今、市場が注目するの4つ材料を総点検! 英首相の飛び道具で英ポンドは再び暴落!?
2019-09-19
【参考記事】
●ECB後のユーロ安が一時的だった要因と、ここからの円安に否定的な見方をするワケ(9月13日、今井雅人)
しかし、円安や英ポンド高から反転しているわけではなく、方向感のないレンジに入り込んでいます。
世界の通貨VS円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
英ポンド/米ドル 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 4時間足)
ポジション調整は終わったものの、「さて、それからどうしたものか」と、市場が迷っているということを示しているのだと思います。
■日米貿易交渉は合意へ。円高リスクは後退 そこで、今、注目の材料を、もう一度整理してみることにします。
まず、日米の貿易交渉は、うまくまとまりそうな状況です。
今のところの情報では、10月には合意の協定が調印される予定です。おそらく、日本がかなり大量の兵器を米国から買う約束をしたことが、功を奏したのではないかと思います。
日米の貿易交渉は、10月には合意の協定が調印される予定とのこと。日本が米国からの兵器大量購入を約束したことが功を奏したと、今井氏は推測している。写真は2018年4月の日米首脳会談時のもの (C)Joe Raedle/Getty Images
これで、この問題に関しての円高リスクは、ほぼなくなったと考えていいかと思います。
■米中次官級協議開始へ。注意すべきはトランプ大統領!? 次に、米中貿易交渉の行方です。
先週(9月9日)の段階から、特段、進展はありませんが、両国の次官級の協議が9月19日(木)から始まります。あるとすれば、一部だけの暫定合意に収まる可能性でしょう。
これに関しては、すでに市場はかなり、織り込んだのではないかと思います。
しかし、トランプ米大統領のことですので、いつ、何があるかは予断を許さない状況であることは、言うまでもありません。引き続き、交渉の行方には、よく注意をしておく必要があるでしょう。
【参考記事】
●円高になりやすいのは自明の理。ドル/円の106円台半ばあたりは、良い売りレベルか(8月29日、今井雅人)
●市場を膠着させている4つの「摩擦」とは? 英ポンドはブレグジット後の最安値更新も!?(8月22日、今井雅人)
米中の次官級貿易協議は9月19日(木)から開始される。今井氏はトランプ米大統領のこれまでの言動を踏まえると、いつ、何があるか予断を許さない状況であることは、言うまでもないと指摘。写真は2019年6月に開催された大阪G20時のもの (C)Visual China Group/Getty Images
3番目は、各国の金融政策です…