新型コロナが猛威振るう中、なぜ株は好調? 豪ドルが影響を織り込む一方でユーロは…

■新型コロナウイルスが猛威を振るうも、株は好調 みなさん、こんにちは。
 新型コロナウイルスの感染は中国のみならず、海外へもあっという間に拡大。経済への打撃は、計り知れないものがあります。
 たとえば日本では、通常、観光客で賑わう銀座、京都、札幌といった主要観光地の観光客が、新型コロナウイルス感染拡大の報道で激減。
新型肺炎が日本企業の業績直撃、インバウンド銘柄が利益計画下方修正
新型コロナウイルスの感染拡大の影響が、日本企業の業績にも及んできた。31日に決算を発表した化粧品メーカーのコーセーや大手百貨店を傘下に持つ三越伊勢丹ホールディングスなど中国人観光客のインバウンド需要で恩恵を受けている企業が利益予想を下方修正した。
出所:Bloomberg
 こうした環境下、通常、日本株はあっさり値を下げるのですが、本稿執筆時点の日経平均は2万4000円というレジスタンスブレイクをうかがう展開。
日経平均 日足(出所:Bloomberg)
 米国株も、S&P500やナスダック総合指数が史上最高値を更新しています。
S&P500 日足(出所:Bloomberg)
ナスダック総合指数 日足(出所:Bloomberg)
 これは、当局がマーケットに介在しているため。
 米国株は隠れQE(量的緩和策)、日本株はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による株買い、上海総合指数は中国政府による資金供給といったように、当局による介入が株を支えていると想定しています。
上海総合指数 日足(出所:Bloomberg)
 この一連の当局の介入効果がいつまで続くのか? というのが、相場のひとつのポイント。
 ただ、為替市場では…

参照元:ザイFX! 西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です