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トレーダブル無料アプリ channeler(チャネラー) 半自動売買 トラリピ風設定が可能
マネックス証券トレーダブルに半自動売買用アプリが登場しています。設定しておけば自動的に売買をしてくれるタイプで、往来相場で有効に使えそうなので紹介させていただきます。マネックス証券 tradable(トレーダブル) エンタメFX活用中
「買いシグナル」点灯中のユーロ/円だが ユーロ/ドルの影響受けて下落の可能性も
■週足では2009年高値更新で「買いシグナル」点灯 今回はユーロ/円の分析を行なう。まず、週足チャートをご覧いただきたい。下の週足チャートに、「94.00円-112.00円のボックス相場」(赤の破線)を表示した。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
いわゆる「ダブル・ボトム」を作り、その上限(ネック・ライン)を上抜けして「買いシグナル」を発した、と言える。
ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。
そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている。
■149.75-80円水準の高値をつけた後は下落に転じる この高値(145円台)をつけてからのユーロ/円は、調整局面を迎えて、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。そして、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
このボックス相場「紫の破線」の下限は、当初、135.50円近辺と考えていたが、その後の値動きで、このボックス相場「紫の破線」の下限は、134.00円近辺と考える。
つまり、ボックス相場「紫の破線」の上限は145円台ミドル、下限は134.00円と考える。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
2014年10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、さらに、ユーロ/円が急騰した。
ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」の上限(145円台ミドル)を上に抜けて、この時点での最高値を更新して、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、上昇して、149.75-80円水準の高値をつけている。
ユーロ/円が、高値を更新したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。
ユーロ/円は149.75-80円水準の高値をつけてから、下落に転じている。それで、「緑の破線」で示したボックス相場を形成していると考えた。
ユーロ/円は急落してサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
■下落トレンドではなく、高値圏での保ち合いに修正 そして、134.00円を割り込んだので、ボックス相場「緑の破線」を下にブレイクし、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。「134.00円を下に抜けた」ということは、「新安値を更新した」ということなので、当然に「売りシグナル」だ。
ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
ボックス相場のセオリーは、「ボックス相場の下限を割り込む場合は、下限から、その値幅分下落する」である。
つまり、下限は134.00円近辺、ボックス相場の値幅は16円だから、ターゲットは118.00円近辺になる。「緑の破線(両端矢印)」で表示しているのが、その値幅だ。
ユーロ/円は、134.00円を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、
130円台前半(安値は130.10-15円水準)にまで急落したが、いったんそこから反発している。
この反発で、136円台の戻り高値をつけたが、再度急落して、今度は130.00円を割り込み、新値を更新した。
新安値を更新したことで、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、126.00円近辺の安値をつけたが、反転急騰している。
ゴールデン・ウィークの直前あたりから、ポジション調整による「ユーロの買戻し」が出ていた、と考える。
ゴールデン・ウィークが始まると、市場参加者が極端に少ない中で、スパイラルに急上昇した、と考える。
ユーロ/円が上昇を続けたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。
ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
このサポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示したことで、現在のユーロ/円が、高値圏での保ち合いを続けている、と考え方を修正した。
「下落トレンドに転換したのではないか」と考えていたが、その考え方を捨てて、「高値圏での保ち合い相場が持続している」と判断する。
現時点では、判然としないが、下落トレンドに転換している可能性にも留意するべき、と考える。
先述のとおりに、現在のユーロ/円は…
