FXオプションを使い始めてFXの成績も良くなる?・・そう感じる根拠と理由

FXオプションを使っていることで、FXの裁量トレードの成績も良くなってきたと感じることがあります。例えば・・・利益の出方がよくなってきている。今まで損きりできずに放置していたポジションの処理もできるようになっている。などなど、自分の売買記録である玉帳(ギョクチョウ)を振り返ってみて、実感している部分です。2年前まで、私のFXポジションは「買い」に大きく偏っていました。買いであればスワップポイントが受け取れるということが一番大きな理由でした。それ故、「ここは売り」と感じるときがあっても「まあ、ここは我慢して耐え抜こう」と考えるのが普通でした。いまさらながら気づいたのですが、FXではスワップポイントの存在により相場観が歪められているときが往々にしてあります。それが、FXオプションを使い始めて取れてきたように感じるのです。魅力的すぎるスワップポイントの弊害もしかすると、投資家にとってFXオプションを使う一番大きなメリットはここなのかもしれません。FXオプションを通じて裁量トレードの成績がよくなるのであれば、運用成績全体の底上げに通じるからです。ただ、私だけの効果かもしれませんし、個人差もあるかもしれない部分です。その辺を含んでお読みくださいませ。FXオプションで米ドル円下げ相場攻略が楽になった「FXオプションでは、米ドル円などで下げ相場攻めが気楽にできる」FXでは大きな存在となっているスワップポイントがFXオプションにはありません。日々のマイナススワップポイントは心理的に大きな負担になります。これは、FXの売買では「相場観を歪めてしまう弊害」に繋がる部分があります。スワップポイントが大きい通貨ほど、「スワップポイント受取ポジションが基本」という運用スタイルになりやすいからです。純粋に「下げそうだ」と思っていても・・・・「短期的には下げそうだ。でも、長期的には上げるだろう」・・・という見通しになり、「買い方針変更なし」という結論になっていたりします。「下げそうだ」と思っても「我慢しよう。スワップポイントがあるじゃないか」という気持ちになりやすいのです。高金利通貨ペアのチャートを素直にみると、「これは長期的には売りだろう」と感じるものがいくつもあります。それでも、高スワップポイントが魅力的すぎるために、ポジションが買いに偏っていきます。つまり、こんな感じです。スワップポイントが影響する売買判断の流れ「スワップポイント受取ポジションが原則」⇒「売買判断」売買判断のもともとの部分が「スワップポイント受取ポジション」なので、この流れで「マイナススワップポイントポジションを持つ」という決断は、なかなか出てきません。そして、どうしても暴落相場などにはとても弱い傾向があります。「スワップポイントは、魅力的すぎるが故に純粋な相場観を歪めやすい」こう感じている方は、私だけではないと思います。FXオプションには、こういう弊害は少なくなります。 全然ない・・・じゃないの? 少しはあるんです。FXオプションのプレミアムには「金利」も加味されているからです。FXオプションで売買するプレミアムにも「金利」は含まれいて、コールオプションとプットオプションのプレミアム値形成に確実に影響を与えています。それでも、下げ相場攻めが気楽にできる大きな理由はFXオプションの売買の仕組みにあります。上げ相場でも下げ相場でも、「プレミアム受側」「プレミアム支払側」のどちらかを選んで売買ができます。すでに書きましたが「プレミアム受取側」で「スワップポイント受取のような形で攻めることもできます。この方法が「上げ相場」でも「下げ相場」でも使えてしまうので、純粋な相場観で勝負ができます。この部分、米ドル円下げ相場を攻める事例でもう少し説明させていただきます。米ドル円下げ相場の攻め方下げ相場で利益となる米ドル円売りポジションは、どこのFX口座でもマイナススワップポイントになるポジションです。スワップポイントを意識する投資家は、「米ドル円売りポジション」を仕掛けることは少ないですよね。FXオプションでは、状況が違ってきます。2種類の攻め方があり、それぞれ「損失限定」とか「利益限定」などの性質があります。ちょっと、復習してみましょう。復習:2種類の下げ相場の攻め方FXオプションでは、下げ相場で利益を出せるポジションは2種類あります。