今日のテクニカル見通し:ユーロ/ドル

ユーロ/ドル相場は、25日に今月高値を更新すると、本日朝に1.1960ドル目前まで一段高となっています。1.16ドル台で下ヒゲを連発したことで下げ一服感が漂う中、ローソク足がボリンジャーバンド+2シグマを押し上げており、上昇トレンドが再開した可能性があります。本日高値を更新すると、1.20ドルの大台が否応なく注目されるでしょう。

ただ、1.20ドルは2015年1月に割ってから一度もつけておらず、それなりにオプションに絡んだ攻防が予想されます。また、現時点では下方向(1.19ドルちょうど前後から1.15ドルあたり)に断続的にオプションバリアが観測されており、1.19ドルを割り込んだ場合に下げが加速する恐れがあるという、予想外の展開にも備える必要がありそうです。


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(上記ユーロ/ドル日足の外貨ネクストネオのチャートは8/28の10:59現在)

○上値目処
ローソク足がバンド+2シグマを押し上げたことで上昇トレンドが発生した可能性がある中、現時点での本日高値(1.19594ドル)を突破すると、いよいよ1.20ドルの大台が焦点となるでしょう。ちょうど、日足上に窓が開いており(15年1/5高値1.19762ドル-15年1/2安値1.19999ドル)、攻防の分岐点になりやすいと見ます。現在が14年高値-17年安値の下落幅に対する戻り具合を確かめる局面にあるとするならば、1.20ドル突破後は、前述の下げ幅の下げ幅の38.2%戻し(1.21663ドル)に向けた一段高も考えられます。

○下値目処
ローソク足がボリンジャーバンド+2シグマ(1.19116ドル)から脱落する時があれば、調整局面入りの手がかりとなる可能性があります。加えて、6日線(1.18386ドル)や20日線(1.17999ドル)で下げ止まらないようならば、下押す可能性が高まりそうです。その場合は、8/17に付けた直近安値(1.16621ドル)や、週足の一目均衡表の転換線(1.16359ドル)が位置する1.16ドル台半ばに注目です。

○上値目処
1.19594ドル(現時点での、8/28高値)
1.19762ドル(15年1/5高値)
1.19999ドル(15年1/2安値)
1.20420ドル(12年7月安値)
1.21663ドル(14年5月高値1.39933ドル-17年1月安値1.03392ドルの下げ幅1/2戻し)
1.22905ドル(12年7月安値1.20420ドル-14年5月高値1.39933ドルの上げ幅を、17年1月安値1.03392ドルに加えた値)

○下値目処
1.19116ドル(ボリンジャーバンド+2シグマ)
1.18792ドル(月足の一目均衡表の雲下限)
1.18740ドル(10年6月安値)
1.18459ドル(8/11高値)
1.18386ドル(6日線)
1.18108ドル(日足の一目均衡表の転換線)
1.17999ドル(20日線)
1.17860ドル(日足の一目均衡表の基準線)
1.17351ドル(14年5月高値1.39933ドル-17年1月安値1.03392ドルの下げ幅38.2%戻し)
1.17127ドル(15年8月高値)
1.16882ドル(ボリンジャーバンド-2シグマ)
1.16621ドル(8/17安値)
1.16359ドル(週足の一目均衡表の転換線)
1.16160ドル(16年5月高値)

参照元:外為どっとコム総合研究所

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