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
いわゆる「ダブル・ボトム」を作り、その上限(ネック・ライン)を上抜けして「買いシグナル」を発した、と言える。
ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。
そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている。
■149.75-80円水準の高値をつけた後は下落に転じる この高値(145円台)をつけてからのユーロ/円は、調整局面を迎えて、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。そして、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
このボックス相場「紫の破線」の下限は、当初、135.50円近辺と考えていたが、その後の値動きで、このボックス相場「紫の破線」の下限は、134.00円近辺と考える。
つまり、ボックス相場「紫の破線」の上限は145円台ミドル、下限は134.00円と考える。
ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
2014年10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、さらに、ユーロ/円が急騰した。
ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」の上限(145円台ミドル)を上に抜けて、この時点での最高値を更新して、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、上昇して、149.75-80円水準の高値をつけている。
ユーロ/円が、高値を更新したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。
ユーロ/円は149.75-80円水準の高値をつけてから、下落に転じている。それで、「緑の破線」で示したボックス相場を形成していると考えた。
ユーロ/円は急落してサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
■下落トレンドではなく、高値圏での保ち合いに修正 そして、134.00円を割り込んだので、ボックス相場「緑の破線」を下にブレイクし、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。「134.00円を下に抜けた」ということは、「新安値を更新した」ということなので、当然に「売りシグナル」だ。
ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
ボックス相場のセオリーは、「ボックス相場の下限を割り込む場合は、下限から、その値幅分下落する」である。
つまり、下限は134.00円近辺、ボックス相場の値幅は16円だから、ターゲットは118.00円近辺になる。「緑の破線(両端矢印)」で表示しているのが、その値幅だ。
ユーロ/円は、134.00円を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、
130円台前半(安値は130.10-15円水準)にまで急落したが、いったんそこから反発している。
この反発で、136円台の戻り高値をつけたが、再度急落して、今度は130.00円を割り込み、新値を更新した。
新安値を更新したことで、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、126.00円近辺の安値をつけたが、反転急騰している。
ゴールデン・ウィークの直前あたりから、ポジション調整による「ユーロの買戻し」が出ていた、と考える。
ゴールデン・ウィークが始まると、市場参加者が極端に少ない中で、スパイラルに急上昇した、と考える。
ユーロ/円が上昇を続けたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。
ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
このサポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示したことで、現在のユーロ/円が、高値圏での保ち合いを続けている、と考え方を修正した。
「下落トレンドに転換したのではないか」と考えていたが、その考え方を捨てて、「高値圏での保ち合い相場が持続している」と判断する。
現時点では、判然としないが、下落トレンドに転換している可能性にも留意するべき、と考える。
先述のとおりに、現在のユーロ/円は…
くりっく365 Chart Plus(チャートプラス)でわかったトルコリラ円値動きと出来高の相関
くりっく365が「Chart Plus(チャートプラス)」の提供を開始しています。いろんな機能があり私もまだ使いこなせておりません(汗)。便利機能として使えそうなのが「出来高・建玉表示」です。トルコリラや南アフリカランド円など、くりっく365が圧倒的な強さを持つ通貨ペアでは出来高を合わせてみることで思わぬ特徴をみつけることができます。くりっく365口座をお持ちの方は、是非使ってみてください。くりっく365メリット 私が使い続ける4つの理由
私の豪ドル円買いポジションはなぜ価値が高いのか? 損きりすべき時によんでほしい「保有効果の罠」
どんな方でも自分には甘いものです。これは人間の性のようなもので、何事も公平に物の価値を判断することができる人はまずいません。投資の世界では、この行動壁が如実に出ます。行動経済学で保有効果と呼ばれる現象です。この保有効果とその対処法は、理解しておくだけでもいざというときに役に立ちますので、ここでまとめさせて頂きます。
