クロス円の「調整の調整」は短命に終わる。 山高ければ谷深し。本格的な上げはない!?
2020-10-01
【参考記事】
●米ドル/円の104~106円を想定したレンジ取引が一番いいか。相場が崩れた理由は?(9月24日、今井雅人)
米国の株式市場などが落ち着いてきたこともあって、クロス円はそれまでの下落を、やや修正する方向に動いています。
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
■崩れたのは、それまでの上昇が安易だったから これを、どう考えればよいかということですが、単純に言えば、それまでの下落がやりすぎで、かつ、スピードも速すぎたので、その調整が起きているということだと思います。
もともと、どうして、クロス円がこれほど崩れてしまったか、ということなのですが、それは、それまでの上昇が、やや安易だったということなのだと思います。
世界的にどの国も、お金をじゃぶじゃぶに世の中にばら撒いている影響で、本当は、新型コロナウイルスの影響で、株価は下落していなければおかしいにも関わらず、異常に強くなってきていたという状態がありました。
NYダウ 日足(出所:TradingView)
それを受けて、外国為替市場でも、円安が続いてきたということなのですが、この円売りが、やや安易すぎたということ。そういう状況で、株式市場が、やや崩れたりすると、ややパニック的に円買いをする動きが出てしまった、ということだと思います。
世界の通貨VS円 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 週足)
■落ちる場所が高いほど、スピードは速くなる しかし、投げ売りというのは、ときにスピードを上げすぎてしまうものです。私は、これは自然界の重力の影響だと、いつも考えています。
地球上には重力があるために、物は上から落ちます。落ちる場所が高ければ高いほど、落ちるスピードは速くなります。高いところから人間が落ちれば、死んでしまいます。だから、落ちることに対して、本能的に恐怖感を覚えます。「落ちぶれる」ということに、不安や恐怖を覚えるのも同様です。
ですから、相場に関しても、落ちていく相場には、本能的に恐怖感を覚えてしまいます。よく、「山高ければ谷深し」と言いますが、それまでに相場が上がっていればいるほど、落ちる幅も大きくなります。
また、相場の世界では昔から、「上げ100日下げ3日」とも言いますが、やはり、下げのほうが速いということは、昔の人も感じていたようです。
少し、話が横にそれてしまったので、本題に戻りましょう。ここからですが…