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米ドル/円反落、その「本音と建前」とは? 浜田教授発言は市場にどんな効果あり?
■米ドル/円反落、その本音と建前とは? 前回のコラムの指摘どおり、米ドル/円は反落してきた。
【参考記事】
●「ヘリマネ相場」再来!? 目先の円安はややオーバー、しばらくは波乱含みの展開に!(2016年9月2日、陳満咲杜)
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
たびたび強調してきたように、思惑に依存する値動きは長続きしないから、米ドル/円の反落は自然な成り行きかと思う。
ただし、相場には人間と同様、建前と本音があり、建前は表で本音は裏だから、なかなか区別できない。なぜなら、表のほうがわかりやすいから、本質的な認識を邪魔してくることもよくある。
今回の米ドル/円の下落は、9月6日(火)の米経済指標が芳しくなかったことで大きく進行したので、理由として「米利上げ観測後退云々」が挙げられた。しかし、よく考えれば、それは建前にすぎず、マーケットの本音はやはり、日銀政策に対する失望感にあるのではないだろうか。
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
実際、米指標の良し悪しは事前に予想できないから、いわゆる「サプライズ」になりやすく、相場の建前に該当する。
これに対して、市場センチメントの方は、繰り返されているうちにパターン化されるとするならば、事前にその変化や相場に対する影響が推測できるから、本音の部分を露呈させることが多い。
今回も然り。9月6日(火)の米ISM非製造業景況指数など米経済指標をまったく予測できなかったとしても、先週(9月2日)のコラムで予測できたように、市場センチメントの変化から米ドル/円の切り返しがいったん頭打ちとなり、また反落してくることは予想できる。
【参考記事】
●「ヘリマネ相場」再来!? 目先の円安はややオーバー、しばらくは波乱含みの展開に!(2016年9月2日、陳満咲杜)
言い換えれば、米ドル/円はもともと反落してくる構造にあった。だから、米指標が芳しくなかったことがきっかけとなり、また、それにより強く反応しただけの話だ。
相場の本音、また、値動きに対する影響に関して、今週月曜日(9月5日)に下記の文章をもって補足していた。本文は以下のとおり:
市場センチメントは風邪のように厄介でまた流行りやすいものだ。最近ドル/円の値動き、市場センチメントに支配される側面が大きく、また変動率を高めてきたと思う。
6月安値98.95は英EU離脱がもたらした過度なリスクオフだったと言えば、7月高値107.50までの反騰、所謂「ヘリマネ」へ過度な期待だったことと解釈される。その延長線で、8月安値99.44までの下落、「日銀政策限界論」がもたらした反動と見れば、足元の「日銀外債購入」観測もかなり怪しい。
そもそも先週末米雇用統計、9月利上げを示唆する内容ではなかったが、ドル/円はその後高値更新、日銀に対する期待が主導しているところが大きいのでは。マーケットはいつも行き過ぎで、市場関係者らはいつも思惑ばかりを膨らませるなら、少なくとも目先またオーバーシュートしている疑いが濃厚だ。
黒田日銀総裁、本日の講演にて、金融政策の限界論に対しては「マイナス金利の深掘りも、『量』の拡大もまだ十分可能」など否定的な考えを改めて示し、「量」・「質」・「金利」の3次元でいずれも拡大が可能とした。また「それ以外のアイデアも議論の俎上(そじょう)からはずすべきではない」と述べたものの、従来の延長線で政策を維持していきたい考えを明らかにしている。だから、今回もサプライズを期待できないかと思う。
何しろ、マーケットは従来の政策の延長だけでは満足しない。円売りを仕掛けていたのがあくまで「それ以外のアイデア」に対する期待だった。だから、今回サプライズばかりか、政策総括後かえって失望させられる公算が大きいでしょう。何しろ、最早黒田氏以外、誰も従来の政策のみで日銀のターゲットを達成できると思っていないから、「押し目買い」というスタンスが再度「戻り売り」スタンスへ途転されてもおかしくなかろう。
その上、従来の政策を延長されても、黒田さんが言うほど「量」・「質」・「金利」の3次元でいずれも拡大する余地が大きくない。マイナス金利にしても、国債購入にしても、副作用を認めた黒田総裁がもう二度とサプライズ演出をできなくなるでしょう。切れるカードのすべてを切れたからだ・・・・・・皮肉にも、氏はかねてから「戦力の逐次投入」を強調していたから、ここで拡大する余地を言ってマーケットに相手にされず、また余計に政策の限界を露呈させる。
ゆえに、市場センチメントと距離を置き、今週だからこそ「日銀政策限界」を警戒しておきたい。市況はいかに。