異変、急変を警戒! 円安トレンド転換も。 チャイナショックの影響はまだこれから!?
■スイスショックを彷彿とさせるチャイナショック! 前回のコラムでは、マーケットは激動期に入りつつあり、夏枯れ相場だからこそ、急変・異変に弱いから、十分注意しておきたいと書き、チャイナショックの可能性に言及していたが、さっそくそのとおりになった。
【参考記事】
●豪中銀は秘かにチャイナショックを警戒!? 米利上げ=米ドル/円上昇とは限らない!(2015年8月7日、陳満咲杜)
火曜日(8月11日)、中国人民銀行[中国の中央銀行]が突然、中国人民元の実質的な切り下げを行った。
切り下げは昨日(8月13日)まで続き、連続3日間で約4.6%の切り下げが断行された。周知のように、中国人民元相場は、中国人民銀行に管理されてきただけに、今回のショックは、あのスイスショックを彷彿とさせる。
米ドル/中国人民元 日足(出所:CQG)
今年(2015年)1月15日(木)のスイスショックが世界を震撼させたのは、スイス当局が「ユーロ/スイスフランの防衛ラインを死守する」と直前まで公言していたにもかかわらず、それを突然放棄したことだ。
【参考記事】
●9.11に匹敵する衝撃の「スイスショック」!円相場がその二の舞となる可能性も!?(2015年1月16日、陳満咲杜)
今回の中国人民元の切り下げは、事前にある程度は予想されたことであるものの、やはり、「人民元の安定を守る」と繰り返し言ってきた中国当局の言動からは推測しにくかった。
その上、8月11日(火)に切り下げを行った後、「1回きり」と公言したにもかかわらず、翌日8月12日(水)にも切り下げを行い、市場参加者が「裏切られた」と強く感じたところがスイスショック並みだったと思う。
■中国人民元の切り下げ自体は合理的と考える理由とは? もっとも、中国人民元の切り下げ自体は合理的であり、むしろ、今回の切り下げは小幅すぎて、十分な効果が発揮できないのでは…と疑われる。
中国人民銀行の動機は、今一つ測れないところも多いが、もっとも大きな背景として、中国経済の失速が鮮明となり、中国株の崩落もあって、もはや中国人民元を割高な水準に維持する体力がなくなったということがあるだろう。
換言すれば、「中国人民元が割安」というのは、もはや過去の話であり、実態はかなり割高だから、切り下げせざるを得なかったわけだ。
実際、今年(2015年)、あのIMF(国際通貨基金)でさえ、「中国人民元はもう割安ではない」といった趣旨の論文を発表し、国際通貨の研究者間には、「中国人民元が少なくとも15%は過大評価されているのではないか」といったコンセンサスがあった。
通貨の価値は、理論的に説明するのが難しいが、身近な例で簡単に言うと、最近の中国人観光客の「爆買い」現象が中国人民元の割高を説明できると思う。
中国人観光客が日本で「爆買い」する現象が、中国人民元が割高であることを説明できる
写真:AP/アフロ
確かに中国経済が発展するにつれ…
【参考記事】
●豪中銀は秘かにチャイナショックを警戒!? 米利上げ=米ドル/円上昇とは限らない!(2015年8月7日、陳満咲杜)
火曜日(8月11日)、中国人民銀行[中国の中央銀行]が突然、中国人民元の実質的な切り下げを行った。
切り下げは昨日(8月13日)まで続き、連続3日間で約4.6%の切り下げが断行された。周知のように、中国人民元相場は、中国人民銀行に管理されてきただけに、今回のショックは、あのスイスショックを彷彿とさせる。
米ドル/中国人民元 日足(出所:CQG)
今年(2015年)1月15日(木)のスイスショックが世界を震撼させたのは、スイス当局が「ユーロ/スイスフランの防衛ラインを死守する」と直前まで公言していたにもかかわらず、それを突然放棄したことだ。
【参考記事】
●9.11に匹敵する衝撃の「スイスショック」!円相場がその二の舞となる可能性も!?(2015年1月16日、陳満咲杜)
今回の中国人民元の切り下げは、事前にある程度は予想されたことであるものの、やはり、「人民元の安定を守る」と繰り返し言ってきた中国当局の言動からは推測しにくかった。
その上、8月11日(火)に切り下げを行った後、「1回きり」と公言したにもかかわらず、翌日8月12日(水)にも切り下げを行い、市場参加者が「裏切られた」と強く感じたところがスイスショック並みだったと思う。
■中国人民元の切り下げ自体は合理的と考える理由とは? もっとも、中国人民元の切り下げ自体は合理的であり、むしろ、今回の切り下げは小幅すぎて、十分な効果が発揮できないのでは…と疑われる。
中国人民銀行の動機は、今一つ測れないところも多いが、もっとも大きな背景として、中国経済の失速が鮮明となり、中国株の崩落もあって、もはや中国人民元を割高な水準に維持する体力がなくなったということがあるだろう。
換言すれば、「中国人民元が割安」というのは、もはや過去の話であり、実態はかなり割高だから、切り下げせざるを得なかったわけだ。
実際、今年(2015年)、あのIMF(国際通貨基金)でさえ、「中国人民元はもう割安ではない」といった趣旨の論文を発表し、国際通貨の研究者間には、「中国人民元が少なくとも15%は過大評価されているのではないか」といったコンセンサスがあった。
通貨の価値は、理論的に説明するのが難しいが、身近な例で簡単に言うと、最近の中国人観光客の「爆買い」現象が中国人民元の割高を説明できると思う。
中国人観光客が日本で「爆買い」する現象が、中国人民元が割高であることを説明できる
写真:AP/アフロ
確かに中国経済が発展するにつれ…
人民元ショックの対抗策で浜田節が炸裂!? 日本株高でドル/円は128円へ上昇濃厚!
