月: 2016年8月

財務省、国債費24兆6174億円に減額へ=17年度概算要求で政府筋 News

財務省、国債費24兆6174億円に減額へ=17年度概算要求で政府筋

[東京 25日 ロイター] - 財務省は、2017年度予算の概算要求で、国債の利払いや償還費用として24兆6174億円を計上する方針を固めた。政府筋が25日明らかにした。前年度の要求額26兆0543億円から1兆4000億円余りの減額となり、予算要求ベースで13年度以来4年ぶりの水準にとどめる。

イエレン講演でトレンド作る発言はない! ダル~い相場展開は長期化の可能性高い ブログ

イエレン講演でトレンド作る発言はない! ダル~い相場展開は長期化の可能性高い

■動かない? 理由は簡単、材料がないからでしょう 金融市場は完全に膠着相場に入ってきました。もはや、「夏枯れ相場」と言うだけでは説明がつかないほどの膠着です。

 今週(8月22日~)は、「お盆休み」明けとあって、市場参加者が完全に戻ってくることから、実需勢をはじめとした活発なフローが期待されていました。

 しかし、為替市場は、米ドル/円では100円を意識した中で極めて狭いレンジ取引を繰り返しているほか、日経平均にいたっては「日銀のETF(上場投資信託)買入れ」を巡る思惑が交錯してしまい、投機筋といった、本来であれば相場の仕掛け役を果たす向きも、そっぽを向いてしまって一向に動意付く兆しが見えてきません。

 理由は簡単、材料がないからでしょう。

米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)

日経平均 日足(出所:株マップ.com)

■ダルい相場展開は長期化する可能性あり 前回のコラムで、もし、相場が円安方向に動くとしたら、こんな要因だと説明し、さらにそれが現実のものとなる可能性は低いことも指摘しました。

【参考記事】

●3つの米ドル上昇要因、いずれもその可能性は低い。当面は米ドル売り戦略で!(8月18日、今井雅人)

 今のところ、その様子に変化はありません。逆に、リスクシナリオによる円高、あるいは株安の展開も今のところ材料難です。

 正直に申し上げて、このダルい相場展開はかなり長期化する可能性が高いと危惧をしているところです。

■米ドル/円の想定レンジは、当面99~102円程度 私自身も、米ドル/円で細かいレンジトレードを続けています。

 こういった膠着感が高まっている時というのは、レンジ設定の水準を間違えさえしなければ、意外と小銭を稼げることが多いので、割り切って、少し考えてみていただければと思います。

 私自身は、当面99~102円程度の中での小動きであるとの見通しの下に、その範囲内でのレンジトレードを続けています。

米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

 さて、材料がなかなか見つからない中で…
米国が新金融政策を模索!? イエレン講演 次第で米利上げシナリオ修正、ドル急落も ブログ

米国が新金融政策を模索!? イエレン講演 次第で米利上げシナリオ修正、ドル急落も

■ジャクソンホールでのイエレン議長の講演に注目 みなさん、こんにちは。

 今週(8月22日~)の為替相場は小動き。

 ボラティリティが低下している要因として、今週(8月22日~)は、まだ夏季休暇から戻っていない市場参加者が多い、ということがまずひとつ挙げられます。

世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)

 しかし、一番の理由は8月25日(木)~27日(土)にジャクソンホールでの経済シンポジウムを控えているため。

【参考記事】

●注目はジャクソンホールでのイエレン発言。米国は次が最後の利上げとなる可能性(8月22日、西原宏一&大橋ひろこ)

ジャクソンホールは米国のワイオミング州にある地名(建物の名称ではない)。写真をみると、非常にきれいで、豊かな自然が広がっているが、イエレン議長はどこで講演をするのだろうか? (C)ullstein bild/Getty Images

 このジャクソンホールの経済シンポジウムが脚光を浴び始めたのが、2010年8月でした。

 2010年8月の同経済シンポジウムで、当時FRB(米連邦準備制度理事会)議長だったバーナンキ氏が、量的緩和(QE)に言及したことがきっかけになっています。

ジャクソンホールでの経済シンポジウムが脚光を浴びるようになったのは2010年8月。当時FRB議長だったバーナンキ氏が量的緩和に言及したことがきっかけだった (C)Bloomberg/Getty Images

 そして今年(2016年)は、8月26日(金)にFRBのイエレン議長が2年ぶりに講演するため、マーケットの注目が集まっているわけです。

■話題となっているサンフランシスコ連銀総裁の論文とは? 今回のイエレン議長の講演でのポイントは、もちろん米利上げに関してのコメント。

 ただし、今回は金融政策の再考(Rethink)という意見も出ているため、単なる金利の上げ下げだけの問題ではなくなってきています。

 そのきっかけとなったのが、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が8月15日(月)に発表した短い論文でした。

 論文の内容は「景気後退に備え、金融政策の枠組みを再考すべきだ」と主張。

 インフレ目標値(2%)の引き上げのほか、物価水準や名目国内総生産(GDP)目標の採用を選択肢に掲げました。

サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が発表した論文を受けて、米国の金融政策を再考すべきとの意見が出てきた (C)Rob Kim/Getty Images Entertainment

 注目すべきは、自然利子率が低い環境下では、新しい金融政策を考えるべきと主張していること。

(※執筆者注:「自然利子率」とはインフレを加速も減速もさせない景気に中立的な均衡実質利子率のこと)

 新しい金融政策を模索しているということは、米金利の上げ下げだけが、今回の講演の焦点ではないということになります。

 つまり、マーケットが描いている米利上げシナリオに不透明感が増すことになります。

 今年(2016年)のジャクソンホールでの経済シンポジウムの…