勝率90%をどう評価するか? NYダウー日経225サヤ取りの特徴その2;利益の確実さと現実
2020-06-29
サヤ取りは儲かるといろんなところで書かれています。でも、利益が伴っているものは少ないという現実もあります。サヤ取りの勝率・利益というのは、どのような形になるのか。私の2017年からの売買記録などとともに、その辺をまとめてみました。特徴その2:利益は少なくとも確実である。サヤ取り、2つ目の特徴は「利益は少なくとも確実である」です。教科書本ではこう書かれています。サヤ取りは、絶対に投機的売買ではないのだから、事業としても成り立つのだ。~株式サヤ取り教室(栗山浩著)よりここで絶対に誤解してはいけないのは、投資の基本原則です。「何事も絶対はない。」 おうおう、またケチつけているのか! そうじゃないんです。先生の書きたいことは、「サヤ取りを続けていけば自然に利益が積み上がっていくようになる」ということです。1回1回の売買で必ず利益が出るようになることを保証するものではありません。私もそうだったのですが、初めてこの本を読んだ方は、この辺を誤解してしまいやすいという気がします。「この本を買った。明日から毎回利益が出せるぞ!」そんな気持ちになりやすいのです。この本でも、途中部分でこう書かれています。 このサヤ取りにおいても、「事前に正しい知識」「最低のノウハウ」を知り、必要な準備と基礎の勉強絵をきちんとするならば、結果は自ずと違ってくる。承知していただかなければならないことは、本書を読みさえすれば直ちに「絶対に利益が取れる」と、安易に考えないでいただきたいということである。この言葉だけでは、利益の出方、利益が出やすいかどうかはよくわからないですよね。この辺は、これまでの私の売買記録を振り返ってみて判断して頂くのが良いかなと思います。サヤ取り 利益が出やすさの現実NYダウー日経225サヤ取りは2017年から始めています。2020年6月までの売買回数は77回になっています。その売買を勝ち負けで分類するとこうなりました。70勝7敗・・・勝率としては90.9%です。補足:計算基準1回の売買⇒両建て仕掛け⇒決済:ここまでを売買1回とカウント(分割売買でのポジション増減も含む)勝率自体はかなり良い感じですよね。この中には、薄利利益で短期売買実験をした時期などもあります。現在は「短期売買」と「長期売買」を意識して分けています。2年前と比べると、売買回数自体は相当減っています。2020年に限っていけば、1月~6月までの売買回数は5回です。NYダウー日経225サヤ取り 2020年ここまでの成績4勝1敗⇒勝率80%利益額:994,636円2020年運用資金 8,353,476円利益率 11.91%これが、ここまでの2020年成績です。ちなみに、1回の損きりはこれです。参考記事:-210円(悲) 利益にこだわらず損きりを選んだ理由 おい、もうちょっと頑張れば利益だったろ!踏ん張れよ! いえいえ、これでいいんです。「もうちょっと頑張れば利益」という気持ちでいたら戻ってこなくて大損になることもありますからね。ちなみに、2020年は短期ぎみのサヤ変動に対応するため売買枚数は少な目にしています。なので、利益率的にはいつもよりは少な目です。ただ、損きりとなることは少なく、自分なりに手堅い売買ができていると思っています。無論、いつも順調にいく訳でもありません。大損したのはなぜか先程の記事で「年度別の利益」も確認してみて下さい。2019年はー1,465,652円と大きなマイナスになっていますね。この損失の原因は「ルール違反」です。「サヤ取りだから儲かるわけではない」と前にも書きましたが、その通りなんです。どの運用法もそうですが、「やってはいけない事」をやれば大きな代償を払うことになります。私も2019年に大きな代償を払っているという訳です。まとめサヤ取りは、ルールと基本事項を守ってやっていけば、手堅く利益をだしていけるようになります。何もせずに明日から利益が出せる運用法ではありません。
参照元:お気楽FX 相場生活入門編