■突如、中国人民銀行が中国人民元を切り下げ みなさん、こんにちは。
今週(8月10日~)のサプライズは中国人民銀行[中国の中央銀行]が、8月11日、12日と2日連続で、合計で3.5%もの実質的な中国人民元の切り下げを行ったこと。
本日(8月13日)も1.1%の人民元安を容認。結果、わずか3日間で中国人民元は4.6%の切り下げ。
米ドル/中国人民元(USD/CNH) 日足(出所:CQG)
市場では、10%の人民元安容認とのウワサも出始め、世界的に株価は下落。
8月12日(水)の日経平均先物は2万円近くまで急落。呼応して、米ドル/円は、一時、123.79円まで下落しました。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ただ、NDF(※)市場では、すでに8%近い人民元安進行を織り込みつつあります。
(※編集部注:「NDF」はノン・デリバラブル・フォワードの略。ざっくり言うと、特殊な先物取引のようなもの)
米ドル/中国人民元(USD/CNH) 日足(出所:CQG)
前述のように、中国当局が約10%の人民元安を容認するとの観測もありますが、すでに、さらなる人民元安もマーケットはかなり織り込んだと言えます。
■日銀の追加緩和で人民元切り下げを相殺? 今回の中国人民元ショックに対し、浜田宏一・内閣官房参与がすかさずコメント。
日本は金融緩和で人民元切り下げの相殺可能
内閣官房参与の浜田宏一・米エール大名誉教授は、中国の人民元切り下げについて、日本は金融緩和で相殺することができるため、懸念する必要はないとの見方を示した。
浜田氏は13日、ブルームバーグの問い合わせに対し英文電子メールで回答し、日本の外需に過大な影響が出るようならば、日本銀行が追加緩和する可能性もあると述べた。
出所:Bloomberg
中国人民元切り下げがマーケットに与えたショックを和らげるためのコメントですが、逆にマーケットに負荷がかかれば、日銀の追加緩和の可能性があることを示唆しています。
内閣官房参与の浜田宏一氏は、中国人民元ショックは日銀の追加緩和で相殺できるので、懸念する必要はないとの見方を示している。
写真:ロイター/アフロ
直近、原油がじわじわ下落しており、日本とユーロ圏にデフレ圧力がかかっている状況。
【参考記事】
●米国株は不調でも日本株はなぜ強いのか? 原油安が日銀やECBの追加緩和圧力に(8月11日、西原宏一&松崎美子)
NY原油先物 日足(出所:米国FXCM)
この浜田内閣参与のコメントは、可能性が低いといえども、仮にマーケットに強い負荷がかかれば、日本銀行が追加緩和に出る可能性があることを想起させるコメントです。
今回の中国人民元ショックで、日経平均は…
今週(8月10日~)のサプライズは中国人民銀行[中国の中央銀行]が、8月11日、12日と2日連続で、合計で3.5%もの実質的な中国人民元の切り下げを行ったこと。
本日(8月13日)も1.1%の人民元安を容認。結果、わずか3日間で中国人民元は4.6%の切り下げ。
米ドル/中国人民元(USD/CNH) 日足(出所:CQG)
市場では、10%の人民元安容認とのウワサも出始め、世界的に株価は下落。
8月12日(水)の日経平均先物は2万円近くまで急落。呼応して、米ドル/円は、一時、123.79円まで下落しました。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ただ、NDF(※)市場では、すでに8%近い人民元安進行を織り込みつつあります。
(※編集部注:「NDF」はノン・デリバラブル・フォワードの略。ざっくり言うと、特殊な先物取引のようなもの)
米ドル/中国人民元(USD/CNH) 日足(出所:CQG)
前述のように、中国当局が約10%の人民元安を容認するとの観測もありますが、すでに、さらなる人民元安もマーケットはかなり織り込んだと言えます。
■日銀の追加緩和で人民元切り下げを相殺? 今回の中国人民元ショックに対し、浜田宏一・内閣官房参与がすかさずコメント。
日本は金融緩和で人民元切り下げの相殺可能
内閣官房参与の浜田宏一・米エール大名誉教授は、中国の人民元切り下げについて、日本は金融緩和で相殺することができるため、懸念する必要はないとの見方を示した。
浜田氏は13日、ブルームバーグの問い合わせに対し英文電子メールで回答し、日本の外需に過大な影響が出るようならば、日本銀行が追加緩和する可能性もあると述べた。
出所:Bloomberg
中国人民元切り下げがマーケットに与えたショックを和らげるためのコメントですが、逆にマーケットに負荷がかかれば、日銀の追加緩和の可能性があることを示唆しています。
内閣官房参与の浜田宏一氏は、中国人民元ショックは日銀の追加緩和で相殺できるので、懸念する必要はないとの見方を示している。
写真:ロイター/アフロ
直近、原油がじわじわ下落しており、日本とユーロ圏にデフレ圧力がかかっている状況。
【参考記事】
●米国株は不調でも日本株はなぜ強いのか? 原油安が日銀やECBの追加緩和圧力に(8月11日、西原宏一&松崎美子)
NY原油先物 日足(出所:米国FXCM)
この浜田内閣参与のコメントは、可能性が低いといえども、仮にマーケットに強い負荷がかかれば、日本銀行が追加緩和に出る可能性があることを想起させるコメントです。
今回の中国人民元ショックで、日経平均は…
中国経済悪化で米利上げ先送り説浮上! 人民元基準値切り下げで何が起きたのか
