原油サヤ取り 過去20年のサヤ変動から見えること

先日より、原油ーガソリンー灯油サヤ取りの場帳記入を始めています。それと同時に、サヤ取り売買をしていくための基礎情報も集めているところです。でも、商品先物でのサヤ取りは歴史があるせいか、資料はネット上に結構転がっています。基礎情報として重要な役割を持つ「過去のサヤ変動状況」も比較的簡単にみつかりました。2002年からのサヤ変動推移約20年(本当は18年だけど・・・無理やり四捨五入)のグラフをみつけたのでご紹介します。資料を提供しているのは、商品先物大手北辰商品さんです。「ガソリンー原油」「灯油ー原油」「ガソリンー灯油」の3銘柄それぞれの2002年1月~2020年1月までのサヤ変動グラフです。それぞれ面白い動きをしています。ガソリンー原油 サヤ変動グラフ上段のグラフが、ガソリンと原油の月足折れ線グラフです、。下段が、その価格差(サヤ)をグラフにしてものです。サヤ変動を大きな目でみると、「周期性のある時期」と「周期性のない時期」に大きく分かれます。周期性とは、「3カ月上げて・3カ月下げる」のような波が定期的に発生しているような状況をいいます。ガソリンー原油の周期性のある時期・ない時期周期性のない時期:2005年~2010年周期性のある時期:それ以外の時期2005年から2010年は、原油相場がそれまでの数倍に暴騰して数分の1に暴落するという大相場を演じた時期です。こういう「荒れに荒れた時期」は、サヤも乱れていますがそれ以外の時期は、周期性のあるような動きをしています。大きくみた感じですが、「1年でサヤの縮小とサヤ拡大をこなす」ような流れです。6か月周期くらいを目安にポジションを乗せていくと良いのかもしれないという気がします。次に「灯油ー原油」です。灯油ー原油 サヤ変動グラフ灯油ー原油は、先程の「ガソリンー原油」よりもさらに周期的に拡大・縮小を繰り返している感じがします。2005年~2010年の暴騰暴落時期でも、サヤが拡大・縮小して波を形成しています。波の変動幅は大きいので、ポジションの乗せ方は難しいのですが、面白そうですね。最後に、「ガソリンー灯油」です。ガソリンー灯油 サヤ変動グラフパッとみた感じですが、下段のサヤ変動の波が良い感じですね。半年くらいですが、サヤ拡大⇒サヤ縮小⇒サヤ拡大が規則的に発生している感じです。これだけ見ていると、すぐにポジションを乗せたくなります。でも、売買はまだですよ。周期性の活用についてこういうグラフで「良さそう」と飛びついてもうまくいかないことが多いものです。それは、「見た目」と「実際の中身」が違ってくることがあるからです。これは「相性」のようなところもあります。人間と同じですね。一見付き合いやすそうでも、実際に付き合ってみると合わなかったりすることってありますよね。サヤ取りも同じで、うまくサヤ変動の波に乗れるかどうかは実際の売買で確認するしかありません。数か月後に上手に波に乗るためにも、日々の場帳記入をきっちりと続けていきます。

参照元:お気楽FX 相場生活入門編

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