コールオプション売りプットオプション買い下げ相場をマイナススワップポイントを気にせずに責められる米ドル円2020年3月12日の権利行使期日4月22日で米ドル円レート103.63円時のものです。ここで、「下げ相場狙いのポジションを薄赤色部分で作った」とすると、以下のようになります。左側がコールオプション売り・右側がプットオプション買いです。左側:コールオプション売り通貨ペア:米ドル円権利行使価格103.50円プレミアム受取:2.49510万通貨でプレミアム249,500円受取損益分岐点:103.50+2.495=105.995円コールオプション売りですので、「下げ相場で利益・上げ相場で損失」で「利益限定・損失限定なし」という性質を持ちます。この場合、最初に受け取った249,500円が最大利益になります。4月22日の権利行使日に米ドル円が103.50円以下であればプレミアム価値はゼロになるので、この受取額の満額利益が確定します。103.50円以上に上昇しても。損益分岐点の105.995円までであれば最終利益を確保できます。損失は限定されていないものの、比較的勝ちやすいポジションです。下げ相場を気楽に攻めたいときに、一番向いています。右側:プットオプション買い通貨ペア:米ドル円権利行使価格103.50円プレミアム支払:2.90810万通貨でプレミアム290,800円支払損益分岐点:103.50-2.908=100.592円プットオプション買いですので、「下げ相場で利益・上げ相場で損失」で「利益限定なし・損失限定」という性質を持ちます。下げ相場で利益はコールオプション売りと同じです。でも、「利益限定なし」なので、大きな下げ相場で大きな利益を出すことができます。最初に、290,800円支払うものの、これが必要資金+最大損失です。このプレミアム代金を回収して利益となる水準が損益分岐点です。慣れてくると、なかなか快適なポジションです。まあ・・・最終損失になりやすいので、その時は辛いんですけどね。この2種類のポジション、どちらも「下げ相場で利益」で「マイナススワップポイント」はありません。使い分け方は、投資家のリスクの取り方や相場の見通しで違ってきます。「相場の崩れが大きそうかどうか」崩れが大きいと感じる時はプットオプション買い、それほど大きく崩れないと感じる時はコールオプション売りです。あるいは・・・・「プレミアム受取側でいくかどうか」コールオプション売りは、利益額は少ないものの、最初にプレミアム受取ができて、勝ちやすい傾向があります。これに対してプットオプション買いは、大きな利益を出せる可能性はあるものの、最初にプレミアム代金を支払うだけでなく、最終利益も出しにくい傾向があります。これらの特徴を考慮しながら使うポジションを決めます。いずれにしても、「米ドル円が下げそうだ」という相場観に沿った攻め方になります。当然ですが、FXの売りポジションは、マイナススワップポイント分を考慮すれば、売値よりも下がらないと利益にはなりません。FXオプションでは、その辺は投資家のニーズで決められます。コールオプション売りであれば、売値よりも下がらずとも利益にできるからです。「大きく下げそうにはないが、しばらくは往来相場気味で弱そうだ。」そんな微妙な時期にも、FXオプションは合わせていけます。まあ、コールオプション売りについては、大きな下げになると「利益を取り損ねた」という気持ちになることもありますけどね。純粋な売買判断が磨かれる効果FXオプションに慣れてくると、相場の見方が純粋なものになってくる気がします。「売り」でも「買い」でも、自分に合った攻め方ができるので、相場観を縛られなくなるためです。今までの・・・「スワップポイント受取ポジションが原則」⇒「売買判断」・・・という流れから「売買判断」⇒「プレミアム受取側にするか支払側にするか決める」こんな風に変化しいる感じなのです。。「上げ相場」でも「下げ相場」でもプレミアム受取側になれるので、売買をどちらかにこだわる必要はなくなります。私自身、昨年くらいから豪ドル円や米ドル円で「下げ相場」を攻めることが出来るようになってきています。いままでは「買い中心」で「売りからの攻め」はなかなかできなかったのです。これ、FXオプションで下げ相場を攻めるのに慣れてきた効果かもしれませんね。

参照元:お気楽FX 相場生活入門編

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