■9月の米利上げに向けて明確な方向性はないまま… 先週末、8月7日(金)に発表された7月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が21.5万人と市場予想の22.5万人を若干、下回る数字。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
この結果を受けて、米ドル/円は、一時124.33円まで売り込まれたのですが、6月分が22.3万人から23.1万人、5月分が25.4万人から26.0万人にいずれも上方修正されたほか、平均時給も予想どおりの数字ではありましたが、6月分の横ばいから前月比0.2%の上昇となったことが判明すると、一気に125.075円まで上昇。
ただ、その後は、ダウ平均が大幅に下落したほか、米長期金利の低下を受けて、124.11円まで再び下落して週末の取引を終えました。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
市場では、注目していた失業率が、5.3%とイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が正常と考える5.0-5.2%の水準まで改善されていなかったものの、ロックハート米アトランタ連銀総裁が言及しているように、「9月利上げを遅らせるほどの悪い数字ではない」と考える向きも多く、明確な方向性がないままとなりました。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
■中国人民元の基準値が連続で引き下げられた! さて、そんな中、今週(8月10日~)に入って、1つ大きな決定がなされました。
8月11日(火)に、中国人民銀行[中国の中央銀行]が対米ドルの中国人民元の基準値をなんと、6.2298元に設定しました。
このレートは、前日の基準値から1136ポイントの元安水準。率で言えば1.9%の元安のレベルに切り下げを行ったことになります。
米ドル/中国人民元(USD/CNY) 1時間足(出所:CQG)
事実上の通貨切り下げとなったワケですが、中国人民銀行は、「人民元は他の通貨に比べて実効レートではまだまだ高い水準にあった」と、その切り下げに対する整合性を表明しました。
市場は、サプライズとともにポジション調整の動きへと舵を切ることになったワケですが、翌8月12日(水)にも、中国人民銀行は、再び中国人民元の対米ドル基準値を1.6%の元安水準に決定しました。
■さらに驚いたのは中国人民銀行の介入! そして、さらに市場を驚かせたのが、8月12日(水)午後に入ってからの中国人民銀行による「米ドル売り・人民元買い」介入の実施でした。
オンショアの中国人民元(CNY ※)では6.38元、オフショアの中国人民元(CNH ※)では6.43元レベルでの介入だった模様ですが、市場はお盆休みで流動性が極端に薄れている状況のなか、一気にリスクオフの動きに。
(※編集部注:中国人民元の通貨コードで、「CNY」は中国本土市場で取引されているものを指し、「CNH」は香港オフショア市場で取引されているものを指す)
夜間取引の日経平均先物や米ドル/円の下落といった動きにつながっています。
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
今、起きていることは…
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
この結果を受けて、米ドル/円は、一時124.33円まで売り込まれたのですが、6月分が22.3万人から23.1万人、5月分が25.4万人から26.0万人にいずれも上方修正されたほか、平均時給も予想どおりの数字ではありましたが、6月分の横ばいから前月比0.2%の上昇となったことが判明すると、一気に125.075円まで上昇。
ただ、その後は、ダウ平均が大幅に下落したほか、米長期金利の低下を受けて、124.11円まで再び下落して週末の取引を終えました。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
市場では、注目していた失業率が、5.3%とイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が正常と考える5.0-5.2%の水準まで改善されていなかったものの、ロックハート米アトランタ連銀総裁が言及しているように、「9月利上げを遅らせるほどの悪い数字ではない」と考える向きも多く、明確な方向性がないままとなりました。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
■中国人民元の基準値が連続で引き下げられた! さて、そんな中、今週(8月10日~)に入って、1つ大きな決定がなされました。
8月11日(火)に、中国人民銀行[中国の中央銀行]が対米ドルの中国人民元の基準値をなんと、6.2298元に設定しました。
このレートは、前日の基準値から1136ポイントの元安水準。率で言えば1.9%の元安のレベルに切り下げを行ったことになります。
米ドル/中国人民元(USD/CNY) 1時間足(出所:CQG)
事実上の通貨切り下げとなったワケですが、中国人民銀行は、「人民元は他の通貨に比べて実効レートではまだまだ高い水準にあった」と、その切り下げに対する整合性を表明しました。
