(月)にいったん5月、7月高値を更新したものの、その後、続かず、軟調な推移に留まっているのも仕方がない。
とはいえ、112円台前半~113円節目前後の…
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