このように、日銀が9月20日(火)、21日(水)の…
【参考記事】
●「ヘリマネ相場」再来!? 目先の円安はややオーバー、しばらくは波乱含みの展開に!(2016年9月2日、陳満咲杜)
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
たびたび強調してきたように、思惑に依存する値動きは長続きしないから、米ドル/円の反落は自然な成り行きかと思う。
ただし、相場には人間と同様、建前と本音があり、建前は表で本音は裏だから、なかなか区別できない。なぜなら、表のほうがわかりやすいから、本質的な認識を邪魔してくることもよくある。
今回の米ドル/円の下落は、9月6日(火)の米経済指標が芳しくなかったことで大きく進行したので、理由として「米利上げ観測後退云々」が挙げられた。しかし、よく考えれば、それは建前にすぎず、マーケットの本音はやはり、日銀政策に対する失望感にあるのではないだろうか。
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
実際、米指標の良し悪しは事前に予想できないから、いわゆる「サプライズ」になりやすく、相場の建前に該当する。
これに対して、市場センチメントの方は、繰り返されているうちにパターン化されるとするならば、事前にその変化や相場に対する影響が推測できるから、本音の部分を露呈させることが多い。
今回も然り。9月6日(火)の米ISM非製造業景況指数など米経済指標をまったく予測できなかったとしても、先週(9月2日)のコラムで予測できたように、市場センチメントの変化から米ドル/円の切り返しがいったん頭打ちとなり、また反落してくることは予想できる。
【参考記事】
●「ヘリマネ相場」再来!? 目先の円安はややオーバー、しばらくは波乱含みの展開に!(2016年9月2日、陳満咲杜)
言い換えれば、米ドル/円はもともと反落してくる構造にあった。だから、米指標が芳しくなかったことがきっかけとなり、また、それにより強く反応しただけの話だ。
相場の本音、また、値動きに対する影響に関して、今週月曜日(9月5日)に下記の文章をもって補足していた。本文は以下のとおり:
市場センチメントは風邪のように厄介でまた流行りやすいものだ。最近ドル/円の値動き、市場センチメントに支配される側面が大きく、また変動率を高めてきたと思う。
6月安値98.95は英EU離脱がもたらした過度なリスクオフだったと言えば、7月高値107.50までの反騰、所謂「ヘリマネ」へ過度な期待だったことと解釈される。その延長線で、8月安値99.44までの下落、「日銀政策限界論」がもたらした反動と見れば、足元の「日銀外債購入」観測もかなり怪しい。
そもそも先週末米雇用統計、9月利上げを示唆する内容ではなかったが、ドル/円はその後高値更新、日銀に対する期待が主導しているところが大きいのでは。マーケットはいつも行き過ぎで、市場関係者らはいつも思惑ばかりを膨らませるなら、少なくとも目先またオーバーシュートしている疑いが濃厚だ。
黒田日銀総裁、本日の講演にて、金融政策の限界論に対しては「マイナス金利の深掘りも、『量』の拡大もまだ十分可能」など否定的な考えを改めて示し、「量」・「質」・「金利」の3次元でいずれも拡大が可能とした。また「それ以外のアイデアも議論の俎上(そじょう)からはずすべきではない」と述べたものの、従来の延長線で政策を維持していきたい考えを明らかにしている。だから、今回もサプライズを期待できないかと思う。
何しろ、マーケットは従来の政策の延長だけでは満足しない。円売りを仕掛けていたのがあくまで「それ以外のアイデア」に対する期待だった。だから、今回サプライズばかりか、政策総括後かえって失望させられる公算が大きいでしょう。何しろ、最早黒田氏以外、誰も従来の政策のみで日銀のターゲットを達成できると思っていないから、「押し目買い」というスタンスが再度「戻り売り」スタンスへ途転されてもおかしくなかろう。
その上、従来の政策を延長されても、黒田さんが言うほど「量」・「質」・「金利」の3次元でいずれも拡大する余地が大きくない。マイナス金利にしても、国債購入にしても、副作用を認めた黒田総裁がもう二度とサプライズ演出をできなくなるでしょう。切れるカードのすべてを切れたからだ・・・・・・皮肉にも、氏はかねてから「戦力の逐次投入」を強調していたから、ここで拡大する余地を言ってマーケットに相手にされず、また余計に政策の限界を露呈させる。
ゆえに、市場センチメントと距離を置き、今週だからこそ「日銀政策限界」を警戒しておきたい。市況はいかに。
このように、日銀が9月20日(火)、21日(水)の…
Brexitの影響により1年で約67円暴落した ポンド/円が反発! 米ドル/円への影響は?