市場は、サプライズとともにポジション調整の動きへと舵を切ることになったワケですが、翌8月12日(水)にも、中国人民銀行は、再び中国人民元の対米ドル基準値を1.6%の元安水準に決定しました。
■さらに驚いたのは中国人民銀行の介入! そして、さらに市場を驚かせたのが、8月12日(水)午後に入ってからの中国人民銀行による「米ドル売り・人民元買い」介入の実施でした。
オンショアの中国人民元(CNY ※)では6.38元、オフショアの中国人民元(CNH ※)では6.43元レベルでの介入だった模様ですが、市場はお盆休みで流動性が極端に薄れている状況のなか、一気にリスクオフの動きに。
(※編集部注:中国人民元の通貨コードで、「CNY」は中国本土市場で取引されているものを指し、「CNH」は香港オフショア市場で取引されているものを指す)
夜間取引の日経平均先物や米ドル/円の下落といった動きにつながっています。
米ドル/円 1時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
今、起きていることは…
中国人民元切下げや豪中銀声明の変化が 今後の豪ドル/ドル相場にどう影響する?
■月足の「高値圏での乱高下」が後々の下落を示唆 今回は豪ドル/米ドルの分析を行なう。まず、月足チャートからご覧いただきたい。
月足チャートを見ると、豪ドル/米ドルは一番右の中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」を割り込み、その時点で「売りシグナル」を発したと考える。
豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
上のチャートでは、一番右の中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」の傾きを緩やかにして、実際の相場に合わせ調整している。
豪ドル/米ドルは高値圏で「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」を形成していたと考える。
そして、ボックス相場「紫の破線」の下限を割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」は、「高値圏での乱高下」と考えることができる。
「高値圏での乱高下」は、後々の下落を示唆するケースが多々ある。
このボックス相場「紫の破線」の下限(0.9400ドル)を割り込んだことで、大きく下落する可能性を示唆していると考える。
■ボックス相場下抜け後も乱高下を続ける 豪ドル/米ドルは0.9400ドルを割り込み発せられた「売りシグナル」に従い、0.88ドル台にまで下落したが、0.88ドル台から急反発して、0.97ドル台にまでリバウンド(反転上昇)した。
豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
しかし、2013年12月18日(木)のFOMCで、「テーパリング(量的緩和策の縮小)実施」が発表されたことを材料に、豪ドルは再度大きく下落し、0.86ドル台の安値をつけている。
しかし、0.86ドル台の安値から今度は大きく急騰し、戻り高値は0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)をつけている。
戻り高値の0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)から、再び大きく下落している。
豪ドル/米ドルは、「ピンクの破線」で示した「上値0.9800ドル程度-下値0.8600ドル程度」のボックス相場を形成していた、と考える。
豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
そして、このボックス相場「ピンクの破線」の下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、豪ドル/米ドルは、大きく下落した。それで、一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。
■すでに大きく下落したが、まだ底打ちししたとは言えない 月足チャートには、ボックス相場「赤の破線」とボックス相場「ピンクの破線」を表示している。これは、後で掲載する週足チャートに表示したボックス相場と同じものだ。
豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
0.8600ドル近辺を下に抜けたことで、ボックス相場「ピンクの破線」下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
ボックス相場「ピンクの破線」下限を割り込んだ時点で、新安値を更新したので、「売りシグナル」を発した、と考えることもできる。
この「売りシグナル」に従い、相場は下落して今のところ、0.72ドル台の安値をつけている。
すでに大きく下落したが、まだ底打ちしたとは言えない、と考えている。
安値を更新する場合は、その時点で、さらなる「売りシグナル」点灯になる状況が続いている、と考える。
■週足では、ボックス相場を上抜けし、ターゲットを達成 次に、週足チャートをご覧いただきたい。
