【FXオプション+FX 運用資金目安】・・・「リスク管理のための保有数量基準」の考え方と具体例

前回は、運用通貨選びでした。今回は運用資金目安です。リスクを取り過ぎないための適切な運用資金ルールです。ここでの大きなパイントは2つです。1万通貨あたりの運用資金をどれくらい準備すべきか保有数量をみる基準はどうするのか。保有数量は、「リスク管理のための保有数量基準」で最大ポジション数量をみていきます。逆境相場になったときに「利益を伸ばす」「持ちこたえる」両方で重要となる部分です。では、はじめさせていただきます。運用資金目安結論から書くと、「FXの米ドル円買いポジション+プットオプション売り」の合計数量で運用資金に対するポジション数量が適切な範囲かどうかを判断します。この基準をここでは、「リスク管理のための保有数量基準」と呼んでいます。2019年12月現在、この基準で1万通貨につき30万円目安でやっています。例:運用資金300万円で10万通貨まで私の運用規模はこんな感じです。私の運用規模運用資金1200万円最大ポジション数量40万通貨米ドル円1万通貨の必要証拠金は約4.4万円ですので、1万通貨30万円は、「米ドル円下落25円規模の下落までは何もしなくても持ちこたえられる」余裕があります。仮に30円規模の下落となっても、FXオプションとの組み合わせで、強制ロスカットされない運用を維持していくつもりです。本当にできるかどうかは、その時にならないとわからないので、この辺は実際の運用でお見せするしかない部分です。30円規模の円高相場できっちり戦うためにも、10円・20円規模の円高相場でポジションが含み損に耐え切れずに破綻しないための備えは大切です。「リスク管理のための保有数量」の考え方は、「万が一のときに大損」しないためにとても重要な部分となります。この辺をうやむやにしておくと、大きな下げ相場などで「いつの間にかポジションが消えていた」なんて事態が起こりかねません。「リスク管理のための保有数量基準」について、もう少し詳しく説明させていただきます。「リスク管理のための保有数量基準」について保有数量を意識するのは、「大きな下落相場到来時のためのリスク管理」のためです。FXであれば、1万通貨で30万円の資金を用意すれば、25円規模までは耐えられるという計算は容易にできます。でも、FXオプションだとポジションによって「損失限定」とか「損失限定なし」など、いろいろあるのでわかりにくくなりがちです。なので、万が一の時に混乱したりしないように、保有数量の基準をしっかりと決めておく必要があるんです。これが、「リスク管理のための保有数量基準」という考え方を作った一番の理由です。基準に含むもの・含まないものまず、米ドル円買いポジションと同等の「上げ相場利益・下げ相場損失」の性質を持つFXオプションポジションは2つあります。米ドル円買いポジションと同等の性質を持つFXオプションコールオプション買いプットオプション売りこの2つのうち、「コールオプション買い」は損失限定のポジションで、「プットオプション売り」は下げ相場で損失が大きくなる可能性のあるポジションです。コールオプション買い・・・損失限定プットオプション売り・・損失限定なし両方とも、「米ドル円下げで損失となるポジション」なのですが、実際に大きな下げ相場となったときには損失の金額が全然違ってきます。大きな下げ相場となった場合でも、「損失限定」のコールオプション買いは損失が増える心配がないので、「リスク管理のための保有数量」には含まなくてよいと考えています。つまり、こうなります。リスク管理のための保有数量に含むもの・含まないものFXの米ドル円買いポジション・・保有数量含むコールオプション買い・・保有数量含まないプットオプション売り・・保有数量含む具体的な数字でどうなるか、計算してみましょう。リスク管理のための保有数量 具体的な計算例運用資金などは私の現有資金でいきます。計算のための運用規模運用通貨:米ドル円運用資金:1200万円保有数量:1200÷30万円=40万通貨この運用規模でこういうポジションを持っていたとしましょう。ケース1FX:米ドル円買いポジション20万通貨コールオプション買い 30万通貨プットオプション売り 20万通貨単純に合計すれば、20+30+20=70万通貨になります。でも、先程の基準でみると「コールオプション30万通貨」はリスク管理のための保有数量に含めなくてもよいので、外して計算します。ケース1:リスク管理のための保有数量計算FX:米ドル円買いポジション20万通貨・・・対象コールオプション買い 30万通貨・・・対象外プットオプション売り 20万通貨・・・対象計算:20万+20万=40万通貨ケース1は、「リスク管理のための保有数量」40万通貨の範囲内のポジションということになります。次の「ケース2」はどうなるでしょう。ケース2FX:米ドル円買いポジション20万通貨コールオプション買い 20万通貨プットオプション売り 30万通貨合計70万通貨という状況は同じです。先程のケース1とは、「コールオプション買い数量」と「プットオプション売り数量」が反対になっただけです。先程と同様の計算をするとこうなります。ケース2:リスク管理のための保有数量計算FX:米ドル円買いポジション20万通貨・・・対象コールオプション買い 20万通貨・・・対象外プットオプション売り 30万通貨・・・対象計算:20万+30万=50万通貨この場合「リスク管理のための保有数量」は、50万通貨になり40万通貨をオーバーしています。私の現状ルールでは、「リスクを取り過ぎている」という判断になり、ポジションを減らす等の措置を取ることになります。大きな円安の後が要注意2019年12月現在、米ドル円は109円中ごろにあります。現在の為替水準であれば、ここから25円程度の円高でも持ちこたえられるくらいの資金配分で良いと思います。注意すべきは、「大きな円安の後」です。今後の為替変動で、米ドル円が大きく上昇すれば大きく下落するリスクも高まりがちになります。そうなってくると、25円下落を考慮しても危ういという状況もあり得るかもしれません。この辺は、今後の運用で検討していきます。

参照元:お気楽FX 相場生活入門編

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