■今年に入って通貨高を演じてきた「円」と「ユーロ」 みなさん、こんにちは。
過去数年に渡り、為替市場では「通貨安戦争」という言葉が散見されるようになってきました。
代表的な通貨は「日本円」と「ユーロ」。
デフレからの脱却を目指し、「アベノミクス」の御旗のもと、黒田日銀が先導する形で通貨安を実現してきた「日本円」。
米ドル/円 月足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 月足)
そして、ギリシャ危機などのリスクオフ要因から、景気後退を避けるためにドラギECB(欧州中央銀行)の緩和策のもと、続落してきた「ユーロ」。
ユーロ/米ドル 月足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 月足)
これらの通貨は昨年(2015年)までは、中央銀行が先導する形で通貨安(円安・ユーロ安)を実現してきました。
しかし、今年(2016年)に入り、これらの通貨は「中央銀行の緩和策の限界論」も指摘される中、通貨高(円高・ユーロ高)に。
米ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
ユーロ/米ドル 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足)
変わって、今年(2016年)、通貨安政策において最も成功したのが「英ポンド」。
英ポンド/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 週足)
■円高が急速に進行した要因は英ポンド/円の下落 今年(2016年)に入り、円高が急速に進行してきた要因は、日銀の追加緩和の限界論や、上海合意など、さまざまな材料が挙げられますが、最も影響を及ぼしたのが今年(2016年)の主役である英ポンドの下落。
【参考記事】
●微妙な米雇用統計でも9月利上げは濃厚? 織り込み度低く米ドル/円に上昇余地アリ!?(9月5日、西原宏一&大橋ひろこ)
特に対円である「英ポンド/円」の急落です。
昨年(2015年)6月の英ポンド/円は195.88円の高値まで到達。
それ以降は急落に次ぐ急落で、今年(2016年)7月には、128.82円という安値まで売られています。
英ポンド/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 週足)
多くの国が通貨安を志向している環境下、この英ポンド安は…
過去数年に渡り、為替市場では「通貨安戦争」という言葉が散見されるようになってきました。
代表的な通貨は「日本円」と「ユーロ」。
デフレからの脱却を目指し、「アベノミクス」の御旗のもと、黒田日銀が先導する形で通貨安を実現してきた「日本円」。
米ドル/円 月足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 月足)
そして、ギリシャ危機などのリスクオフ要因から、景気後退を避けるためにドラギECB(欧州中央銀行)の緩和策のもと、続落してきた「ユーロ」。
ユーロ/米ドル 月足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 月足)
これらの通貨は昨年(2015年)までは、中央銀行が先導する形で通貨安(円安・ユーロ安)を実現してきました。
しかし、今年(2016年)に入り、これらの通貨は「中央銀行の緩和策の限界論」も指摘される中、通貨高(円高・ユーロ高)に。
米ドル/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
ユーロ/米ドル 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足)
変わって、今年(2016年)、通貨安政策において最も成功したのが「英ポンド」。
英ポンド/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 週足)
■円高が急速に進行した要因は英ポンド/円の下落 今年(2016年)に入り、円高が急速に進行してきた要因は、日銀の追加緩和の限界論や、上海合意など、さまざまな材料が挙げられますが、最も影響を及ぼしたのが今年(2016年)の主役である英ポンドの下落。
【参考記事】
●微妙な米雇用統計でも9月利上げは濃厚? 織り込み度低く米ドル/円に上昇余地アリ!?(9月5日、西原宏一&大橋ひろこ)
特に対円である「英ポンド/円」の急落です。
昨年(2015年)6月の英ポンド/円は195.88円の高値まで到達。
それ以降は急落に次ぐ急落で、今年(2016年)7月には、128.82円という安値まで売られています。
英ポンド/円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 週足)
多くの国が通貨安を志向している環境下、この英ポンド安は…
日銀追加緩和があっても効果は短期的! 若干ドル高・円安になったら絶好の売り場
■9月21日(水)に日銀会合とFOMC 9月21日(水)、この日が今月もっとも注目される日となっています。FOMC(米連邦公開市場委員会)と日銀の金融政策決定会合が、同時開催される日です。
決して、申し合わせて同じ日に開催されるワケではなく、日本ではその前後が敬老の日と秋分の日で祝日となっている関係から、偶然、同じ日になっているのです。
ただ、どちらも今月の会合で、新しい金融政策が決定されるかどうかが注目されているので、結果的に9月21日(水)は非常に重要な日となりました。