豪ドル/米ドルは0.6000ドル近辺から、1.1000ドル近辺に大きく上昇したが、その上昇過程では、サポート・ライン「緑の破線」に従っていたと考える。
豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
豪ドル/米ドルは、「赤の破線」で示した「下値0.8000ドル-上値0.9400ドルのボックス相場」を上に抜けたことで、「買いシグナル」を発して上昇した。
そして、ボックス相場のセオリーどおりに、ボックスの値幅分(1400ポイント)上昇してターゲットを達成したと考える。
「赤の破線」で示したボックス相場を上抜けしてからは…
月足チャートを見ると、豪ドル/米ドルは一番右の中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」を割り込み、その時点で「売りシグナル」を発したと考える。
豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
上のチャートでは、一番右の中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」の傾きを緩やかにして、実際の相場に合わせ調整している。
豪ドル/米ドルは高値圏で「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」を形成していたと考える。
そして、ボックス相場「紫の破線」の下限を割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」は、「高値圏での乱高下」と考えることができる。
「高値圏での乱高下」は、後々の下落を示唆するケースが多々ある。
このボックス相場「紫の破線」の下限(0.9400ドル)を割り込んだことで、大きく下落する可能性を示唆していると考える。
■ボックス相場下抜け後も乱高下を続ける 豪ドル/米ドルは0.9400ドルを割り込み発せられた「売りシグナル」に従い、0.88ドル台にまで下落したが、0.88ドル台から急反発して、0.97ドル台にまでリバウンド(反転上昇)した。
豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
しかし、2013年12月18日(木)のFOMCで、「テーパリング(量的緩和策の縮小)実施」が発表されたことを材料に、豪ドルは再度大きく下落し、0.86ドル台の安値をつけている。
しかし、0.86ドル台の安値から今度は大きく急騰し、戻り高値は0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)をつけている。
戻り高値の0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)から、再び大きく下落している。
豪ドル/米ドルは、「ピンクの破線」で示した「上値0.9800ドル程度-下値0.8600ドル程度」のボックス相場を形成していた、と考える。
豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
そして、このボックス相場「ピンクの破線」の下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、豪ドル/米ドルは、大きく下落した。それで、一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。
■すでに大きく下落したが、まだ底打ちししたとは言えない 月足チャートには、ボックス相場「赤の破線」とボックス相場「ピンクの破線」を表示している。これは、後で掲載する週足チャートに表示したボックス相場と同じものだ。
豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
0.8600ドル近辺を下に抜けたことで、ボックス相場「ピンクの破線」下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
ボックス相場「ピンクの破線」下限を割り込んだ時点で、新安値を更新したので、「売りシグナル」を発した、と考えることもできる。
この「売りシグナル」に従い、相場は下落して今のところ、0.72ドル台の安値をつけている。
すでに大きく下落したが、まだ底打ちしたとは言えない、と考えている。
安値を更新する場合は、その時点で、さらなる「売りシグナル」点灯になる状況が続いている、と考える。
■週足では、ボックス相場を上抜けし、ターゲットを達成 次に、週足チャートをご覧いただきたい。
豪ドル/米ドルは0.6000ドル近辺から、1.1000ドル近辺に大きく上昇したが、その上昇過程では、サポート・ライン「緑の破線」に従っていたと考える。
豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
豪ドル/米ドルは、「赤の破線」で示した「下値0.8000ドル-上値0.9400ドルのボックス相場」を上に抜けたことで、「買いシグナル」を発して上昇した。
そして、ボックス相場のセオリーどおりに、ボックスの値幅分(1400ポイント)上昇してターゲットを達成したと考える。
「赤の破線」で示したボックス相場を上抜けしてからは…