■米雇用統計は、まだ市場に利上げ期待が残る結果に まずは、FOMC。
8月26日(金)、米ワイオミング州ジャクソンホールの経済シンポジウムで、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が「ここ数カ月で利上げの環境は整ってきた」という趣旨の発言をしたことで、利上げ期待が高まっていました。
イエレンFRB議長は、これからの経済状況を見て判断することになるとも述べていたので、当然のことながら、経済指標の結果に注目が集まりました。
【参考記事】
●雇用統計後のドル/円は100円割れ!?105円!?下旬の日銀会合次第では95円の可能性も(9月1日、今井雅人)
その中で、先週末9月2日(金)に発表された米雇用統計8月分は、注目の非農業部門雇用者数変化が前月比15.1万人の増加と、予想の18万人増加を下回ってしまいました。
失業率や平均時給も、軒並み予想を下回る弱い数字となりました。
ただ、前月分の数字が2万人上方修正されるなど、極端に悪いワケでもなかったので、まだ市場には利上げ期待は残ることになりました。
米雇用統計(非農業部門雇用者数変化・失業率)(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
■ISM非製造業6年ぶりの低水準! ドル/円101円台前半へ しかし、9月6日(火)に発表されたISM非製造業景況指数の8月分は51.4と、なんと6年ぶりの低水準に終わってしまい、市場に衝撃が走りました。
ISM非製造業景況指数(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
これで一気に利上げムードが後退し、為替市場でも一気に米ドル安が進行しました。米ドル/円も一時104円台にまで上昇していましたが、101円台前半にまで戻ってしまいました。
一目均衡表を見ると、雲の下限で頭を抑えられて、一気に下落するという綺麗な形となっています。
米ドル/円 日足(出所:ヒロセ通商)
次に、日銀です。日銀は…
決して、申し合わせて同じ日に開催されるワケではなく、日本ではその前後が敬老の日と秋分の日で祝日となっている関係から、偶然、同じ日になっているのです。
ただ、どちらも今月の会合で、新しい金融政策が決定されるかどうかが注目されているので、結果的に9月21日(水)は非常に重要な日となりました。
■米雇用統計は、まだ市場に利上げ期待が残る結果に まずは、FOMC。
8月26日(金)、米ワイオミング州ジャクソンホールの経済シンポジウムで、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が「ここ数カ月で利上げの環境は整ってきた」という趣旨の発言をしたことで、利上げ期待が高まっていました。
イエレンFRB議長は、これからの経済状況を見て判断することになるとも述べていたので、当然のことながら、経済指標の結果に注目が集まりました。
【参考記事】
●雇用統計後のドル/円は100円割れ!?105円!?下旬の日銀会合次第では95円の可能性も(9月1日、今井雅人)
その中で、先週末9月2日(金)に発表された米雇用統計8月分は、注目の非農業部門雇用者数変化が前月比15.1万人の増加と、予想の18万人増加を下回ってしまいました。
失業率や平均時給も、軒並み予想を下回る弱い数字となりました。
ただ、前月分の数字が2万人上方修正されるなど、極端に悪いワケでもなかったので、まだ市場には利上げ期待は残ることになりました。
米雇用統計(非農業部門雇用者数変化・失業率)(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
■ISM非製造業6年ぶりの低水準! ドル/円101円台前半へ しかし、9月6日(火)に発表されたISM非製造業景況指数の8月分は51.4と、なんと6年ぶりの低水準に終わってしまい、市場に衝撃が走りました。
ISM非製造業景況指数(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
これで一気に利上げムードが後退し、為替市場でも一気に米ドル安が進行しました。米ドル/円も一時104円台にまで上昇していましたが、101円台前半にまで戻ってしまいました。
一目均衡表を見ると、雲の下限で頭を抑えられて、一気に下落するという綺麗な形となっています。
米ドル/円 日足(出所:ヒロセ通商)
次に、日銀です。日銀は…
豪ドル円スワップポイント=NYダウ配当相当額 この好環境をいかに利用すべきか
NYダウの配当相当額がなかなか良いペースで発生しています。既に豪ドル円スワップポイントと同水準となっていて、貯蓄志向の方にも魅力的な状況となってきています。この好環境の活かし方について考えてみました。くりっく株365 高配当と安定性 私の使い方
往来相場はお任せ ループイフダン 米ドル円両建て
米ドル円の乱高下が続いています。こういう相場を上手に泳いでいくのは裁量トレードでは至難のわざですが、ループイフダンにとっては絶好の稼ぎ場でもあります。しっかりと利益を積み上げて頂きたいものです。アイネットFX ループイフダン+高スワップポイント
米9月利上げの可能性は十分あるが、 米ドル/円の上値は限定的とみる理由とは
■週足ではダブルボトムを完成後、ウェッジを2つ上抜け 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。
週足チャートには、「75.00円-86.00円のボックス相場」を、「赤の破線」で表示している。
米ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
下限は、歴史的最安値の75.32円と断定することもできるので、「75.32円-86.00円のボックス相場」と考えてもOKだ。
2010年半ばから2012年12月末まで2年以上にわたり、このボックス相場が続いた。このボックス相場の上限86.00円を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
その形状を見ると、ダブル・ボトムを完成した、と考える。
米ドル/円は、急上昇して、103円台後半の高値をつけたが、その高値(103.85円)から、93円台にまで大きく急落した。
93円台からは反転し、101円台大きくに急上昇している。
この乱高下で、「緑の破線」で示したように、「三角保ち合い(ウェッジ)」を作った。そして、この「三角保ち合い(ウェッジ)」「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
このウェッジ「緑の破線」を上に抜けたことで発せられた「買いシグナル」に従い、米ドル/円は、大きく上昇した。
103円台後半の高値を更新した時点で、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、この時点では105円台ミドルをつけている。
しかし、105円台ミドルの高値をつけてから、調整局面に入り、米ドル/円は、100円台後半にまで下落した。ただし、100円台後半は、底堅く推移した。
いったん、100円台にまで下落した後の米ドル/円は、102円台ミドル程度を中心レートにした「保ち合い」に推移している。
結果的に、米ドル/円は、「ピンクの破線」で示した新たな「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。
この三角保ち合い(ウェッジ)「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
■2014年10月31日の日銀追加緩和で急騰 そして、従来の高値であった105円台ミドルを上に抜けた。高値を更新したことで、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。
米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この「買いシグナル」に従い、米ドル/円は上昇して、110円台に乗せた。
いったん110円台に乗せた後で、米ドル/円は105円台に急落している。110円台から105円台への急落は、「調整の下落」だった、と考える。
105円台からは反転して上昇気味だったが、一昨年(2014年)の10月31日(金)に、「日銀の追加緩和策」が発表されると、それまでの最高値であった110円台前半を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い大きく上昇して、この時点では121円台後半の高値をつけている(この時の高値は、121.80-85円水準)。
■さらに新たなウェッジを形成し、買いシグナル点灯 121円台後半の高値を付けてからの米ドル/円は、「紫の破線」で示したように、新たな三角保ち合い(ウェッジ)を形成した、と考える。
米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
そして、昨年(2015年)の5月下旬に、高値(122.00円近辺)を明確に更新した時点で、三角保ち合い「紫の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発したと考える。
この「買いシグナル」に従い、昨年(2015年)6月初旬に、高値125.80-85円レベルをつけている。
■最高値更新後は下落に転じる 125円台をつけて最高値を更新した後の米ドル/円は、下落に転じている。
米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
120円台ミドルにまで急落したが、120円台ミドルから反発して125円台を回復し、三角保ち合い(ウェッジ)「紫の破線」のサポート・ラインに支えられている状態だった。
ただし、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込む場合は、「売りシグナル」なので、要注意だと考えていた。
上述のように考えていたところ、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した。
この「売りシグナル」で、パニック気味に116円台前半まで急落したが、116円台前半からは反発急騰して、121円台を回復した。
しかし、その後は、120.00円程度を中心レートに、上下動を繰り返した。
昨年(2015年)11月6日(金)の米国雇用統計をきっかけに、米ドル/円は、121円台から123円台に急上昇している。
2015年12月15日(火)、16日(水)のFOMCの直前は、120円台程度だったが、FOMCで、米国の利上げ開始が発表されてからは、123円台をつけている。
しかし、昨年(2015年)末の相場は、円高気味に推移し、年末のクローズは、120.00円近辺だった。
2015年末の時点では、120.00円がサポート(チャート・ポイント)に…
週足チャートには、「75.00円-86.00円のボックス相場」を、「赤の破線」で表示している。
米ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
下限は、歴史的最安値の75.32円と断定することもできるので、「75.32円-86.00円のボックス相場」と考えてもOKだ。
2010年半ばから2012年12月末まで2年以上にわたり、このボックス相場が続いた。このボックス相場の上限86.00円を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
その形状を見ると、ダブル・ボトムを完成した、と考える。
米ドル/円は、急上昇して、103円台後半の高値をつけたが、その高値(103.85円)から、93円台にまで大きく急落した。
93円台からは反転し、101円台大きくに急上昇している。
この乱高下で、「緑の破線」で示したように、「三角保ち合い(ウェッジ)」を作った。そして、この「三角保ち合い(ウェッジ)」「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
このウェッジ「緑の破線」を上に抜けたことで発せられた「買いシグナル」に従い、米ドル/円は、大きく上昇した。
103円台後半の高値を更新した時点で、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、この時点では105円台ミドルをつけている。
しかし、105円台ミドルの高値をつけてから、調整局面に入り、米ドル/円は、100円台後半にまで下落した。ただし、100円台後半は、底堅く推移した。
いったん、100円台にまで下落した後の米ドル/円は、102円台ミドル程度を中心レートにした「保ち合い」に推移している。
結果的に、米ドル/円は、「ピンクの破線」で示した新たな「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。
この三角保ち合い(ウェッジ)「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
■2014年10月31日の日銀追加緩和で急騰 そして、従来の高値であった105円台ミドルを上に抜けた。高値を更新したことで、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。
米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
この「買いシグナル」に従い、米ドル/円は上昇して、110円台に乗せた。
いったん110円台に乗せた後で、米ドル/円は105円台に急落している。110円台から105円台への急落は、「調整の下落」だった、と考える。
105円台からは反転して上昇気味だったが、一昨年(2014年)の10月31日(金)に、「日銀の追加緩和策」が発表されると、それまでの最高値であった110円台前半を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い大きく上昇して、この時点では121円台後半の高値をつけている(この時の高値は、121.80-85円水準)。
■さらに新たなウェッジを形成し、買いシグナル点灯 121円台後半の高値を付けてからの米ドル/円は、「紫の破線」で示したように、新たな三角保ち合い(ウェッジ)を形成した、と考える。
米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
そして、昨年(2015年)の5月下旬に、高値(122.00円近辺)を明確に更新した時点で、三角保ち合い「紫の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発したと考える。
この「買いシグナル」に従い、昨年(2015年)6月初旬に、高値125.80-85円レベルをつけている。
■最高値更新後は下落に転じる 125円台をつけて最高値を更新した後の米ドル/円は、下落に転じている。
米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
120円台ミドルにまで急落したが、120円台ミドルから反発して125円台を回復し、三角保ち合い(ウェッジ)「紫の破線」のサポート・ラインに支えられている状態だった。
ただし、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込む場合は、「売りシグナル」なので、要注意だと考えていた。
上述のように考えていたところ、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した。
この「売りシグナル」で、パニック気味に116円台前半まで急落したが、116円台前半からは反発急騰して、121円台を回復した。
しかし、その後は、120.00円程度を中心レートに、上下動を繰り返した。
昨年(2015年)11月6日(金)の米国雇用統計をきっかけに、米ドル/円は、121円台から123円台に急上昇している。
2015年12月15日(火)、16日(水)のFOMCの直前は、120円台程度だったが、FOMCで、米国の利上げ開始が発表されてからは、123円台をつけている。
しかし、昨年(2015年)末の相場は、円高気味に推移し、年末のクローズは、120.00円近辺だった。
2015年末の時点では、120.00円がサポート(チャート・ポイント)に…
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